茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

花見の季節・日本の桜

2006年03月20日 | Weblog
早いもので、私の地域で人気の「地蔵院のしだれ桜」が七分咲きになり、見事なピンク色の花をつけています。なんとなく春を実感する毎日です。この時期にいつも思うのは花見の行儀が悪くなっていることです。自分の都合のみで行動し、自分が満足すればそれでよしとする。せめてこの時期位は、梅が散り、コブシが咲き、桜が咲く、こんな風景が見れるのは日本だけ、忙しく過ごす日々のなか、桜の花見だけでも人間性を取り戻し、ゆっくりと過ごしたいものです。 日本女性のおしとやかさ、日本男性の散り際の良さ、すべて桜の花に象徴されてきたのに、今何処? 「うば桜」という言葉がありますが、歳を重ね
幹はしわくちゃになり、わずかに残った枝に花を咲かす、この花が色気から色香に変わり、しわくちゃの幹には風格が漂ってくる。これが日本女性の見本です。途中で朽ち果てることのないように。
  花を見よ
  色香も共に散り果てて
  心なくても春は来にけり。   一休和尚
春が来ると想い出す私の好きな詩です。  
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日本の文様文化=家紋

2006年03月11日 | Weblog
私の仕事柄「お宅の家紋は?」と聞きますと、直ぐに答えられる方はまずありません。
家紋という言葉さえ知らない人もおります。なかには格好の良い紋を付けてくださいなんていわれる方もおりますが、それは間違いです。やはり先祖伝来の家紋は大切に受け継いでいかなければなりません。現在日常生活の中にも、いろいろな紋を目にします。
以前JALの鶴のマークがありましたが、あのデザインはいかにも日本的ではないでしょうか。「鶴の丸」という紋名で公家に多く使われていました。又、ご存知水戸黄門のドラマに「おのおの方、この紋所が目にはいらぬか」と徳川家の家紋「葵の紋」のついた印籠を見せますが、よく見ると同じ葵の紋でもあの紋は「水戸家丸に三つ葵」なのです。徳川御三家それぞれ葵の紋でも違います。この様に家紋といってもその数は現代でも約三万種類ともいわれています。今は、核家族になり家紋には関心が薄くなりましたが、昔は家の調度品に溶け込み、生活の中でその役割を果たしていました。タンス、鏡、櫛、紋付きもの、夜具にまで家紋は使用されて、いやがうえにも家族の絆を日常生活の中で教えるものとなっていました。これぞ日本が誇る文様文化だと思います。家紋はその家の象徴である様に、又、企業の社章にもいえることです。昔の武士たちが仕える主君の家紋に忠誠を誓って戦いに命を賭けたように、現代の企業戦士たちもその社章に社運の隆盛と社員の和を誓い合って戦っている姿は今昔変わりありません。家紋には一族の幸福と繁栄を願う気持ちが込められております。お彼岸にはお墓参りをすると思いますが、この機会にもう一度自分の家の紋を見直して下さい。これぞ、花咲いた日本独自の文様文化であります。 貴方の家の家紋はなんですか
コメント (1)
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