夢中人

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旧約聖書

2011年01月20日 | Weblog
私は、いままで、聖書と言うものを読んだことがありません。
聖書といえば、キリスト教ということで、自分の生活とあまり関係ないかなと思っていたこともあって、私が、関わりのない宗教のことを
とやかく言うことはできないと思っていたところ、ある本を読んだきっかけで、中東やイスラム教、そしてユダヤ人に興味を持ち、
本をいろいろ読んでいくと、イスラム教を知っていくということは、キリスト教を知っていくことの様で、さらにユダヤ教というのも知っていくと
いうことなんだなとわかりました。

私が読んだ本には書いてありました。聖書とは「神と人の出会いを綴った物語」だと。
聖書には、「旧約聖書」と「新約聖書」がありますね。字がもの語っていますが、「旧約聖書」の方が先にできている。
この旧約聖書は、もともとユダヤ教の聖典だったのだけれど、後にできたキリスト教やイスラム教のにも聖典になっている。
。。。ということは、ユダヤ教というのがあって、そこから「暖簾分け」してできた宗教が、キリスト教やイスラム教ということなんですね。

「旧約」や「新約」の「約」は、神と人との契約を指す。
旧約聖書には、誰もが一度は聞いたことがある「天地創造」のお話が書いてあるんですね。「アダムとイブ」。「カインとアベル」。そして「ノアの箱舟」。「バベルの塔」。
これらのお話というのは、旧約聖書ができた頃のお話ではなくて、それよりもずっと以前にあるお話だと聞いたことがあります。
それは、世界で最古の文学作品と言われている「ギルガメッシュ叙事詩」に、似たような物語があると。
紀元前3500年頃、メソポタミア南部にシュメール人による都市文明があって、そこでいろんな文学が生まれたんですよね。
でも、さらに、紀元前7000年頃に、エリコという所に最古の都市文明があったとか。。。ということは、そのギルガメッシュ叙事詩なども、
受け継がれたお話を、その時代に合うようにアレンジされたものかもしれませんね。

あと、旧約聖書には「十戒」のお話があります。この「十戒」というタイトルは、もちろん聞いたことがありました。そして、「モーゼ」という名前も聞いたことがありました。
また、そのモーゼが、海を半分に割ったなどの噂も聞いたことがありました。でも、その全貌のお話は知りませんでした。
ということで、映画「十戒」を観ました。この映画、収録時間が232分という4時間近い超大作で、ちゃんと最後まで観れるのかなという不安もありましたが、
そんな不安もなんのその、ものすごく感動しました。そんな時間を感じさせるようなお話じゃなかった。
モーゼの、波乱万丈な人生は、なんとあきのこない展開。いろんな要素が入っていると思った。それこそ、ホラーの要素もあった。
あの「十戒」は、いろんなお話に影響を与えてるよう。
映画の中でモーゼが、人々に対して「この十戒がなければ、自由はない」と言っていたんですよ。やっぱりそうですよね。自由すぎるということは自由ではない。
「十戒」は自由へ繋がる話だった。自由のつかみ方かな。
あのお話の中で多くの民は、まだ自由をつかんでいない。あの話は、未来へと繋がっていく話なんでしょうね。
ちなみに、モーゼが十戒の石版を授かっている頃、民たちは、早速、掟を破っていたんですよ。それでモーゼが怒って、神から授かったばかりの2枚の石碑を
投げつけて、早速、石碑は砕けてしまったんですよ。
神はずざまじく怒り、民を皆殺しすると言ったが、モーゼが必死に説得して最悪の事態はまぬがれた。。。のですけど、映画には画かれていなかったんですけど、
それでも、その日のうちに3000人が処刑されたとありました。神は相当怒ったようです。みんな苦労して、やっとそこまで来たのに、早速の早速という感じの展開でした。

このモーゼのお話の前に、もう一人重要な人物がいらっしゃるようです。それは、アブラハムというお方。
私は、アブラハムと言うお方の存在を知ったのは初めてかも知れません。この方は、ユダヤ・キリスト・イスラム教徒の尊敬を集める方なんですね。
映画の中でモーゼも、「アブラハムの神よ」なんて言ってます。彼のことでしょうね。
アブラハムは、「イスラエルの祖」。また、「信仰の父」。なぜアブラハムが「信仰の父」と言われるのかと言ったら、彼がいかなる場合でも神の意志に従い、
忠実に行動する人物だからだとか。
神に「私の示す地に行きなさい」と言われたアブラハムは、行き先もわからないまま旅立って行ったそうです。そのルートを見てみると、かなりの距離。
そして、カナン(パレスチナ)地方へ入った。そしてシケムの聖所、モレの樫の木まで来た時、神はアブラハムに「あなたの子孫にこの土地を与える」と言ったという。
カナンには先住民がいたが、神はこれ以降何度もイスラエルの民とこの約束を繰り返すのである。現在まで続いているイスラエルとパレスチナの問題の根底はここにあるのだとありました。
でも、アブラハムは、神がこの土地を与えると言っているのにもかかわらず、カナンにとどまらず、さらに南下しネゲブ地方を経由してエジプトへ行ったということです。
しかし、最終的には再びカナンへ戻り、アブラハムはヘブロンに定住したという。
このお話は何を意味するのだろう。アブラハムは、彼がいかなる場合でも、神の意志に従い、忠実に行動する人物ということですが、この場合はちょっと違うような気もする。
結局はカナンに戻ったということですが、なにか意味があるのかな。

このアブラハムのお話ですが、聖書を読んだわけではないので全部を把握してはいないのですが、「アダムとイブ」や「カインとアベル」そして「ノアの箱舟」などに
共通するところがあるような感じなんですよね。
アブラハムは175歳まで生きたとか。さらに、アブラハムの妻が出産をしたのが90歳とありました。これはいったい何なのでしょうか。
紀元前は、肉体が衰えていくのが遅かったのか、また、半年が今でいう1年だったのかわかりませんが、どっちにしろアブラハムは長生きしています。
今のところ、アブラハムのお話が何を意味しているのかはわかりません。
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