With the I Ching

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再び、宇多田ヒカルさんの命式検討

2010-01-12 20:58:41 | 四柱推命


前回の記事を書いた後、天干のみで力量計算するタイプと蔵干を含めるタイプを選択できるように変更しました。
→「四柱推命 白帯
このことで、それまで入れていた蔵干も透干要素に含める方式は一時保留としました。(もし必要ならば、今後のバージョンに入れるかも)


・・・で、今日は再度、天干のみを命式内の五行とする方式で力量計算した表を追加掲載することにします。






以前の蔵干を含める設定だと、土も金水と同程度になっていたので、結果的に木だけが欠けた状態でした。
しかし、天干だけを命式内の五行とする場合、土は表面(計算上)には出てきません。そのため、自星の火に対し、財星の金と官星の水のみで構成されることになります。

また、蔵干を含めないので、グラフも全般的にシンプルになっています。
微弱な揺らぎというか変動がカットされて、まるでパルス信号のように、出る時はボコンと出るみたいな感じ。

特に宇多田さんの場合、地支が全て土性(蔵干も全て本気)なので、大運や年運などで土が巡ってくると、急激に五行の構成が変わります。
グラフを見る限りでは、今の大運は金の財星が五行の筆頭株主ですが、35歳~55歳までは土の食傷星が暗躍するようになるみたいです。

なお、このソフト(四柱推命 白帯)では、支合や支冲、干合における力量変化を勘案していません。それはある意味、「素うどん」のようなものです。
流派によって、無作用化したり、倍化したり、他の行に化したり、解合・解冲したり、ただの剋としてみたり・・・など千差万別。

個人的には、まだ資料や研鑽が足りなくて判断を付けていない部分なのですが、仮に自分なりの答えを見出せてもソフトには組み込まないつもりです。
というのも、独自の考えで原図をいじってしまうよりも、素の状態を表示させておいた方が柔軟性があると思うからです。(各自の思考の中で力量を増減できる)


次は、年運のグラフです。クリックで拡大します。



鮮烈なデビューを飾ったのが1998~1999年。その時には土行(食傷星)が隆盛しています。自分を思いっきり押し出している時、ということなのかな。

これに続いて、2000~2001年にかけて金行(財星)が伸びています。
CDの売り上げも驚異的だったと記憶していますが、この辺りが15歳から25歳にかけての一つのピークだったのかもしれません。

その後、2004~2005年にかけて木行(印星)がポンと出てきたり、2006~2007年に火行(自星)が盛り上がったりで、各行が慌しく変動しています。
この周辺の時期は、生活面や曲風などでの自分探しというか、何か模索があったんじゃないかという気がします。

そして再び2008~2009年では土行(食傷星)が筆頭となり、さらに、新しい大運を迎えてのスタートを切っています。これからどんな活躍をされるのか楽しみですね。



――さて。

純粋に天干のみを主体として五行計算すると、細かな振れに惑わされなくなるという面はあるかもしれません。読みやすさという点では評価できると思います。

ただ、個人的には蔵干を含めた方が、生活圏の出来事を踏まえやすくなる感じがしますので、大体は「蔵干も力量に含める」にチェックを入れて検討しています。

どっちが良いかはまだ確定できていませんが、・・・あるいはこれは使い分ける類のものなのかもしれません。先述した合や冲の影響も考える必要があるのなら二重の問題です。ふーむ。

ところで、蔵干を含めるというのは、言い換えれば、節入り後の経過度数(日時)を加味することに他なりません。
単純に天干だけを焦点化するならば、60年前や60年後の干支配列(うまく揃う場合ですが)でも基本的には同じということになってしまうわけで、より固有性を持たせるためには、どうしても蔵干を含めて差異化を図る必要があります。

これは「白帯」通常版での大運の栄枯盛衰グラフでもそうなのですが、計算年によって世運が変化すれば、当然、大運グラフも変わります。
なので僕は、古典的な表記で四柱八字だけのものを見ると、それが西暦何年のものなのかが特に気にかかってしまいます。

そうしたことから、単純に八字構成だけで判断できる面と、それだけでは不十分な面があるというのが、今の僕の認識です。



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