前回、相性について個人的に思っていることを書きましたが、なんだか書いた後で空しくなったこともあり、少し内省する時間を取りました。
技術的には二人分の命式を出した後、その二人の大運の合成ができるようにはなりました。
ただ、その場合の相性の見方についてまだ確定できるような状態になくて壁に突き当たっています。
技術的な未熟さについては今は目を瞑るとしても、読み方については実際に使えるものじゃなくては意味がないので、時間を見つけてはあれこれと試行錯誤しています。
その中で、合成前の両方出した状態で利用価値があると思ったのは、一方の大運干支が相手の日干支と作る関係性です。それらを比較してみると、概ね一般に言われているような、支合や干合、会、助(比和)は良く(結びつきやすく)、刑破害や剋冲は問題が出やすい時期に当たる感じ。
それと、個人を読む場合にはあまり蔵干の干合は見ないのが普通みたいなのですが、相性に関しては、例えば大運の蔵干と相手の日干の干合という風に、蔵干も重要なような気がしています。(不二龍彦さんの本によると、天干同士の干合は明合、天干と蔵干は明暗合、蔵干同士は暗合とある。)
例えば、一方が相手の日干に対して明暗合、もう一方が害の時に付き合い始めて、“できちゃった結婚”するも、その後に巡ってきた両方ともに正官+刑の時期で言い争いの日々となり、お金や浮気の問題で一層激化して、喧嘩別れになったということがあります。この時、同生同死方式の十二運では男が帝旺、女が冠帯(十干方式では女が衰)となって、どちらも我を張りやすい状態にあることが見て取れます。
また、大運における通変同士の関係性も適切な読み方さえできれば十分に使えそうな感じです。これらは相手あってのことなので、個人を読むような見方をそのまま当てはめるわけにはいきませんが、研究を進めれば、かなり信頼できる情報を得られるのではないかと思っています。
とはいえ、これらの見方は干支とその派生物の通変に関するものに過ぎず、より本格的な内容――五行の力量値の比較をしたり、互いの喜忌に相手の命式やその時々の五行状態がどのように関わってくるかなども考慮されなくてはならないはずです。やっぱり各人の構成要素を総合的に比較するものがなくては十分なものとは言えないでしょうから。
で、今はこの部分の作成に労力を注いでいるのですが、なかなかこれといった具体的な方法論を見出せずに苦戦中です。それぞれの命式や行運の状態を合成するにしても色々なやり方が考えられるのが主な理由です。
ただ単に足し合わせる方法や平均を取る方法は分かりやすいですが、互いの力量差が大きい場合はあまり顕著な変化が出てきませんし、平均を取ってしまうと、それが何を意味するのか解釈が曖昧になる感じがしてイマイチ。そこで個別に五行の偏差を出す方法も考えていますが、今はまだそこまでやれていません。
相性の数値化で平均の概念を持ち込むと、浮き草のように浮動してしまうイメージがまとわりついてきて、どうにも決まりが悪いです。相性をみるといっても原子分子の化学変化ではなく、心や感情を伴った人間同士の関係なのだから、やっぱり単純に融合させることは本来的に無理があるのかも。
一応、二人の大運の合成グラフを出してみて現実と見比べてみるも、大運という比較的大きなタイムスパンのこともあってか、これ単独では細かなところまで読むことはできず、あまり有意義ではなさそうです。もしそれを使うとしたら、互いの年運を合成させたものを出して、その基礎運気として力量を付与する形式をとったほうが良いかもしれない。
すみません、なんか自分自身のメモ書きみたいになってしまっていますね。
たぶん、文章だけでは何を書いているのかチンプンカンプンだと思います^^;
日々の生活に追われていない時は、今はそんなことばかり考えています。
当面の目標は、少しずつでも進めて遅くても年内にはベータ版を出すこと。
早ければ12月の中旬には出せているかもしれませんが、ま、あまり期待はしないでください^^
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます