昨日、オーディオ・オフ会として先日知り合ったオーディオ通さん宅を訪問しました。
1月にはこちらに来ていただきましたので、これで相互訪問が叶ったわけです。
といってもその差は歴然で、私は初級者、彼はハイエンド・ユーザー。
ガルネリ・オマージュをはじめ Sonus Faber の歴代スピーカーのほとんどを所有し聴いてきた鉄人です。
現在は巷のハイエンド製品を卒業して一部のマニア用~プロ用の機器を揃えているらしい。
どんな音を聞かせてもらえるのかワクワクドキドキしながら向かいました。
オーディオ・ルームは決して広くなくて、四畳半を二つ繋いで少し縮小したくらいでしょうか。
その半分にオーディオ・セット、あと半分に工房(?)がありました。
彼は音が気に入らないと自分でチューニングしてしまうそうです。
並んだ重量級のオーディオ機器は私の見たことのないハイエンド製品ばかり。
メーカー名を聞いてもわかりません(苦笑)。
ドイツ製のモニタースピーカー、アンプもドイツの真空管仕様のもの。
一部聞いた価格もハイエンド!(CDPもアンプもそれぞれ400万円超)
いったいこの部屋には合計いくらのオーディオ機器があるんだろう・・・とちょっと末恐ろしくなりました。
部屋の壁・天上には調音用のパネルが何種類も設置されています。
オーディオショップの視聴室は広いので調音パネルは必要ないが、一般住宅の狭い部屋で音響を調節するには必須とのこと。
さて、実際に音を聞かせてもらいました。
澄んで広がりのある音、しかし芯がしっかりして輪郭がぼやけることのない音、というのが第1印象です。
私が自分のシステムで感じている「高音の硬さ」「低音の量感とボワつきのトレードオフ」などの問題点が全て解決された音。
ギターやピアノなどアコースティック楽器は抜けの良い音が低音から高音域まで破綻なく再生され、オーケストラは部屋の広さ以上に広がっていきます。
部屋の照明を落として聴いていると、壁の存在さえ消えていくよう。
「現実の録音でも難しいホールでの直接音と間接音がベストバランスになっていますね」と感想を述べると、
「本物より良い音がしないとイヤなんです」
とのコメント。
恐れ入りました。
さらに、アクセサリー類で音が改善することを実演していただきました。
まず、スピーカーの間に置かれているヴァイオリン(演奏もする彼の愛用品)。
ただの飾りではなくて、音響効果を期待してのセッティングとのこと。
ありなしで音を比較すると・・・ヴァイオリンがあった方が明らかに音の響きがまろやかになることが私にもわかりました。ないと高音域が少しきつく響きます。
共鳴するヴァイオリンの胴体を音響に利用するという発想に、目から鱗が落ちました。
ただ、中国製の安いヴァイオリンでは効果が期待できないそうです。
それからピアノの足固定用の器具(スタンウェイ製)をCDP下に設置すると・・・ピアノの響きが澄んでキレイになりました。
さらに静電気を除去する研究用途の機器をCDドライブ直下に設置すると・・・良い音と感じていた音がさらに良くなりました。背景の雑音がまったく消えてしまい、音の空間分解能が増した感じ。
もう、目から鱗が落ちっぱなしです。
しかし一方で、1000万円かけてオーディオ機器を揃えてもすぐに理想の音に巡り会えるわけではなく、いろいろ工夫が必要なんだな、と実感した瞬間でもありました。
と、これで終わりではなく、後半は音質・オーディオ論を離れていろんな音源を楽しみました。
美空ひばりの亡くなる数ヶ月前の貴重な音源から、高橋竹山の津軽三味線、はては昔のアニメソングまで・・・彼の守備範囲の広さにも驚かされました。
1000万超のオーディオ・システムで聴く「キャンディキャンディ」「秘密のアッコちゃん」・・・この究極のアンバランス(苦笑)。
片隅に使用されていないWadiaのCDPを見つけたので、
「Wadia(CDP)-Mackintosh(Amp)-JBL(SP)でジャズを聴くことを昔夢みました」
と白状すると
「それ、やりました。確かにジャズを聴く場合はベスト・セレクションですが、いろんな音源を聴こうとするとモノによってはバランスが悪くなるので今はこのモニタースピーカー系に落ち着きました」
とのコメント。
なるほど。
とにもかくにも、私にとって貴重な体験となりました。
