私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

マッコイ・タイナーのピアノに浸る

2019年08月11日 | ジャズ
 今年の夏のドライブのBGMは、マッコイ・タイナーを流すことが多くなりました。
 タイナーといえば、一般的に“コルトレーンを支えたリズムセクション”としてのピアニスト。
 でも、私が惹かれるのは、コルトレーン抜きの録音です。

 中でもお気に入りは、「Impulse!」レーベルから出ている2枚;

Nights Of Ballads And Blues


McCoy Tyner Plays Ellington


 肩に力が入っておらず、リラックスしたジャズです。
 自然体なんです。

 “黒い情念”と呼ばれるマル・ウォルドロンほど感情に流されず、
 レイ・ブライアントほど土臭くない。

 彼の体の中を流れる血が、そのまま表現されているような気さえしてきます。
 陽の当たる熱いジャズではなく、暗闇に仄暗い炎が揺らめいているような。

 私にとって“ちょうどいい”のです。
 なぜなんだろう。
 

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