建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
労働相談は、095-801-8800まで。

石綿肺労災不支給取消訴訟第8回裁判

2012年05月28日 15時53分19秒 | 活動報告
 石綿じん肺労災不支給取消川名裁判の第8回弁論が5月25日、宮崎地裁で行われました。この日の弁論には、建交労宮崎県本部、宮崎農林支部、九州支部宮崎分会、原告川名勝代さんの知人など25人が傍聴支援に駆けつけました。
 法廷では冒頭に裁判官の異動で変更になったことが報告されました。被告側は3月29日付で提出した準備書面で、原告側から故川名國男さんが就労していた旭化成延岡工場での同僚聞き取りの不確かさについて出された疑問に、電話で簡単に聞き取りを行ったと陳述しました。原告側弁護団が求めていた、故國男さんと同じ工場で働き、中皮腫と肺がんにかかり亡くなった元配管作業労働者の労災認定調査時の送付嘱託も提出されました。今後の裁判について被告国側は、医学的反論を出す予定であると述べました。
 裁判終了後の進行協議では、事実関係の状況証拠はほぼ出そろうので、10月頃に証人尋問を行い、年内には結審ということになりました。次回の第9回弁論は、7月20日(金)午前10時から開催されます。
 裁判終了後、宮崎中央法律事務所3階で裁判報告集会が開かれ、成見暁子弁護団事務局長が裁判の経過、今後の裁判の進行状況などの報告を行いました。参加した人たちからは、アスベストがいたるところで使用されていた実態などが報告されました。最後に原告の川名勝代さんが「生前は、病気の苦しみから、相当高価なサプリメントを購入し愛飲していたが、倉庫の整理をしたらまだたくさんのサプリメントが残っていた。相当苦しかったのだろうと思う」「ぜひ最後までのご支援をお願いします」と訴えました。