夢中人

sura@cosmic_a

三位一体の改革

2010年07月12日 | Weblog
新聞をなにげなく見ていたら、「内閣法制局」という文字が、一面に書いてありました。
私は以前、「憲法の番人」なんていないのじゃなかろうかと書きましたが、
この「内閣法制局」というのが、憲法の番人的存在なんですね。
その記事を読んでいると、「内閣法制局」とは、かなり強いように思えました。

新聞記事なので、書いてあることを鵜呑みにはできませんが、やっぱり気になる。
内閣法制局とは、どんなお仕事をしているのかというと、意見事務(憲法解釈など、法律問題に対して意見を述べる)より、
審査事務(内閣が提出する法律案などが、他の法律に抵触しないかなどを審査する)の比重が大きいとありました。
そして、内閣法制局長官の決裁印をもらって、閣議にかけられると。
これは、閣議にかけられる前に、提出された法案が、憲法違反していないかどうかチェックされているということなのですね。
表だっての「憲法の番人」は最高裁判所だと思うのですが、最高裁判所が、違憲判断をだす場合は、事後審査なんですね。
というか、最高裁判所は、事後審査でなければ、その判断は下せないということなのかな。

その新聞記事を読んでいると、政治家と法制局の対立というか、そんなことも書いてあるのです。
それは、湾岸戦争の時に、日本は多額の財政支援をするばかりではなくて、自衛隊を派遣すべきだという政治家がいたワケですね。
でも、その当時の内閣というか、首相は態度を明らかにせずに、法制局長官も、首を立てに振らなかったと。
この時の首相の態度は曖昧だったということなんですけど、結局は首相が自衛隊を派遣しないと判断したワケですよね。
だから、日本は、財政支援だけになってしまった。。。と思ったんですけど。
それとも、首相であろうとも、法制局長官の意見には、反発しにくいとか?
法制局長官は官僚であって、そこに反発すると、官僚組織からの反発がやってくるとか?
。。。そうなってくると官僚主導ってやつになるのかな。でもですよ、結局は、首相の判断でしょうね。
だって、小泉内閣の時には、自衛隊を派遣しましたよね。非戦闘地域で武装しないなどのことはあったかもしれないけど派遣した。
これは、首相の判断だったと思ったワケです。官僚組織の圧力に屈しなかった。いわゆる、政治主導ってやつかな。。。と思ったワケです。

最近、いろいろと本をのぞいているのですが、どうやら小泉内閣辺りに出版された本を読むことが多いみたいです。
今、読んでいる本には「三位一体の改革」と書いてあります。
『小泉内閣は「郵政民営化」とは別に、地方分権を進めるスローガンとして「三位一体の改革」を掲げた』とあります。
三位一体の改革とは何かというと、
1、国から地方への補助金を4兆円減らす。
2、国が集める税金のうち3兆円分を地方が集める税金に移す。
3、国から地方に分配する地方交付税を見直す。

これをみていると、お金の使い道を変えようよと言ってるのですよね。
あと、そのお金は、各省庁がコントロールしているワケで、すなわちそれは、そこに「力」があるワケですね。
よく聞く「中央集権」というやつですね。
でも、国が地方にお金を援助していて、ただ援助するだけではなくて、その使い道に条件を出していたんですよね。
それによって、よく報道などでよく聞く「ハコモノ行政」などの産物が出来上がっていたということですよね。
なんていうんですか、国と地方がかみ合っていなかったということなのでしょうか。
それでは税金の無駄使いということで、国が地方にいろいろ条件を出すよりも、地方にまかせてしまった方が
いいのではなかろうかということですよね。

「ハコモノ行政」って、「建設」することだから、それは「公共事業」のことだと思うのですが、
報道を聞いていると「公共事業」って、建設することが目的のように聞こえるんですよ。
建設することによって、雇用が生まれたり、お金が動くんですよね。それはそれでいいと思うのですけど、でも、違いますよね。
建設されたものによって、人やお金を動かさなければいけないと思うのですけど。
なんていうのですか、その建設したもので、さまざまな企画っていうんですか、それをするためなんじゃないのかな。
まだはっきとはわかっていないけど、なんかそう思うんですよ。

例えばですよ、エジプトにピラミッドがありますよね。
あれは、4500年前?かもっと前かわかりませんが、当時の公共事業ということで建設された産物ですよね。
当時の労働者達が造った。それによって、今のような市民生活をしていたと聴きました。
あれって、何の目的で建設されたかわからないみたいなんですけど、フッと思ったんですよ。
あのピラミッド周辺は「公園」じゃないのかなと。まぁ、その当時のファラオの力加減もあったのかもしれないけど、なんかそう感じたんです。
一時期は、スフィンクスとかピラミッドは砂に埋もれていたみたいなのですが、今現在では、ピラミッドやまたその周辺の建設物が
世界中から人々を集めてくれますよね。それによってエジプトは豊かなんですよね。

その当時は、どう思って造ったかはわかりませんが、もしかしたらその当時は市民の憩いの場だったかもしれないし、
そうじゃなくても、その当時からしてみれば、未来のエジプト人の為、いわゆる現在のエジプト人のためになってますよね。
だからして公共事業って、未来の為にあるのかなと思ったワケです。
公共事業費とは税金であって、税金はお金であって、お金は未来の為に使うのかと。
だけど、今の公共事業は、報道を聞いていると、今だけのためにあるように聞こえるんです。
なんか身の丈に合わないような「ハコモノ」ですか、そんなのがあって、建設するのはいいけど、維持費が間に合わないありました。
維持費が間に合わなくて、地方のお財布がピンチになって、折角建てた建築物も、いっそのこと壊してしまった方がいいということもあるとか。。。

なんでそうなるんだろう。だって、そんなのって、建設する前からわかっているものじゃなくてですか?
そんなこんなの無駄を無くすために、地方独自で税金の使い道を考えるようにして、「地方分権」にしようと言ってのですよね。
。。。ていうかですよ、お金を国から援助してもらっているということで、条件を出された時に、言い返すことができないのかな。
「うちは、条件に出されたそれではなくて、こっち必要なんだ」とか言っちゃダメなの?
言っていいような気もするのですけど。ていうか、そうであるならば、言わなければいけないような気がするけど。。。
まぁ、よくわかっていないのでなんとも言えませんが、それが原因で税金の無駄使いがされているとするのならば、
やはり避けてほしいところですよね。

公共事業自体は別にいいと私は思うんですよ。でもそれが、建設している最中が目的になると違うと思うんですよね。
いや、報道を聞いているとそういう風に聞こえるんですよ。
それで「地方分権」という形がいいのかな。。。ていうか、そこに「公務員」というのがみえてくると思うのですが、
公務員というのがイマイチわからないんですよ。
「三位一体の改革」とは、税金の使い道のことを言っていますが、それだけではなくて、それを扱う人々の姿も見えてくるものなんですね。
コメント
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