建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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光洋商事の解雇とサカキ運輸の不採用は組合排除の不当労働行為と認定 県労委が救済命令

2015年12月17日 17時18分14秒 | ハンドルを守れ

長崎地裁の全面勝訴につづく勝利

 光洋商事株式会社による、組合つぶしを目的とした偽装譲渡・組合員解雇に対して、長崎県労働委員会は、12月7日、労組法7条1項に該当する不当労働行為と認定し、光洋商事とサカキ運輸に対して、組合員4人を現職に復帰させるよう命令しました。今年6月16日の長崎地裁の全面勝利判決に続いての、勝利命令です。

 組合員4人は、一方的な労働条件切り下げや整備不良の車両運行などが続く中、2013年2月に建交労長崎合同支部に加入し光洋商事分会を結成しました。しかし、組合結成直後に企業閉鎖が発表され、サカキ運輸の準備が整った2013年9月末に組合員4人を解雇しました。組合員以外は、サカキ運輸に採用されました。

サカキ運輸は光洋商事は同一だ

 建交労長崎合同支部は、2013年10月25日に長崎県労働委員会に不当労働行為の救済申し立てを行っていました。県労委は、光洋商事が行った組合員の解雇とサカキ運輸の組合員不採用は、組合排除を目的としたものであり、不当労働行為であると認めました。また、光洋商事とサカキ運輸についても、サカキ運輸は光洋商事の一部門にすぎないと、同一であるとしました。

「同一」だからこそ生じた名義貸し借りの状態と県労委も指摘

 さらに、サカキ運輸は光洋商事の名義で光洋商事の口座を使用して、2014年3月まで荷主と取引をしていました。2014年3月からは貨物利用運送契約を光洋商事との間で結び、実運送をサカキ運輸が行うこととなりましたが、長崎県労委は、2014年3月までの実態についても、貨物自動車運送事業法が禁止している「名義の貸し借り」の状態であったと解される、と指摘しています。そうした状態が可能であったのも、「サカキ運輸が光洋商事から独立していない状態であったが故に生じた」としています。

光洋商事は団交に応じ、早急に解決せよ

 建交労長崎合同支部の飯田委員長は、「命令を手に、組合員の雇用と賃金の支払いについて団体交渉を申し入れる。光洋商事については、組合員を職場に戻し、法令順守・安全安心輸送の原点を取り戻し運送会社として再生してほしい」と述べています。


おおとり運送廃業・解雇闘争の早期解決をめざす鷹島総行動Ⅴ

2015年09月08日 10時32分40秒 | ハンドルを守れ

長崎、福岡から総勢42名が元気に行動
オーナーの椎山賢治氏による、組合つぶしを目的とした、おおとり運送の廃業・解雇とたたかうおおとり運送分会は、9月6日、椎山氏の本拠地・松浦市鷹島町で鷹島総行動Ⅴに取り組みました。この日は、早朝から大雨でしたが、鷹島総行動の時間帯は、雨もやみ、天気も味方してくれました。


今回は、福岡トラック部会からも支援に入っていただき、総勢42名で、早期解決を求めて島内で宣伝行動をしました。

島民のみなさんが激励「おおとり運送分会に勝ってほしい」
行動は前半、車両パレード班とビラ配り班に分かれて行動、車両班は宣伝カーを先頭に7台の車両で市民に訴えました。ビラ配り班は、島内の主要な集落で行動、途中島民のみなさんと話し機会が多くありましたが、話した全ての島民の皆さんから「おおとり運送分会に勝ってほしい」と激励を受けました。


椎山氏は昨年の市議選で34%の得票減、市民から既に「ノー」の審判を下されている

総行動の後半は、全員での島内練り歩きと、椎山宅前での抗議集会を行いました。抗議集会では、県労連や支援共闘会議、国民救援会のみなさんがリレートーク。おおとり運送分会からは、水田副分会長が、椎山氏の言葉を信じて従業員が一丸となって売り上げを伸ばしたこと、しかし椎山氏は裏切って会社をつぶし、従業員の生活を破壊したこと、それ以降今でも生活が再建できずにいること、解決まで行動すること、など話しました。


