今日は福田首相による内閣改造が行われました。
ちょうどいい機会なので、久しぶりに占星術の記事でも書こうと思います。
これは、「戦後日本のホロスコープ(内側)と2008年8月1日新月の瞬間のホロスコープ(外側)を重ねたもの」です。時刻は僕の推定(過去の歴代総理の変遷などから時刻修正を試みたもの。14時50分の前後3分)。
日本の始原図(始源図・始元図)には諸説ありますが、戦後日本を読む場合には上掲の図が適していると思います。戦前の場合は、「大日本帝国憲法」が発行された日時(1889年2月11日8~9時)を使います。
もっとも、旧時代から慣例的に行われている事柄や制度などついては、現在のホロスコープよりも「大日本~」のほうが読めるという意見(研究)もあります。
さて、今日(8月1日)は新月の日で、旧暦1日に当たります。
新月のチャート(ホロスコープのことをチャートとも呼ぶ)は、その月(新月から新月の期間)の運勢の方向性を示しています。新月が日本のチャートのどこに位置しているかを見れば、どんな事柄に国の焦点が当たっているのかが概ね把握できます。
とはいっても、これは断片的な情報でしかないので、チャートの中の他の要素もよく加味して考えなければなりませんが、それでも一応の指針にはなります。
で、今この新月の位置を見ると、現代日本の6ハウスにあって、冥王星と土星にコンジャクションです。コンジャクションとは占星術的な角度の表記で0度(前後の数度を含む)のことです。要するに地球から見て同じ方向に星が存在している、ということです。(・・・とはいっても、内側のチャートは時系列的に過去のものですので、“今”同じ空に並んでいるというわけではありません)
6ハウスは、組織の人事に関係するハウスです。例えば、会社の役員やスタッフの構成・配置換え・新採用などの雇用問題を読むときに、特に焦点を当てて読むハウスです。うまい具合に内閣改造の意味合いとマッチしています。
また、土星は制限(剪定・矯正)する天体ですので、これまでの内閣の姿に剪定の手が加えられます。しかも、冥王星という根底から変えていく天体と絡んでいることから、影響力は良い方にも悪い方にも甚大になる可能性があります。
あと、今強い影響を与えているのは経過図(現在の天体の運行状況)のT天王星(Tは経過を意味するTransitの頭文字)と、戦後日本のN天王星(Nは出生を意味するNatalの頭文字)がスクエア(90度)になっていることです。N天王星はASCの支配星でもあり、国民の総意みたいなものです。そこに現行のT天王星が曲がり角を突きつけている。
このN天王星のある4ハウスは国土や野党といった国の基礎・基盤に関わる部位です。地震占星術でも重視される所で、この配置を見る限り、今の日本は地震の危機に直面していると言えるかもしれません。ちなみにT天王星は今年の4月~5月頃からN天王星とのスクエアを形成し出しています。
いたずらに恐怖感を煽るようなことは書きたくないのですが、もうしばらくすると、この配置にT火星やT土星も90度の角度をもって加わってきます。T火星はすぐで、8月5~6日ごろにジャスト。T土星は8月の半ば頃から掛かり始め、切迫した影響を与え出すのは9月12~13日頃。
ただ、T土星もT天王星も逆行して一度引きますが、またタイト(ピッタリ)なポジションにやってくるので、来年の冬~春辺りにはより強い影響が出るかもしれません。注意が必要ですね。(だいたい1月から2月にかけて。特に2009年1月26日の新月図は、6ハウスにあるN土星&N冥王星とT太陽&T月が180度の位置に来る上(今回と真逆)、T太陽&T月がN天王星に135度+N火星と90度、T土星はN土星に45度などハード(鋭角的)なアスペクトが多く見られる。こういう時の木星の関与は悪い影響に加担する(冗長させる)ことがある)
2008年の東京夏至図(戦後日本+2008年東京夏至図)を作ると、火星がASC近くにあります。これと向かいにある海王星も加味してジャストの位置に動かすと、名古屋を軸とした近辺の経緯度の地域になります。またこの火星は月・天王星・海王星とYの字(変則YOD=「神の手」の意)を形成します。何か意味があるのかわかりませんが、一応。
なお、この火星は9ハウスの支配星なので、外交・貿易・遠洋・海外・出版・宗教・教育といった分野が国民に影響を与えます。現状を省みるに、一般的にはガソリンの値上がりが大きいですね。それに関連して漁船の一斉休漁とか教師を刺したという事件とか、最近では日本洋書販売会社の破産申告etc. でしょうか。
不気味なのは、夏至図の太陽と冥王星がタイトなオポジション(180度)になっていること。この冥王星は4ハウスの支配星で、太陽が1ハウスの支配星ということが強い磁力を持っている感じ。夏至図は夏至から秋分までの間作用しますが、この期間は何かと生活の“地”が崩れるような怖れがあります。
なお、さそり座の支配星は冥王星ですが、副次的というか現実的な影響力としては火星を使うことも多いです。つまり、この夏至図の火星は9ハウスと4ハウスの両方の支配星を担っている、とも言えます。
4ハウスは先述したように“地”に関係するハウスで、その国の潜在した資質や問題とか、与党に対する野党、国土、農業、水産業、鉱業、生活用品、地表における気温(気象)といったことに関係します。火星は熱を象徴する天体ですから猛暑とイメージ付けることもできそうですが、ちょっと短絡的ですかねぇ^^;
むしろ、カッと頭に血が上って衝動的になる人が増える、とか、何かの事故や災害で怪我したり致命傷を負う人が目立つ、貿易の都合での日常生活品や農作物の物価の上昇、みたいな解釈のほうがいいのかもしれません。
なお、1ハウスの土星は、自ら抑制を強いる、あるいは強制的に強いられる、制限が掛かるといったことを示します。土星は6ハウスから来ているので、労使(雇用)関係、国民の健康に関すること、国防(日本では自衛隊か)、食糧生産に関することなどに制限もしくは削減、あるいは忍耐を強いられるという状況になる恐れがあります。そういえば、グッドウィルの事業停止が少し前にありましたね。派遣会社には厳しい時期にあるのかもしれない。他の業種はどうだろう?
