一つ前の記事で立春について触れたことで、思い出しました。
この間のアンアン年末号の六壬神課の記事で使った盤は、「2014年の立春の日時」です。
・六壬神課
雑誌の中では以下の盤の内、各十二支(地盤)にある十二天将だけを取り出していますが、
解説自体は単に十二天将の意味だけでなく、天地盤や六親などを含めた読み方を加えています。
本当は立春の日時を使っていることや、安倍晴明が当時使っていたであろう六壬とは異なること、
また、四課三伝や天地盤などの詳細は紙面の都合で省いていることの断りも入れていたのですが、
六壬自体が馴染みが薄いために総論部分は占いの手順重視に改められ、
そうした説明のほとんどはカット&編集されました。また、僕のほうで省いたものもあります。
六壬はページ数が一番少なく、読み方としては単純なわかりやすさが求められたので、
あの内容で六壬を標榜するのは心苦しく、専門家の方々に申し訳が立たないものの、
雑誌としては構成上仕方なかったと言い訳させてください。
実のところ、六壬の記事を書くにあたっては、だいぶ苦慮しました。
最初は月将(独自考案)で読む方式で原稿を書いたのですが、良い返事をもらえず、
次に日干で読む方式で書いたものも同じくで、どうしても「日支」を使って欲しいということでした。
というのも、今回の企画では、四柱推命で「日干」重視、六壬で「日支」重視、易で「日干支」を使う、というコンセプトがあり、
できる限りその意向に沿う必要があったためです。
それと、今年は立春にしても立秋にしても時刻が微妙で、どうしたものかと悩みました。
立春では日本の東西で辰時と卯時が分かれそうだし、立秋に至っては23時で日を切り替えるかどうかの問題まで加わる・・・
しかし、色々な読み方を過去の事象と照らし合わせながら検証してみると、オーソドックスなやり方が一番良さそうなので、
もし2014年の後半も書く機会に恵まれたのなら、それまでにはもっと研究して解決しておかないと。
それと、六壬に均時差補正が必要だとする人もいて議論が分かれていますが、
僕自身は系が違うと今は考えているので、今回の記事では考慮していません。
ただ、それにしても関西から西にお住まいの人は、雑誌での辰時の盤だと合わないかもしれませんので、
後日、卯時での読みを簡単に行うつもりです。ついでに、日干や月将方式での読みもボツ作品として掲載するかも。
・四柱推命
四柱推命に関しては、既に実践者も多く、本来の姿からすると日干支のみの「一柱」(!)で判断するなどあり得ないことですが、
多くの雑誌ではそれが慣例なので、僕にはどうしようもありません。
ただ、そうした記事を導入として、「詳しくはWebで!」みたいなことができればいいんでしょうけど。
その辺、寄稿する人は昔から葛藤を抱えてきたんだろうと思います。
一般の読者に敬遠されない程度に簡略化することが常に求められてきたのでしょうから。
当初は「ボディ・マインド・スピリット」の三位一体論は、ごく部分的に書いただけでした。
でも、それがどういうわけか「四柱推命の全体に据えて」という話になり、結果として、ああいう形になりました。
(三位一体論以外にも、ボディ・マインド・スピリット・ハート(ソウル)という四つのバランスで考える方法もあります。)
僕は基本的に十二運は使わない人間なのですが、今回は便法としてボディを十二運で読んでいます。
ただ、十二運にも五行方式と十干方式とがあり、記事では動物占いなどでも使われている一般の十干方式を採用しています。
そのほうがグラフとしても変化が出るから、という理由もちょっとあります。
十二運は吉凶そのものというより、それを後押しする力量(バイタリティ)みたいなものだと思うので、
字面(たとえば絶とか死など)は先入観にならないように出していません。
マインド(思考・対象を意識する心)を干に対応させ、
スピリットはボディとマインドの内容を加味して、どうすればバランスが取れそうかな、という視点で書いています。
グラフについては、なんせ身強・身弱も喜忌も出せないので、干関係や他の要素を考慮して数値を付けました。
実際のところ、もう少し占いチックな内容だったのですが、恋愛をテーマにしていることを僕が失念気味だったため、
締め切り間際になって月運解説のほとんどを急いで書き直した、という経緯があります。
この辺り、編集部の方にはご心配をおかけし、お手間を取らせてしまったことと思います。
しかし書き直したことで、幾らか企画に沿ったものになり、内容もとっつきやすくなったのかなと感じています。
・易
易については、当初は数ページの話を頂いたような記憶があり、「お遊び程度の内容でOK」ということだったはず・・・
