With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

Happy New Year! 2011

2011-01-01 02:47:04 | 占い全般のコラム

50メートルほど西で除夜の鐘が鳴るのを聴きながら、新しい年を迎えました。
皆さん、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。

さっきお風呂に入って、ヒゲも剃って、さっぱりしてきました。
今は髪が乾くまでの間を利用して記事を書いています。

さて、2011年になったとはいえ、それは社会暦としての西暦(グレゴリオ暦・新暦)でのことなので、東洋のように立春や旧暦元旦を新年とする文化とは異なっています。

というわけで、今日は西暦を使う数秘術の話題。

数秘術で年運を求める場合、一般的なやり方としては、まず西暦年を単数化し、それを自分の誕生月日の単数化したものと足し合わせる、という方法があります。

例えば、3月5日が誕生日の人で、今年の個人年数と個人月数を求める場合。

まず今年は2011年なので、単数化すると2+0+1+1=4です。
そして誕生月日を単数化すると、3+5=8
この二つを足し合わせると4+8=12になります。

12は数秘術的には特別な数に挙げられることもあって、場合によってはそのまま用いることもありますが、個人年数を求める場合には、これも単数化します。よって、12は1+2=3となり、例題の人の個人年数は3だということが分かりました。

このようにして求めた個人年数は9年周期で巡って来ますので、過去の同じ数の年を振り返ってみると、そこに共通性が見出されることもあります。

ただし、四柱推命での大運のように、数秘術にも3つの大周期と4つの小周期というものがあるため、9年前と同じ現象が再び起きると安直に考えることはできません。単に、ベースとして共有される意味合いが横たわっている、という風に捉えるといいと思います。

次いで個人月数ですが、これは先に求めた個人年数に、月の数字を足したものです。この時も9を超えたら単数化して考えます。例題の場合では、個人年数が3ですから、例えば1月の個人月数は3+1=4ということです。

同様にして、個人日数も求めることができます。また、各人の名前からも誕生日を起算とした「変遷表」を作る手法もあります(これも年運を読む方法の一つ)。詳細は、CIの保管庫にある「数秘術」のフリーソフトを使ってみてください。

(画面サンプル)


ちなみに、僕個人の今年の個人年数は6です。
(ということは、2010年は5で、2012年は7ということになります。)

数字の一つ一つに込められた意味合いは世界共通の根本的なものですが、その現われ出る事象は個人によってまちまちです。

考えてみればすぐ分かるように、実際の誕生月日が異なっていても、それを単数化した数字が同じならば、見た目は同じ個人年数となるわけです。そういう人は周囲に五万といますから、自分と同じ個人年数や個人月数だからといって、皆が同じことをすると考えては、あまりに短絡的です。

先にも書いたように、これは一つの心理傾向を示すものであり、その結果として向かう方向は個々で違います。具体的な事象は、一人ひとりの置かれた状況や環境、そして選択してきた経過と分岐に依拠するものです。

そうした理由から、個人の年数・月数・日数については、その時々の自分の動機や刺激になるものと考えると使いやすくなるのではないかと思います。

それと、数字の意味については西洋と東洋とで観念的に異なっているものもあるため、西洋的な見方だと東洋人には当てはまらないこともあります。例えば6の項目の中には、「教会に行く」といったものがあったりしますが、日本で教会に出かける人は、あまり見かけません。

またこれは、この数字に宗教色があるという限定的な見方ではなくて、例えば日曜のミサに参加して皆で共同するという、「結束」や「調和」を旨とする意味合いとして考える必要があります。日本的に言えば、早朝のラジオ体操に参加して皆でさわやかな朝を迎える、ということでもいいわけです。

6という根源的な意味合いは同じでも、住んでいる国や地域の特色・文化などと相まって、種々様々な物事へと展開し、派生していきます。同じ数だからといって、どれか特定のことをするようになるということは、まずないと考えていいでしょう。

こういうことを一言で言えば「個人差」となるわけですが、1~9を基数としつつ、二桁や時に三桁以上の数字を考慮していくのが数秘術です。日本の姓名判断とも似ていますが、それが難しさでもあり、また追求していく面白さ、魅力でもあるのだと思います。

東洋占術が根を張っている日本では、数秘術を日常的に活用している人は少ないと思われます。さらに言えば、これを気張って研究する人の数など、たかが知れているでしょう。逆に言えば、日本においてはまだまだ「参入(研鑽)の余地あり」の分野とも言えます。

易や四柱推命、紫微斗数、奇門遁甲、六壬神課、そして風水といった手強い占術に頭を悩ませるよりも、数秘術という簡素でありながらも深奥な数理の世界を探求することのほうが性に合う、という人は案外にいそうな気がします。

ただ、西洋の研究者や実践家の先生方は大概、数秘術のパートナーとして占星術を併用しています。占星術の基本原理にも数が関係していることから、この二つの相性が良いということかもしれません。数秘術で導き出した数の具体的な内容を探る際に、アスペクトや調波などの占星術の技法で絞り込んでいくといった使い方します。

なお、数秘術にも流派はありますが、さりとて多いわけでもないので、たぶん気に病むほどでもありません。大体は“使ってみてどうか”で、主だった部分については判断できると思います。細かい点については研究の余地は幾らでもありそうですが、まずは基礎的なことを覚えて、自分自身や家族・友人などの見知っている人に当てはめて調べてみると、だんだん感覚がつかめてくると思います。



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