日曜日だとわかっていたのに、
目覚めると怖くて起きるのが嫌だった。
それでも今日は田舎へ行くと決めていたので、
まずは身体をおこして窓を開けた。
カフェオレを作り、菓子パンを少しだけあたためた。
朝食の準備を進めていると、
昨夜は満塁のピンチを招いたジャクソンが中田とそのまま勝負となった時点で、
流れを止める選手がいない広島の負け。
そう確信して風呂に入って寝た事を思い出していた。
そして日本ハムの勝利を改めて新聞で確認する頃には、
今日の流れが出来始めていた。
田舎へ着くと、草刈り日和。
先ずはお墓参りに出掛けた。
それからさぁ始めようか、と現場を見れば
秋も深まり草の伸びはおさまっていて、刈る必要はなかった。
そこで野焼きをしたが、朝露のせいであろうか。
なかなか火が保てなかった。
汗はさほどかかなかったけれど、これもまた良しとして風呂に入った。
いつのまにやら、うつらうつら。
夢を見ていたり、意識を取り戻したり。
思えば不健康な生活習慣も早、1年半が過ぎた。
こんな弛みきった抑留生活なんてありはしないが、
捕虜生活を余儀無くされた先人方の生命力には感服せずにはいられない。
ようやく思いぐらいは、そこまで来れたのかな。
そんな事を考えていた。