CUYC活動報告 帆走日記

千葉大学体育会ヨット部ディンギー班公式ブログ

引退ブログ 畔柳 〜向かい風は振り返れば、追い風になる〜

2023年10月21日 | 活動記録

お世話になっております。4年クルーの畔柳です。

 

今月の10月1日の秋インカレの結果をもちまして、私たち4年生は引退となりました。

 

結果は515点で14位と、全日本圏内である8位まで139点差と大きく突き放された結果となりました。約1レースあたり30数点、1艇あたり10数点ほど順位を上げられていれば、全日本圏内でしたが、正直数字以上の差があったレースであったと思います。ひとえに、私たち4年生の実力不足であったと思います。特に、自分はさまざまな大会に出場させていただき、尚且つ4年生という立場ながら、後輩スキッパーを引っ張ることができず、3番艇としての役割を果たせなかったことは、一番の心残りです。本当に申し訳ないなと思います。また、「じゃあ、稲毛に戻ってもう一度練習しよう」とならないのが非常に寂しく感じます。

 

ありきたりな文章となってしまいますが、これまでの期間、お忙しい中指導してくださった熊田監督、小岩井さん、また、私たちの活動にご支援、ご協力とご指導してくださいましたOB・OGの皆様、本当にありがとうございました。私たちのヨット部としての活動が支障なく運営することができたことは、皆様のご協力があってのことです。本当にありがとうございました。また、先輩の皆さん、雄ノ介、啓太、後輩のみんな、他大学の人、オクムラボートの山本さん、HIK Officeの中村さん、本当にありがとうございました。

 

ヨット部の活動を理解してくれた両親、本当にありがとう。

 

本来であれば、さまざまなご支援などに対して、全日本出場という最高の結果でお応えできればよかったのですが、全くもってご期待にお応えすることができず、心苦しい限りであります。小戸に行って、後輩に全日本というものを見せてあげたかった、千葉大ヨット部がもう一度あの舞台にのし上がって、強いと言われるようにしたかった。と後悔はあるのですが、この思いは全て後輩に託します。

 

 

少し引退までの期間を振り返ろうかなって思います。

 

自分の大学生活=ヨットです。間違いなく。

 

自分は文章が苦手なので、さっと済ませて、締めは啓太に任せたいと思います。

 

 2020年入学の僕らの世代は、コロナに抑圧された世代でした。入学式もなければ、大学にもいけない。友達も作れない。することと言ったらバイトくらいでした。自分は当初体育会男子サッカー部に入部していました。念願のサッカー部に入り、やっとここで落ち着くのかななんて思っていたら、ひょんなことからヨット部に転部することとなりましたが、この判断はなかなかの英断だったなと自分ながらに思います。

 

自分のヨット部に対する思いや取り組み方が変わったきっかけは、やはり2年次(2022)に出た秋インカレ関東予選だと思います。このことがなければ、全日本に行きたいとか一分一秒でも長く練習したいとか思わなかったでしょう!それだけ自分にとっては、大事だった出来事だったと思います。OGの佐野さんと徳田さんには大変お世話になりました。入部してからまだ1年も経っていない部員が4年生の引退がかかる大会に出場できたことは、残り2年間の間、何が必要なのかを知るきっかけになったかと思います。

 

ここで、自分は壁にぶつかったと思います。

“多少練習したくらいじゃあ、結果はついてこない。”

 

この言葉からわかるように、自分にとっては散々な結果でした。

 

そして、翌年の春インカレでは予選を超える難しさを、秋インカレでは決勝でのレベルの高さを痛感させられる結果となりました。なかなか結果がついてこない時期を過ごしましたが、何より衝撃的であったことは、OBの森田さんと一緒に出場させていただいた唐津開催の全日本470であったと思います。無論、初めての経験に加え、実力が見合っていないことは明白でしたが、それよりも全日本のレベルの高さと越えなければならないレベルの高さに震えたのを覚えています。中でも覚えているのは、同志社大学4778のランニングでのロッキング、木村直矢選手のパンピングでのマストの動き具合、加えて吉田愛選手のスタート時のビタどめ。何かも目から鱗の技術が至る所に転がっていました。でも、その技術を後輩や先輩、同期に伝えきれなかった。この技術を伝えきれていれば、もっとみんなの上達が早かったんじゃないかと、もう一つの後悔をしています。

 

またもや、学べたことがあったかなと思います。

“明確な目標がないのに、正しい練習なんてできやしない”

“思ったことはしっかり言葉と目で伝えきらないといけない”

