私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

現代の歌姫たちの競演

2010年04月19日 | ヴォーカル
最近、NHK-BSで「ワールド・プレミアム・ライブスペシャル~歌姫たちの競演~」というタイトルでライブを放映していました。
ラインナップは豪華そのもの!
比較的今まで馴染みがなかったアーティストをセレクトして観てみました。

■ ビヨンセ
 お笑い芸人の物まねで市民権を得た感がありますが・・・「ディスティニー・チャイルド」で世界に認められた実力派シンガーです。
 第一印象は「躍動する肉体美」。
 痩せてお尻が小さいことを美とする現代のファッションモデルとは一線を画す、ふくよかで逞しささえも感じさせるボディ。
 バックダンサーもコーラスもみんな同じ傾向の女性達で迫力満点でした。
 
 以前トルコで観たベリーダンス(お腹とお尻を細かく激しく動かすオリエンタルダンス)を思い出しました。
 その時の通訳の女性は「ベリーダンスはふくよかな体でないとダメ」と解説してくれました。
 確かに、ガリガリの体では雰囲気が変わってしまいそう。
 ライブの途中、ディスティニー・チャイルド時代のメンバーも駆けつけましたが、その二人はスレンダーな美女で、なぜか違和感を感じました(苦笑)。

 肝心の歌は・・・残念ながらあまり記憶に残っていません。

■ ノラ・ジョーンズ
 彼女は若くしてグラミー賞の常連です。
 初めて聴いたのは5年くらい前かな。
 良質のアメリカンポップスの底辺を支えるボーカリストで、カントリー・ブルース・ジャズなど、いろんな要素がフュージョンされています。
 とはいっても、一番の魅力はその声。
 ちょっとハスキーな声で包み込むように歌います。決して声を張り上げたりしません。
 なんだか、聴いているとこころが落ち着いてくるんですよね。
 アン・サリーとともに最近出会った中ではお気に入りのヴォーカリストで、車のカーステレオではレギュラーCDの一員です。
 ただ、今回のニューアルバム「Fall」は今まで以上に地味(滋味?)になった印象もなきにしもあらず(苦笑)。
 1970年代のおとなしいポップスの雰囲気を感じました。
 
■ ビョーク
 アイスランド出身のアーティスト。
 予備知識なしでライブを観ました。
 ビヨンセのようなゴージャスなショーではなく、ノラのような語りかけるライブでもなく・・・エスニック系の不思議な音空間を感じました。カリスマ性もありそう。
 カラフルにペインティングしたホーン・セクションを前面に出し、ビョーク自身も同じ色に染まっています。
 歌い方はどちらかというか内省的で地味。ダンスと云うより、せわしなく動き回りながら歌うのです。
 万人受けするのではなく、一部に熱狂的なファンがいるタイプですね。

■ サラ・ブライトマン
 「Time to say good-bye」でブレイクした、クラシックとポピュラーの世界を股にかけるスーパーボーカリストです。
 「歌姫」という言葉がこれほど似合うアーティストも珍しい。女神ルックで登場しましたが、全然嫌みを感じませんでした。
 とにかく声が美しく、あの囁くようなソプラノを聴いた日には・・・世の男は虜になってしまうでしょう。
 彼女の声には「歌を聴く喜び」「歌の魔力」の原点があるような気がしました。
 彼女の生まれは1960年。私より3歳も上であることを知ってさらに驚きました。


「ワールド・プレミアム・ライブスペシャル~歌姫たちの競演~」

第1夜:ビヨンセ
第2夜:ノラ・ジョーンズ&アリソン・クラウス
第3夜:マドンナ
第4夜:ジャネット・ジャクソン
第5夜:ビョーク
第6夜:マライア・キャリー
第7夜:ホイットニー・ヒューストン&ダイアナ・ロス
第8夜:サラ・ブライトマンPart1
第9夜:サラ・ブライトマンPart2

・・・素晴らしかったので、再放送するかもしれません。