早期解決を求める要請書を提出 椎山氏に責任者としての判断を求める
最後に、中里県本部執行委員長を先頭に代表団が、早期解決を求める要請書を持って、椎山宅に向かいました。椎山宅には、妻の芳恵氏が在宅していましたが、「何ですか、私は分かりません、帰ってください!」と、大変「丁重に」対応されましたので、こちらも「丁重に」、読めば誰でも理解できる要請書を手渡してきました。早期解決に向けて、責任者の椎山賢治氏の決断を求めてきました。
証人尋問後の日程にもよりますが、次回の総行動は12月の予定です。


おおとり運送分会の解雇撤回裁判・第8回口頭弁論のお知らせ

2015年07月02日 17時55分41秒 | ハンドルを守れ

おおとり運送分会の廃業・解雇撤回訴訟は、証人尋問も予定され、いよいよ山場を迎えることとなります。

おおとり運送分会は、秋に迎える山場に向け、法廷の内外でいかに押し込むかが勝負だと、鷹島総行動Ⅳ(6月21日開催)など、奮闘しています。

第8回弁論は、下記の日程で開催されますので、多くの皆さんの傍聴をお願いします。

日時:7月6日(月)16時30分〜 16時10分から裁判所の門前で集会を開きます。

場所:長崎地方裁判所佐世保支部

≪報告集会≫

日時:17時頃~(裁判の終了時間により前後します)

場所:佐世保市体育文化館会議室


やった!光洋商事分会が解雇無効の勝利判決!

2015年06月18日 14時03分18秒 | ハンドルを守れ

光洋商事分会が2013年12月13日に提訴した解雇撤回訴訟は、6月16日に長崎地裁で組合側の主張を認める勝利判決を勝ちとることができました。

判決では、光洋商事・橋口光夫社長による光洋商事長崎営業所の偽装閉鎖及び組合員4人の解雇並びにサカキ運輸への事業譲渡は、法人格の濫用であり、サカキ運輸は光洋商事と法人格が別異であることを主張できないこと、また、組合員のみを組合壊滅の為に排除した、光洋商事からサカキ運輸への事業譲渡は、不当労働行為であり、光洋商事・サカキ運輸間の組合員不承継合意は信義則に反して無効である等として、組合員4人のサカキ運輸に対する従業員としての地位を認め、賃金支払を命じました。更に、光洋商事・橋口社長に対しても慰謝料の支払を命じました。

勝利判決を手に、光洋商事分会は、県本部、支部、九地協や全労連九州ブロックの仲間と共に、会社に対して「判決を受け入れて控訴せず、全面解決に向けて早急に団体交渉を開け」と申し入れを行いました。光洋商事の社長は、「判決の内容はまだ知らない」「弁護士に一任している」との対応でした。要請団は、解雇から1年9か月が経過した組合員の生活回復を行うとともに、法令順守・安全輸送の運送事業者として再生するための一歩として、早期解決を強く要請しました。

夕方には、ともに解雇撤回闘争をたたかうおおとり運送分会の仲間も合流して、総決起集会を開催しました。中央本部の赤羽委員長はじめ、分会結成直後から支援してもらっている九地協や福岡トラック部会の仲間から、たくさんの激励の言葉が寄せられました。おおとり運送分会の分会長も、光洋商事分会の勝利判決を、秋に山場を迎える自らの争議の早期解決の弾みにしたいと、決意を述べました。

光洋商事分会の分会長は、「提訴から1年半。組合がなければ団体交渉も、提訴もできなかったし、勝訴も勝ち取ることはできなかった。本当に感謝しています。解決までまだかかるかもしれないけど、今後のたたかいにおいて勝訴を手にした意味は大きいです」と述べています。


光洋商事分会の解雇撤回闘争、明日判決

2015年06月15日 13時17分06秒 | ハンドルを守れ

組合つぶしを目的とした、偽装譲渡・組合員解雇に対して、地位確認・慰謝料を請求して2013年12月13日に長崎地裁に提訴したサカキ運輸事件が、いよいよ2015年6月16日に判決となりました。

多くの皆さんのご参加をよろしくお願いします。

 

◎判決

日時:6月16日(火)10時~(門前集会は9時40分~)

場所:長崎地裁

◎報告集会

日時:6月16日(火)10時30分頃~(判決後、時間が前後する場合があります)

場所:メルカ築町5階会議室B

◎光洋商事分会&おおとり運送分会・合同決起集会

日時:6月16日(火)18時30分~

場所:長崎県勤労福祉会館3階大会議室