楽園の泉

自転車とかカメラとかのブログ、たまにねこ。

オリエント急行殺人事件

2016-02-12 | 雑記帳
シドニー・ルメット監督の映画です。

中身詳細は省きます。

意外なのは、その編成が「機関車・寝台車・食堂車(とおそらく貨車)」と短いこと。長距離寝台列車というとそこそこ長い編成を想像しますが、映画の最後に出てくるカットにその「全編成」映ります。「えっ!」って感じです。

イスタンブールでの出発前シーンでは、登場人物の紹介やら長距離列車の出発準備でごったがえすプラットホームの様子が面白かったです。牡蠣を積み込むシーン(含料理人による試食シーン付)があって、蒸気機関車が牽引する客車の電気ってどうなっているんだろうと思いましたが、これは客車に発電機が付いてます。車軸にベルトを掛け、走るとそれが発電機を回しバッテリーに充電する仕組みだと大井川鐡道で聞いたことがあるので、オリエント急行の客車も似たようなものでしょう。発電用の発電機を積むとその作動音が客室に伝わってしまいますし、発電機用の燃料を積むのも木製の車両では危険が伴います。事件の解決まで列車は積雪のため停車していたので、長い間動かなければバッテリー切れで凍死するおそれもあったでしょう。

この時代にバルカン半島を横断して運行していたことも、驚きです。運行取りやめざるを得ないような、列車が巻き込まれる事件が起こらなかったことが奇跡、かなぁと感じたりしたり。

出演者もポワロ役のアルバート・フィニーを始め、ローレン・バコール、イングリット・バーグマン、ショーン・コネリーなど豪華な顔が揃ってます。ポワロ役では「ナイル殺人事件」のピーター・ユスチノフが良い、という話も聞きましたが、テレビシリーズのデイビット・スーシェを見慣れているとフィニーのほうがしっくりくるような。

それと。

今まで読んだ本のうち、最初期に買ったものの一つがこの「オリエント急行殺人事件」(抄訳版)でした。買って帰宅したときに母親が顔をしかめたことも覚えています。乗り物好きだったので恐らく「オリエント急行」に惹かれたんでしょうね(このとき一緒に買ったのがヴェルヌの「海底二万里」だった)。読書経験の初期がこの2冊ってのも、ちょっと歪んでるかなぁ(「海底二万里」は単なる冒険ものというだけでなく、人に絶望した男の復讐劇でもある)。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>>kenさま; (さくらなみき)
2016-02-14 11:49:26
ここ数日いじってましたが、パスハンターにするかランドナーにするか悩んでました。

パソコン側は大平宿の、スマホ側は朝夷奈切通のカットです。ランドナーは「ちょっと遠め」な位置が良かったかな、という感じです。

鉄レーサーは記事数も多いので、ここはエンリョしてもらいましたw

>オリエント急行殺人事件
…下敷きになった雪中での立ち往生とリンドバーグの幼女誘拐事件は、ともに実際にあったことで、縫い合わせたクリスティの手腕に脱帽です。
返信する
オオォ!? (ken)
2016-02-14 05:40:28
いつもスマホから見ることが多くて今日気づきましたが、Blog背景が変わってイメチェンされていますねぇ。
白いフレンチランドナーと、日本の古い納屋が妙にマッチしています♪募金ありがとうございますの文字も、何だかトップページっぽくて良いですね!(^^)!

本を…
あまり読んで来なかったので、こちらはコメントできず申し訳ありません(笑)
学生時代、2年間だけ電車の中で毎日読んでいたかな。たしか内田康夫の浅見光彦シリーズは読破しましたが…
返信する

コメントを投稿