な~んにもない

もう、わけわからんわ。

息吹

2022-05-20 14:07:52 | 日記
ツツジの季節は過ぎ、紫陽花が小さな花のふちどりを始めている。

風に吹かれて、緑色した固まりが硬く震えた。

今日も何かが去って行き、別な何かが息吹を上げる。



ようやく新型コロナに纏わる取り扱いが、煽り一辺倒から変わり始めている。

マスク・ワクチン・行動自粛の花も、次の参議院選挙までだろうか。

打たれた対策は検証もなく去っていき、やがて別な利権のネタが息吹を上げる。




息吹を感じている筈の身体は、使わないとなると、どんどん省略する方向へと働きを進めていく。

筋肉であれ、脳であれ、骨であれ。

そういう方向へと、細胞は死ぬ前に壊されて行き、先回りするように生み出されている。今だって。




情報化社会は快適便利を合言葉に、考えない自由と任せきりにする自由をもっと謳歌せよと誘う。

レコードからCDに変わった時に、人間には聞き取れない音域データは敢えて削除された時のことと重なる。

この流れの先に、息吹はどこへ行くことになるのだろう。
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宿命

2022-05-15 07:49:41 | 日記

このまま遠く離れ離れになったって。
このまま何十年経ってしまったって。
僕らはやがて幸せになる。

二度と喧嘩できなくなったって。
二度と許し合うことがなくったって。
僕らはそうして幸せになる。

もう、ひとりぼっちじゃないってことを
まだ時々忘れてしまうけれど。


どんどん変わって行ったって。
どんどん埋もれて行ったって。
僕らはやがて幸せになる。

新たな挨拶ができなくなったって。
新たな約束をできなくなったって。
僕らはそうして幸せになる。

2人して育んだのは物じゃないから
山や海や空の片隅に還って行くんだ。


どれだけ慎ましく生きているつもりでも
どれだけ我が世の春を謳歌していても
その時はやってくる。

偉いひとにも、そうじゃないひとにも。
幼いひとにも、そうじゃないひとにも

争いの時でも、そうじゃない時でも。

あらゆる制限を越えてやって来て消えて行く。
形のない命を宿す事が君にもあった。

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梅雨の様な雨に

2022-05-12 14:35:25 | 日記
ゴールデンウィークが明けて、相次いで有名人が亡くなられた。

どちらも自殺とみられる可能性が大きいことから、

報道のガイドラインに言及し、連鎖が起こらないことへの配慮を呼びかける方もある。




「そりゃそうだよなぁ」という思いと、

コロナ自粛の影響で追い込まれて行った、市井の人々のことも頭によぎった。

亡くなられた有名人お二方のケースにも共通点があれば、相違点もあるだろう。




遺族の方には公平な取り扱いを求める人もあれば、一緒にしないでくれと訴える人もあるだろう。

情報の取り扱いを商売としている人達にとっては、耳も頭も痛い話だろう。

個別の事情を丁寧に汲み取って一つ一つ確認を取りながら報道を進めていたのでは、
仕事としてはどんどん非効率になって行くのだから。





情報の買い手である第三者にとってはどうだろうか。

誰よりも早く噂の真相を知りたい気持ちに、いつまで蓋をしてネット情報からの遮断を続けられるだろう。

亡くなった当人を蚊帳の外に、答えのでない問いが次々にいつまでも降り続ける。
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孤独

2022-05-09 18:02:16 | 日記
沈んだ夕日の残像を眺めていた。

見続けていた筈の空の変化に今日もついて行けず、気が付けば夕暮れは終わっていた。

蛙の大合唱に、気が遠くなるような寂しさを感じた。




語りのために時間軸は生まれた。

記憶を留めておくがために、時系列という整理を行い、様々な物語が生まれては消えてきたに過ぎない。

時間なんて人間の頭の中にしか存在しない。




家に戻って、飲み直そうと片付けと準備をしていたら、そんな仮説が通り過ぎていった。

そこから先のことはあまり良く覚えてはいない。

物語の中の登場人物にでもなろうとしていたような痕跡に気づいたのは翌朝だった。





画像や動画に溢れるネット社会。

そのどっかの住人として、登録したつもりはなくとも、ひっそりとその片隅に登場している。

個人が情報化して、思い出も情報に変えられた。データ化されない部分が疼くのは私だけなんだろうな。
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過去ならば、踏み越えて行け

2022-05-07 19:09:14 | 日記
旧友と会い、別れた。

残された我が身に、何か残されちゃいないかと、急ぎ探した。

蛙は笑い、排気ガスは行き過ぎた。




学生の頃の書物に助けを求め漁った。

想い出が私を支配したあと、酔いは過去を今へと摩り替えて行った。

旧友は若返り、私は意識を偽った。




「その仁は天のごとく、その知は神のごとく

これに就けば日のごとく、これを望めば雲の如し」




人間的な心や愛情を求め続け、果たして今はどうだろう。

見通し判断する知能と心とは、そもそも如何に。

利他を離れた恵みの雨と日々の温もりを、今日は伝え確認しえただろうか。
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