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時の流れに沿って・・・

2011-01-07 22:10:47 | 四柱推命

今日、四柱推命白帯の全ての版を少し更新しました。

改変箇所は二つ。

一つは行運の蔵干に関する部分。
もう一つは、喜忌判定に関する部分です。

これは、以前の「白帯各版の修正バージョンをUPしました。」に書いた内容の1と4ということになります。ただし、どちらにしても不完全さは抜けてないです。理由は以下に書きます。

まず行運の蔵干についてです。

これまでのバージョンでは「常に本気蔵干を取得」という選択項目を設けてましたが、それと置き換える形で「時間の流れに従う」を入れました(※)。これをチェックすると、大運以下、年月日運の蔵干が変化します。 

※これによって逆行の人が大運で本気蔵干となるのは、「(命式の)日の深浅を基準にする」の方にチェックが入っていて、なおかつ節入りからの日数が深い人だけになります。

干支それ自体は、仲良く同時にやって来るわけですが、影響力の時間的進行として考えると論が割れます。現行の作りでは、運気の前半は干が司る=影響が強いと仮定し、後半は支が司るとしているので、前半の干の影響とダブる(と思われる)時期は干を優先させています。なので、この項目は主に後期蔵干に関係するわけです。

で、流年ともいうように万人に共通して経過する時間では、基本的に後期は本気(正気)蔵干を採用すればいいはずなので、年月日に関してはそのまま本気蔵干を取得させています。

ただ、大運に関してのみ順逆で場合分けをしているので気をつけてください。
というのも、大運は個人の内部時間を進行しているため、年月日のような外部的な時の流れとは位相が異なるからです。一応、次のような感じで考えて作っています。

大運順行: 余気(→中気)→本気 ・・・後期は本気蔵干を取得
大運逆行: 本気(→中気)→余気 ・・・後期は余気蔵干を取得

実際には、これらは時間の按分で求める必要があると思いますが、先にも書いたように、現行のつくりでは前後に大別している都合上、それはできませんでした。結果、単純に本気か余気のどちらかを用いる格好になり、ちょっと中途半端な感じになっています。仕方ないんですが、個人的にも不満は残ってます。

 

続いて、喜忌判定の部分について。

今回、Bata6としたわけですが、実はBata5とそんなに変わってません。
主に外格判定に用いる値を変え、あとは小数点以下の細かな設定値を切捨てて単純化したくらいです。(条件の詳細は後述します)

結局、これまでも何度か書いてきているように、支を独立したものとして力量を与えるかどうか or 天干の五行のみを命式の五行とするかどうかで判定の基準が変わってしまうため、現時点では小数点での調整はあまり意味がないと思ったからです。(白帯では、「蔵干も力量に含める」のチェックをオン/オフすることで切り替えられます。)

なので今は、原則論として上記のどちらの方法であっても通用するようなものを考えるようにはしています。例えば内格と外格の境界はどこか、とか。以下にBata6で使っている判定条件を記しますので、何かご意見を頂ければ嬉しく思います。

 

◎四柱推命白帯での喜忌判定の条件<Bata6>

※以下は判定の順序でもあります。

1.身平外格(両神成象格など)

<気質が42%以上57%未満 かつ 偏向性が98%以上(別法版では120%以上)>

※基準として五行の偏向性(=配分の極端度)は通常版では100%以上ですが、ブレを考慮してBata6では98%からとしました。別法版では仮に120%としていますが、個々によって微妙に異なるため実際には固定できません。これは以下の160%にしても同じです。

2.過旺外格(“超”身旺外格)

<気質が92%以上 かつ 偏向性が114%以上(別法版では160%以上)>

3.過弱外格(“超”身弱外格)

<気質が7%未満 かつ 偏向性が114%以上(別法版では160%以上)>

もしくは、上記二つに当てはまらなくても、以下の条件に合えば、それぞれ超外格とする。

<専一度が80%以上 かつ 偏向性が114%以上(別法版では160%以上)>

※外格の中でも、専一の五行のみが異常に高い場合、一党独裁政治みたいになって逆に問題があると思ったことから、これらを設けました。現在、さらに<調和性が7%以下(不定)>という条件も入れようかと検討中。

4.身旺外格

<気質が78%以上 かつ 専一度が70%以上>
または、<気質が78%以上 かつ 偏向性が98%以上(別法版では120%以上)>

5.身弱外格

<気質が21%未満 かつ 専一度が70%以上>
または、<気質が21%未満 かつ 偏向性が98%以上(別法版では120%以上)>

もしくは、上記二つに当てはまらなくても、以下の条件に合えば、それぞれ外格とする。

<専一度が70%以上 かつ 偏向性が98%以上(別法版では120%以上)>

6.身旺内格

<気質が57%以上85%未満>
または、<85%以上 かつ 偏向性が98%未満(別法版では120%以上)>

7.身弱内格

<気質が14%以上57%未満>
または、<14%未満 かつ 偏向性が98%未満(別法版では120%以上)>

 

・・・こんな具合です。基本的に力量を主体に捉えているので、例えば「剋す五行のあるなし」といった視点までは織り込んでません。それと、喜忌判定そのものについては、それぞれの条件の中でさらに分岐するので、また別の問題として考える必要があります。

ところで、今回Bata6では小数点以下の値をカットしてしまったため、思わぬ抜け穴ができているかもしれません。喜忌が合っているかどうかはともかく、もし喜忌が表示されない場合があれば指摘してください。



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