建て前の夏がおわり、本音の秋が近づいている

蝉の声は無くなって、虫の音に変わっている。

地元の地蔵盆祭りが、開催に向けて準備なされている。

トンボが行き交うようになった。




欧米圏ではマスクは無くなって、かつての日常に戻っている。

日本のＰＣＲ検査やワクチン接種は、お祭り騒ぎで今日も開催されている。

ワクチンを三回打てば感染しないと言っていた総理大臣が、自ら感染してみせた。




で、ぶら下がり会見が中止になり、リモート会見に変わると聞いた。

が、モニターを挟んで会見は行われ、記者クラブなる実物が見えるようになった。

ん～、会見や質問の中身より形式が大切なんだと、自覚のない滑稽さがよりはっきりと語っていた。




わが身を振り返れば、価格転嫁依頼という弾を込めたロシアンルーレットの結果が出始めている。

「所詮世の中、ゼニとコネ」を、朝晩しみじみと感じ入る季節に差し掛かって来た。

人間らしさってそれぞれで、自分らしさと言われても、こんないい加減な生き物もいないときたもんだ。

手を合わせてこうべを垂れる

お盆休みが終わった。

お陰様で、今年もバタバタと忙しく過ごせた。

暇だと碌なことを考えないから、私にはこれくらいがちょうどいい。




ご先祖様と私は、見えない何かでつながっている。

ただそれだけの事で、科学的に表現しようが、散文的に表現しようが、今あるのに理由なんてない。

理由があった方が脳が喜ぶだけで、人間界を除く自然界にそんなものはない。




汗をかいた合間に、ぼんやり風に吹かれるに任せて汗をぬぐう。

いくら拭ってもどんどん湧き出てくる汗。

飛び行く鳥や目の前を移動する昆虫を見ていると、ご苦労さんと自分自身へ言いたくなる。





また、街中心の生活を始める。

不安や恐怖に揺さぶられながら、藁をもつかむ思いで、馬鹿な考えに縛られて離れられなくなるのだろう。

夢中で生きていられるのなら、それもまたよし。

今日も元気にくたびれる

盛夏の夏に成果上がらず。

視界に入ってくるもの、聞こえてくるもの、暗い話題が多すぎる。

何もかもが、結局は経済効果を狙った誰かのコマーシャルに見えたり聞こえたりしてくる。

バブルの頃、エコノミックアニマルと言う言葉が盛んに使われたことを思い出した。




空調の利いた場所で頭ばかり使っていると脳筋肉馬鹿になってくると思い、身体を動かしに外へ出る。

汗をかいて身体を動かしている間はまだいいけれど、ひと段落するとその落ち込みがひどい。

けれど、少し眠ればまだ回復してくれる。が、日陰でないと車内のエアコンは効き目弱し。

夏祭りのチラシが眼に入り、幼い頃を思い出した。





街角で足早に行き過ぎる知人に挨拶をする。

濃厚接触者となったけれど、もう日常の買い物は不要不急の外出ではなくなったと聞いた。

汗をかいた後に風邪などひかないように気を付けて、と言って笑った。

「人類の進歩と調和」かと、馬鹿馬鹿しい笑いが漏れた。