ふるさとの姉の家には紫つゆ草が咲いていた。名前も知らず増えてしかたがないと、姉は言っていた。
昨夜寝る前にお盆過ぎに歯科の予約だったはずと思い出し診察券を見ると、今日の20日だった。危うく忘れるところとカレンダ―と手帳にメモした。10時20分予約なので喫茶へ行き、いったん帰宅し入念に歯間ブラシと歯磨きをして10時過ぎ出かけた。
お盆過ぎの土曜日なので待合室は混んでいた。受付へ診察券を出し1週間前の週刊新潮を読んだ。裏表紙側のグラビアは見応えがあったし、【ワイド】「さよならだけが人生だ!」棺を蓋って弔辞傑作選 ▼美空ひばりへ 中村メイコ などを読んだ頃は十分30分以上待った。受付のお姉さんの呼び出しがあった。
来月満80歳を迎えるので「8020達成審査申込書」を申請するよう用紙を渡し説明された。80歳で20本の歯を残す運動です。
それは良かったが、診察券を示し予約日を指さし笑っていた。何と予約日が来週の月曜日22日になっている。予約日を間違えて行ったのが2回目なので、完全に哀れみの目だった。「とうとうボケたな」と自嘲し今度はハイタッチもできず握手して出直すことにした。待てば治療もできないことはないと言われたが辞退し、8020の申請書を貰ってきた。時間の20分を20日と早とちりした。危ない、危ない!
帰省してゴルフ場へ行くのに兄貴の10数年は乘った レクサス HS250 に同乗した。どんなナビなのか体験したいと希望し、ゴルフ場へ案内させてみた。セットすると画像は正常に案内するが音声案内が出なかった。気づかずにいたらしい。狭い地域なのでナビを使うことは全くないそうだ。
下取りは100万だと言うので、買い替えを迷っていると言う。もう兄貴も82歳、死ぬまでこの車で十分、乗り潰せと言って置いた。夜その話をすると甥っ子はトヨタデザイナーなので、買い替えてと頼んでいた。
姉も昭和2年生まれの満90歳を迎える。兄の言うには姉も最近ボケや耄碌が多くなり、いろいろ失敗して周囲に気を揉ませると、姉弟それぞれに高齢の様子を示してきた。