作成中の四柱推命白帯の相性版の進捗状況3です。
もともと通常版として作っていたものに継ぎ接ぎしているせいで、余計に手間取ってしまっている感じはありますが、どうにか昨日の時点で年運の合成まで算出できるようになりました。
プログラムコードを書く上で、既出のものにパッチしていくことの大変さを今回の作業で思い知りました。できているものを壊さないように配慮しながら新しく作ることの面倒さと、それにかかる労力の多さに何度かぐったりしてしまいました。期間的な事情で突貫工事的なやり方を選ばざるを得ませんでしたが、もうこういう作り方は二度としたくないです^^;
それはともかく、年運まで合成できるようになってわかったことは、個人の内部時間が反映されている大運同士の組み合わせはまだ使えそうだけど、年運同士の組み合わせは単純な循環になるためにあまり意味がなさそうだということでした。
例えば日干での相性などもそうですが、よくあるタイプ別相性論みたいで、その人の全体性(命式の特徴も含めて)を見ておらず、あまり実際例と噛み合っているようには思えません。あるいは、本質的な部分ではテキストにあるような意味関係を持っているのかもしれませんが、それと時期毎の相性とを一緒に語ることはできない気がします。
そんなわけで今は、両者の年運単独の配合で読むのではなく、各自の大運とも絡める形のものにしようと思って取り組んでいます。もう既にそれぞれの通変や12運、それから力量値などは出せているので、この作業はそんなに苦労せずにできるかも(だといいんだけど)。で、そこまでできたら「とりあえず版」として公開しようかなと思っています。
あと、個別の喜忌と合成での喜忌について。
しばらく考えていたんですが、相性版での個別の喜忌は命式シートでの大運までとし、合成段階での喜忌判定は取りやめ、もしくは現時点では保留としました。
というのも、いまだ僕の中では閑神に類するもの(明確に喜神や忌神に選り分けられず、どちらにもなる可能性があるとされるもの)の扱いが定まっておらず、合成計算しようにもできない状態にあるからです。
また、合成値を出すと、もうその時点で個別の喜忌の基準(身旺身弱や五行の配分状態)が失われてしまい、関連性が見えなくなってしまうという理由もあります。なので、この問題については、個別の喜忌の扱いを確かなものにできたら(・・・本当にできたらですが)、改めて考えるということにしようと思います。
それと、もう一点。解釈に関して。
時々聞かれるのですが、僕は占い師ではありません。単に個人的な趣味として研究をしている人間です。なので、占い相談を頼まれてもお断りさせていただいています。
もともと僕は作る&研究する専門ですので、昔から「解釈は各自で行ってください」と言い続けています。横着とか言われそうですが、そういうつもりではありません。下手に自分勝手な解釈文を入れてしまうよりも、単純にデータのみを出して、使う人自らが考え抜くほうがずっと有意義だと思っているからです。このことは四柱推命のソフトだけではなくて、紫微斗数や六壬神課や易にしても同様に考えています。
中には「キーワードや短文でもいいから入れて欲しい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、短文ならばそれこそ自分で意味を考えた方がいいと思います。出てきたデータやグラフを見て、「これはどういうことなんだろう?」と考えること自体に意義があるのではないでしょうか(それらのデータが使えるものであるという条件はつきますが)。
それに、自分で解釈する練習をしないで、ただ機械的に出された回答に左右されるようなことは、やっぱり適切な占いの用い方とは言えないはずです。ですので、今度(今後)も解釈文を入れるつもりはありませんし、そもそも、それぞれの占術に慣れた人ならば、それは余計なことでしかないだろうとも思います。
四柱推命白帯は、その名前の通り、自分自身が四柱推命初心者として作り始めたものであり、その対象としている人も初心者です。しかし、だからといって○×式やキーワード的な解釈を盛り込んでしまうと、このソフトを使ってくれる人にどうしようもない先入観や固定観念を植え付けてしまう恐れがあります。また、それだけでなく進歩意欲さえも削いでしまうかもしれません。僕はそういうことはしたくないのです。
人によってはデータの羅列ばかりで不満もあるとは思いますが、こうした僕の意図も汲み取っていただけたら幸いです。
<追記>
世運についてですが、決めかねている内に作業を進めてしまい、結局、命式シート以外では省いてしまいました。このために大運を比較したときのデータやグラフが単調なものになってしまったため、実際は考慮した方がいいかもしれないとも思っています。
一般的に、個人を読む場合には世柱は使わないのですが、通常版での栄枯盛衰グラフのある程度の有効性を考えると無視はできない気がします。ただ、作り直すとなると多大な時間と労力が要りそうなので今はできそうにありません。さらに、計算設定に関する事柄はユーザー自身で選択できるようにしたほうが良さそうですし、この世柱の組み込みに関しては今後の課題としておきます。
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