梅雨の中休み
雲一つない空
今度はヒバリの声が遠くなったようで、鶯ばかりが美声を響かせていた。
雲を一枚めくられてみると、もう夏の陽射しがそこまで来ている。
窓を開けて通す風のなんと心地よいこと。
外様である私を、今日も静かに優しく歓迎してくれた。
墓前で手を合わせて、今日という一日を始めた。
線香を立てて、お墓周りを簡単に清掃。
家へ戻って朝食の準備に取り掛かった。
朝食をとるころには、草刈り機の音が鳴り始めていた。
今朝の卵焼きは、理想のふんわり感を捨てて作った。
ら、見た目だけはイメージに近い出来栄えになった。