私の音楽 & オーディオ遍歴

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「DALI EPICON6」試聴記

2013年11月10日 | オーディオ
 地元のオーディオショップでこのスピーカーの展示品が売りに出ていることを知り、興味があったので聴かせてもらおうと出かけてきました。

 DALI は HELICON シリーズで有名です。
 音像よりは音場型でクラシック音楽の再生には定評があります。
 EPICONシリーズはHELICONシリーズの上級ラインで、EPICON6は音場型に音像型の要素が加わり「バランスが良い」と評価が高いモデルです。

 試聴システムは以下の通り;

 CDP:Marantz SA-11S3
 プリアンプ:Accuphase C-2420
 パワーアンプ:Accuphase P-46
 スピーカー:DALI EPICON6

 配置は写真の通りで、スピーカーは絨毯の上に直置きでした;



 EPICON6を聴きに来た旨を話すと、店長曰く「なんでもキレイに聴かせるスピーカーですよ」とのこと。
 いやが上にも期待が高まります。

 小一時間ほど持参のCD-Rを再生しました。
 まずはクラシック系。
 音場が自然にかつ豊かに広がり、オーケストラの楽器の配置も目に見える様です。
 これはCDPとアンプの優秀さも影響していると思われます。
 ヒラリー・ハーンのヴァイオリンの高音もキンキンせず、アンドルー・マンゼのバロックヴァイオリンのややかすれた音色も美しく再生します。
 うん、いいなあ。
 いつまでも聴いていたい気持ちにさせられました。
 ただ、ミッシャ・エルマンの古い録音はそれなりで、ふくよかさはなく貧弱さが目立つ印象が拭えず。

 つづいてヴォーカル系。
 ノラ・ジョーンズのスモーキー・ヴォイスは絶品です。
 ケルティック・ウーマンのハーモニーはとても美しく、各人の位置もわかる鮮明さ。
 ヴァイ・レッドのハスキー・ヴォイスもよい雰囲気ですが・・・サックスの音がやせがちかなあ。
 ステイシー・ケントの声も色艶があってよいのですが、バックのベースの低音が膨らんでしまうことに気づきました。
 中音域が弱いというわけでもないのですが、ジャズの楽器は今ひとつの印象。

 その後もポップス系ヴォーカルを聴き続けたところ、なんとなくつまらない音に聞こえてきました。
 不思議です。
 ポップス系のソースが苦手なのか、私が期待しすぎたのか、私の耳が疲れたのか・・・。
 Sonus Faber ELECTA AMATOR の濃厚な中音域に慣れている私の耳には、EPICON6 の中音域は薄めたように聞こえるのかも知れませんね。

 私的には、
 クラシック系は100点
 ジャズ系は80点
 ポップス系は70点
 というところでしょうか。

 音像の解像度という点では B&W 804D に軍配が上がると思われますが、前評判通り音場&音像をバランス良く再生するスピーカーという印象が残りました。気になるのはヴィンテージ録音が貧弱に聞こえることと、ジャズ・ベースの低音が膨らみ気味になることくらいですが、それを差し引いても総合的に優れたスピーカーです。まあ100万円以上するので値段なりかもしれませんが・・・。
 ただ、私はバスレフ型にトラウマ(低音の暴れをコントロールできなかった)があるので、やはり密閉型の KRIPTON KX-1000P を聴いてからでないと食指を動かしてはいけない、と自分に言い聞かせたのでした(笑)。

 といろいろ思案している過程で、新たなスピーカー候補が浮上してきました。
 私のオーディオ師匠N氏と中古をメインテナンスして販売するプロショップの定員さんが口を揃えて「お勧め」する品です。
 次回にこうご期待!

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