「能の5分間」第3:『高砂』
私達の茶道クラブは今日が今年最後のお稽古の日でした。今年最後のお稽古とあってとても皆さんが緊張していました。お道具拝見の場でお正客が亭主にお茶杓の銘名をおたずねしたら、ご亭主が「千秋楽でございます」と答えました。この時期、お稽古の今年最後のお席でのこの「千秋楽」の言葉にはピッタリと思わず胸打たれました。「千秋楽」の語源は・・・
1)雅楽曲「千秋楽」
2)謡曲「高砂」
3)長い年月を意味する言葉「千秋」
4)「終」「落」の当て字
謡曲「高砂」は祝いの曲でもあり、結婚式などでもよく耳にします。
「千秋楽は民を撫で、万歳楽には命を延ぶ、相生の松風、颯々の声ぞ楽しむ颯々の声ぞ楽しむ」素晴らしい日本の文化を改めて勉強になりました。私も人生の「千秋楽」を穏やかに閉めようと思いました。