私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

宇宙用ケーブルの音は、無重力の宇宙遊泳をイメージさせる不思議な音場感。

2015年10月26日 | オーディオ
 入院していた Jeff Roland の CONCENTRA が元気になって帰ってきました。
 預け先は、私のオーディオの師匠。
 当初、輸入代理店に修理を依頼するはずだったのですが、「私が見てみましょう」ということになり、送って数ヶ月が経過した後、「直しちゃいました」というメールが届きました。

 なんと彼が復活させたのです。
 曰く、
 「メーカーに出しても基盤交換するだけで、あれでは修理とは言えません。オーバーホールして当初の音を蘇らせることが修理だと思います。」
 というすごいコメント付き。
 劣化したコンデンサーや抵抗を新品と交換し、それだけでは音が出ないのでオーバーホールをしたとのこと。
 さらによい音を追求するために、私のスピーカー(Sonus Faber “CREMONA”)のクロスオーバー周波数に合わせてチューニングをしてくれました。
 彼の底知れない実力を改めて思い知らされました。

 早速システムに繋いで音を聞くと・・・やはり Accuphase より柔らかくて耳に優しい、心地よい音。
 スピーカーの存在を忘れそうになるほど自然な音場が広がり、音も硬すぎず柔らかすぎずフワッとそこに佇んでいる印象です。
 Jeff と Sonus の組み合わせはやっぱりいいなあ。

 なんだか、以前よりいい音に聞こえる、オーバーホールってすごいんだ・・・と思った矢先、
 「では、元のケーブルに戻してみましょう」
 と彼が言い、電源ケーブルを交換すると少し音が硬くなり音場が小さくなってしまいました。
 「え?じゃあ今まで聞いていたのは?」
 「ああ、これはNASAが宇宙で使っているケーブルです」
 という想定外の回答。
 某ルートで手に入れ、彼が加工して電源ケーブルを作成。
 もともとのケーブルの値段は数十万円/mの価格とのこと。私には買えません・・・(笑)。

 宇宙用ケーブルの音は、無重力の宇宙遊泳のような音場感。
 貴重な体験でした。

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