スピーカーケーブルのお土産までいただいて、ほんと感謝です。
1月にはこちらに来ていただきましたので、これで相互訪問が叶ったわけです。
といってもその差は歴然で、私は初級者、彼はハイエンド・ユーザー。
ガルネリ・オマージュをはじめ Sonus Faber の歴代スピーカーのほとんどを所有し聴いてきた鉄人です。
現在は巷のハイエンド製品を卒業して一部のマニア用~プロ用の機器を揃えているらしい。
どんな音を聞かせてもらえるのかワクワクドキドキしながら向かいました。
オーディオ・ルームは決して広くなくて、四畳半を二つ繋いで少し縮小したくらいでしょうか。
その半分にオーディオ・セット、あと半分に工房(?)がありました。
彼は音が気に入らないと自分でチューニングしてしまうそうです。
並んだ重量級のオーディオ機器は私の見たことのないハイエンド製品ばかり。
メーカー名を聞いてもわかりません(苦笑)。
ドイツ製のモニタースピーカー、アンプもドイツの真空管仕様のもの。
一部聞いた価格もハイエンド!(CDPもアンプもそれぞれ400万円超)
いったいこの部屋には合計いくらのオーディオ機器があるんだろう・・・とちょっと末恐ろしくなりました。
部屋の壁・天上には調音用のパネルが何種類も設置されています。
オーディオショップの視聴室は広いので調音パネルは必要ないが、一般住宅の狭い部屋で音響を調節するには必須とのこと。
さて、実際に音を聞かせてもらいました。
澄んで広がりのある音、しかし芯がしっかりして輪郭がぼやけることのない音、というのが第1印象です。
私が自分のシステムで感じている「高音の硬さ」「低音の量感とボワつきのトレードオフ」などの問題点が全て解決された音。
ギターやピアノなどアコースティック楽器は抜けの良い音が低音から高音域まで破綻なく再生され、オーケストラは部屋の広さ以上に広がっていきます。
部屋の照明を落として聴いていると、壁の存在さえ消えていくよう。
「現実の録音でも難しいホールでの直接音と間接音がベストバランスになっていますね」と感想を述べると、
「本物より良い音がしないとイヤなんです」
とのコメント。
恐れ入りました。
さらに、アクセサリー類で音が改善することを実演していただきました。
まず、スピーカーの間に置かれているヴァイオリン(演奏もする彼の愛用品)。
ただの飾りではなくて、音響効果を期待してのセッティングとのこと。
ありなしで音を比較すると・・・ヴァイオリンがあった方が明らかに音の響きがまろやかになることが私にもわかりました。ないと高音域が少しきつく響きます。
共鳴するヴァイオリンの胴体を音響に利用するという発想に、目から鱗が落ちました。
ただ、中国製の安いヴァイオリンでは効果が期待できないそうです。
それからピアノの足固定用の器具(スタンウェイ製)をCDP下に設置すると・・・ピアノの響きが澄んでキレイになりました。
さらに静電気を除去する研究用途の機器をCDドライブ直下に設置すると・・・良い音と感じていた音がさらに良くなりました。背景の雑音がまったく消えてしまい、音の空間分解能が増した感じ。
もう、目から鱗が落ちっぱなしです。
しかし一方で、1000万円かけてオーディオ機器を揃えてもすぐに理想の音に巡り会えるわけではなく、いろいろ工夫が必要なんだな、と実感した瞬間でもありました。
と、これで終わりではなく、後半は音質・オーディオ論を離れていろんな音源を楽しみました。
美空ひばりの亡くなる数ヶ月前の貴重な音源から、高橋竹山の津軽三味線、はては昔のアニメソングまで・・・彼の守備範囲の広さにも驚かされました。
1000万超のオーディオ・システムで聴く「キャンディキャンディ」「秘密のアッコちゃん」・・・この究極のアンバランス(苦笑)。
片隅に使用されていないWadiaのCDPを見つけたので、
「Wadia(CDP)-Mackintosh(Amp)-JBL(SP)でジャズを聴くことを昔夢みました」
と白状すると
「それ、やりました。確かにジャズを聴く場合はベスト・セレクションですが、いろんな音源を聴こうとするとモノによってはバランスが悪くなるので今はこのモニタースピーカー系に落ち着きました」
とのコメント。
なるほど。
とにもかくにも、私にとって貴重な体験となりました。
スピーカーケーブルのお土産までいただいて、ほんと感謝です。