紅葉の名所その1
猛暑の日が続いた毎日でしたがこのところ朝夕になるとどこからともなく秋を感じさせる爽やかな風が頬をなでていく季節になりました。そこで秋を感じる俳句を取り上げてみました。
秋にけり耳をたづねて枕の風 芭蕉 秋が来た。枕元に吹く秋の風がまるで耳を訪ねてるように吹いている。
秋立つや素湯香しき(こうばしき)施薬院 与謝蕪村 秋が来たなぁ~素湯が香ばしい施薬院である。
秋来ぬ と目に さや豆のふとりかな 大伴あ大江丸 秋が来たと目に映るのは、さや豆の大きく育った姿であることよ。
秋立つやほろり落ちし蝉の殻 正岡子規 秋だなぁ~ほろり木から蝉の抜け殻が落ちていった。
秋立つやきのふの昔有りのまま 加賀千代女 秋の始まりの日が来たなぁ~夏の暑さも昨日のままでありながらどことなく秋らしさを感じられる。
もうすぐ10月、早いもので今年もあと二か月余り・・・時の過行くままに私も秋を感じる今日この頃です。