話を内閣改造に戻すと、面白いことに今回(8月1日)の新月図のASCとMCは、現代日本のホロスコープのASCとMCとタイトに重なっている。何か因縁めいた感じです。
・・・なんて、書いている内にニュースで新内閣の顔ぶれが発表されました。
17人中、初入閣が5人で留任が4人。だいぶ変わりましたね。問題はこれからですが。
ところで、政府(10ハウス)という観点でいくと、11月28日の新月図はMCの真上辺りに新月が来て、ASCとも72度という変化を促すアスペクトを作っています。この時期(12月)は興味深いです。
僕は占星術は得意なほう(自称)ですが、残念なことに政治には詳しくないので、とやかくは書きません。ただ、この日本のホロスコープから読み取れる日本の未来を考えると、日本という国は今後の世界情勢にとっても結構重要な課題を秘めていると思います。占星術に明るい人は、日本のホロスコープと現在の星図(トランシット)などを組み合わせて読み解いてみてください。
ちなみに、もう少しチャートを見てみると、今はちょうど日本のASC(国民)の位置にノード(ドラゴンヘッド)・キロンがピッタリ重なり、また海王星も近くにあります。ということは外交を示す7ハウスにはドラゴンテイルがあり、何か国際的に国内から吐き出す(ある影響を落とし込む)ものがあるのかもしれません。
個人的な意見としてですが、日本の国民というのは、とても意味深な役割を担っているような気がしています。それがいいものであれ、そうでないであれ、世界の中での実験場的な状況もしくは環境に生きていると思うからです。
現代日本のホロスコープから読み取れることで僕が強く思うことは、日本はどこまでも「平和の使者」であるべきだ、ということです。現行の憲法は戦後まもなくに作られたということもあって、憲法9条などの平和を堅持する姿勢が色濃く反映されています。
紛争の耐えない世界の中で、唯一の被爆国としての役割、それは未来に戦争の禍根を残さないこと、つまり「平和」の大切さを主張していくことです。
荒れて乱れて混迷しているような世界の中で、日本が安らぎや平和をもたらすような動きをし続けることは、地球や世界全体の精神バランスを取る上でも重要です。
いま北京オリンピックの事情もあって、チベットが悲惨な状況に陥っていますが、もう長いことチベットは中国からの暴力や圧力に苦しんできました。その大きな原因の一つとして、中国政府におけるチベットに対する誤った情報の流布・教育がなされてきた(残念なことに今も)、ということが挙げられます。
平和を伝える使者は、苦しんでいる人たちを救うために正確な情報を伝えなければなりません。意図的に誤った情報を教え込まれ、他民族や他国の人たちを迫害したり中傷したりすることはあってはならないことです。分かり合うためには、嘘や偽りや暴力的な圧力で固めるのではなく、真実に基づいて心を開かなければなりません。そして根底に巣食う多くの誤解を解く必要があります。(このことは各国の外交関係にも言えることだと思います。)
幸いなことに、今の日本にはメディアにおける情報統制が敷かれているわけでもなく(たぶん表面上は)、個人が自由に情報を発信し、また改ざんなく受け取ることができます。それに、まだまだ他の発展途上国からすれば裕福で平和な状態にあります。
日本人は、もっと各自の信念と良心にしたがって、正しく役に立つ情報や技術を他に発信して、世界を牽引していく必要があると思います。この時代の人にしかできない有益なことがたくさんあるはずですから、それを各自が得意分野から見つけ出し、一人ひとりが力を出し合って、大きな成果をあげていくような流れを作ることが大切だと考えます。
僕も自分のできること・得意なことを起点に、他の人たちの役に立つようなことを発信し続けていけたらいいなと思っています。
それでは、また。
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