ところが、蓋を開けてみたら10ページ。正直、その時はポカーンとしましたが、今はやれてよかったと思っています。
最終的に「片想いの彼に近づくには?」や「二人に問題が発生したら?」になっている項目も最初は別の読み方で書いていて、
どうもわかりにくいということで、これも締め切りが近くなってから、かなり書き直しました。
ある段階までは、彼氏彼女の仲、あるいは結婚した夫婦に対する注意点、という視点で書いていたりで、
結局のところ、雑誌の趣旨にうまく沿えていなかったのだと思います。
この時、易での自分の月運が地雷復の六二であるのを見て、自分の暴走状態を反省し、気持ちを入れ替えました。
(それらのボツ原稿についても、おまけとして後日、公開してもいいかもしれません。)
易の八卦の出し方は、分かる人はわかると思うのですが、納音(なっちん)を利用しています。
というのも、編集部からの要望として、「一度、日干支を八卦に置き換えたい」ということがあり、
それを実現するために、納音五行の陰陽をもとに八卦に当てはめるという手法を使いました。
例えば甲子と乙丑は海中金で、それを陰陽でわけることで甲子→乾、乙丑→兌となります。
また、納音は構成上、30個先の干支と同じ納音になります(半分に折りたたんだような感じ)。
八卦や六十四卦での相性を読む方法は、古典的には、旧暦の生年月日から八卦を出すやり方があるのですが、
「日干支一本で」というコンセプトから旧暦は使えず、
それに代わる方法で使える読み方をしばらく模索していた結果、ああいう方法論になりました。
しかし、本文の内容としては、なるべく正統的であるように努めたつもりです。
全体を振り返ると、四柱推命に関しては当初から大枠の書き方は示されていたのですが、
六壬神課と易はなかなか内容が固まらず、最後まで紆余曲折という状態でした。
これは僕が雑誌初体験で要領がわかっていなかったことが一つ、そして六壬も易も前例になかった(?)からだと思います。
期限に間に合うようにガムシャラに取り組みましたが、編集部の方々には本当にヤキモキさせてしまったと思います。
そんな状態だったにもかかわらず、こうして一つの記事に纏め上げて下さった皆様に、心から感謝申し上げます。
また、素敵なイラストを添えて下さった網中いづる様にも、心からお礼申し上げます。
公に出た初めての記事がイラスト付きのカラーページだなんて、こんなに嬉しいことはありません!
本当にいい経験をさせていただきました。関わって下さった皆さん、本当にありがとうございました。
特に、このブログとホームページを見つけて声をかけてくださったキャップのHさんには、
このような機会を作っていただいたことに、ありがとうの気持ちで一杯です。
そして、僕の記事を参考にしてくれている読者の皆様へ。
悩んだ時や困った時など、何かの時に今回の記事が指針として役立ってくれることを祈っています。
CI
何か、船出をされたような感覚を覚えていました。
わたしも、ひょんなことから、これまでしたことがないことに取り組み始めました。
まぁもちろん趣味とまでも言えないところですけど・・・。
最近のブログに書いているのですけど、パワーストーンを使った創作ブレスレットのデザインです。
試作として、6本作りました。
新しいことが始まっていく、そういう時期なのかなと、そしてその出来事により、自分の制限が外れていくような感覚(できないと決めつけていたことが実はできる)を、なんとなく感じています。
参照、以下二つの記事:
http://ameblo.jp/marumarumarumushi/entry-11760824548.html
http://ameblo.jp/marumarumarumushi/entry-11763780870.html
これ、誰かのためにデザインはされるんですか!? もしそうでしたら、一つ僕にも作ってください。買います!
いつも元気でいられそう。(^-^)
思えば僕も、2012年になんちゃって翻訳を始めた時に、自分には難しそうだという固定観念が外れたような気がします。
今は占術研究を優先してて中断してますが、やっぱり素敵な文章を読むと、「これ、訳して紹介したいなー」という気持ちに駆られます。ワクワクが伴うことをするっていうのは、やっぱりいいものですよね。
今日、僕は立春と旧正月を過ぎたこともあって、遅ればせながら初詣に行ってきました。家族の健康と円満を祈念して来たのですが、さきほど帰ってきてこのコメント読みました。
そんなわけで、まるまるまるたさんの新たな活動が素敵な広がりを見せますように、ということを僕の新年の願いに付け加えられないか、今改めて神様方に追加申請しているところです(笑)
また、FBやブログにもお邪魔させていただきますね。
ではでは~