“苦しい時こそ、頑張りどき”

 

そして、4年生になり、相当に自由にヨットさせてもらったかなと思います。

明海大学の及川くんや田畑くんらと親交ができ、ヨットに関することを毎週のように質問しまくったり、北井と江ノ島の大会に出場させてもらったりと。その陸送の際には、桔梗さんには大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

 

千葉大は前年と同様、同じ目に遭うことになりました。

予選は少し余裕を持って通過できるものの、決勝では散々な目に遭い、春・秋ともにビリケツと。

結果が最後まで振わなかったこと、まともな順位を一回も取れなかったこと。これも心残りの一つです。

 

難しい時期が数多くありましたが、それもそれで楽しかったというのが感想です。

 

またも、学んだことは、これです。

“伝えないといけないことは、たとえ難しいことだとしてもしっかり伝えないといけない”

“苦しい時こそ、踏ん張り、一人ではなくみんなで頑張らないといけない”

 

 

さて、いろんな大会を通じて、多くのスキッパーと多くの船に乗ってきました。

2年:4687 OG佐野さん

3年前期:4507 啓太、後期:4507 啓太、ふじしん、全日本;4762 OB森田さん

4年:4512 ふじしん 個戦・オリンピックウィーク:4841 北井

 

これだけの機会を得てもなお、大事なことは“伝えることと実行すること“だと思います。

 

これはこの4年間の中で自分が培った大きな財産です。そして、この財産を得る中で、出会った仲間にもお礼を伝えなければならないと思います。

 

<先輩の皆さんへ>

まずは、これまで下手くそながら練習で優しくさまざまなことを教えてくださってありがとうございました。これほどまでに充実した経験ができると思っていませんでした。これもあの大雨の日に、ヨットの楽しさを教えてくださった先輩方のおかげだと思います。今後はまたOBOG会の先輩後輩としてまた色々とお願いします!

 

<同期へ>

苦楽を共にしてくれてありがとう。

 

一際うるさかったりとか、はちゃめちゃなこととか言ったりしてたかもしれないけど、一緒に4年間ヨット部員として歩んでくれてありがとう。

マック会談の時とか、全日本行きたいとか勝手に言い始めたのに、一緒に頑張ろうと決意してくれたおかげで、ここまで頑張れたんだと思う!

本当はそれぞれに言った方がいいのかもしれないけど、3人で4年生だから、こんな感じでいいかな!

今度は次のステージに向けてマック会談でもするか!

同じ釜の飯を食った者同士、これからもよろしく頼んだ!

 

みわちゃんも短い間だったけど、ありがとう。

 

<後輩へ>

この言葉を授けたいなと思います。

“向かい風は振り返れば、追い風になる。”

 

これは私の座右の銘ですねw

これはある映画の中で紹介されていた言葉です。

物の見方なんてその人の捉え方次第です。

みんながやってくれないと思うのか、みんなで一緒にやろうと思うのか、全然うまくいかなかったと思うのか、まだ改善できる部分があるのか!と発見になるのか、それはその人次第です。

自分が常に元気にヨットをできていたのは、このおかげだと思います。

いいときも悪い時もあるスポーツだからこそ、悪い時こそ考えを変えて、頑張ってくれ!フレッシュ!

 

 

最後となりますが、改めまして、これまでヨット部の活動を通して、畔柳優生という人物に関わってくださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

振り返れば、この言葉に尽きると思います。

 

“一生懸命になると自分の非力がよくわかる”

 

これは、高校最後の日に担任の先生からいただいたお言葉ですが、まさしくヨット部の活動はその通りであったかなと思います。

 

一生懸命にならなければ、自分たちの目標であった“全日本出場”まであとどれほどの距離があるのか、何をしなければいけないのかは分かりません。目標さえあれば、もう到達点ははっきりします。そこまで頭を使って、一生懸命に頑張ればいいと思います。

そうしてまた壁にぶつかって、クリアしての繰り返しです。実を結ぶまでやり続ければきっと辿り着けると思います!

 

この4年間で、サッカーからヨットにスポーツを変え、ヨットという素晴らしいスポーツに出会えたこと、そこでさまざまな人に会い、学び、経験できたことは今後の財産になっていくことは間違いないと思います。

 

今回叶わなかった全国大会は社会人で成し遂げるしかないですね!

これまで本当にありがとうございました。

今後とも千葉大学ヨット部をよろしくお願いいたします。

 

最高の大学ヨット生活をありがとう!!

 

千葉大学体育会ヨット部4年 クルー

畔柳優生