ネット社会の到来によって、
大抵の落書きが許される世の中になった。
思い付いた時に、
思い付くままに、
何処にいても落書きできる。
そして、ヤバイと感じれば、気ままに消す事もできる。
だからかどうかはわからないけれど、
あの下ネタオンパレードなトイレの落書きも、
見かける機会がかなり減った。
落書きでも、
浅はかさに対する羞じらいもなく
一介の庶民たる慎み深さもなく
止むに止まれぬ惻隠の情もない。
無秩序に働き続ける脳ミソからほとばしる煩悩のカス。
にんげんだもの、と今日も私は苦笑い。
三寒四温を繰り返し、春が近づいている。
つくしが芽吹くように、
イベントが続々と中止を発表している。
ディズニーランドやUSJも手を挙げる日が近いのかな。
足並みを揃えない地下鉄や飛行機はさぞかし肩身が狭いのだろうな。
季節は巡り、今年もまずは杉花粉が活発に飛び出した。
偏西風にのっかって
大陸から黄砂たちも飛んで来ている。
必要な人にマスクが届きますようにと願う。
花粉が拡散するにつれて、
昨年から入り込んでいたであろう武漢ウィルスの拡散を憂うニュースが
益々花盛りとなっている。
武漢ウィルスで命に関わる被害は、高齢者と呼ばれる人達に集中している。
中止・自粛もいいけれど
介護施設や病院からは、せせらぎの音もまだ聞こえてこない。
もう大丈夫と言うことになっているんだろうか。
海水温の上昇が原因と言いながら、
温室効果ガスの抑止こそが効果的な対策です
みたいな物を感じている。
流石に仕事終わりの一杯やることにした。
売上はただでさえ上がらない２月にあって、
不意討ち的人手不足にも嫌気がさした。
予定していた欠員に加えて、突然の従業員の疾走が加わった。
今日はまだ連休中日だし、まだいいかな？！
てな感じで始めたハイボールが心地好い。
妻も子供もただいてくれるだけでありがたい。
が、彼女たちが実際どう感じているかは、わからない。
とは言うものの、
何か行動を起こさないと何も変わらない。
腐りながらも、見続けている大河ドラマに助けを求めた。
いつもそうだけど、
これは見始めたら、とりあえず最後まで見続ける事にしている。
今年はどんな切り方をしてるのかな、
と思いながら、
歴史こそ唯一のタイムマシンだと信じて、
私抜きの世界に入り込む。
今日も通勤電車は走り、飛行機は飛び交う。
テレビやラジオからは、イベント中止のニュースが増える。
転ばぬ先の杖は、親切心だとは思えるけれど、優しさは感じない。
多くの人達が、今日も感染者を気遣っている。
感染ルートの追跡は出来ないのにマスクがなくて怖いと言いながら、
互いの距離感には無頓着。
多数派の確認作業は、勝った事になるのかもしれないが、
そこに勝利の香りはしない。
今日も、いつ卒業できるのかもわからない、平日に取りこぼした仕事に向かう。
それが無事に終われば、来週の準備へと移る。
休暇とは縁遠い奴の歪みかもな、と笑ってしまうけれど。
今日はねこの日。
にゃおにゃおにゃんにゃんにゃん。
(2020年2月22日)
今週も金曜日がやってきた。
早い。何もかもが早く、ただ過ぎ去っていく。
「さよならだけが人生だ。」昭和の文豪の言葉がたばこの煙のように消えて行った。
今年の二月は29日あるものの、日曜日に始まり土曜で終わる。
そこへ旗日が二日もあるので、より一層営業日が少なく売り上げも少なく、入金も減る。
休みが増えると、それだけで喜んでいた頃を懐かしく思い出す。
吹かれなくとも、いつ勝手に飛んでくかわからない絶滅危惧職・町工場。
同じようにジッと手を見ながら踏ん張り続けている人たちがいる。
情熱は金銭にまみれて変色しようとも、無くなりはしない。
