十一月も大詰めとなり、今年も残すところラスト一ヶ月。
やり残しになっていることが、年々増えていくのを感じる季節でもある。
が、更に年を重ねていくうちに、
その数も極端に減ってしまう時期がやって来るのだろう。
通勤時に眩しかった朝日も、いつの間にやら空の上となっている。
街中にいれば、なかなか夜明けの空を感じることもないし、
枯れ葉越しに土を踏みしめる変化を聞くことも少ない。
金が欲しくて働いて、憂さを晴らして眠るだけ。
聞くところによると、中国へ工場進出していた各社が
近年、日本国内の地方へ工場を移転し始めているらしい。
田舎は田舎で変化を求められて行くのだろう。
望みが叶うが叶うまいがお構いなしに、
いたるところでそれそれの世界の速度で動き続けている。
今日一日の生活や明日の約束や昨日の成功とか
今日という不安や明日への閉塞感や過去の過ちとか
みんなはきっと、さほど気にしちゃいないんだろうけれど、
どう動いているのだろうかと観察してみたくもなる季節でもある。