毎春のことですが、花の季節、中国の故事に「桜梅桃季」というように、桜は桜、梅は梅、桃は桃、それぞれの美しさがあり、どれが一番という事はありませんが、桜、桃、梅が一度に見れたらどんなに美しく、楽しいことか、 私の田舎福島にはその三種類の花が一度に観られる場所があるんです。三春(みはる)町、この町名の由来はこの桜、桃、梅の花がほぼ同時に咲くことから名付けられたそうです。特に有名なのが日本三大桜の一つ「滝桜(しだれ桜)」は見事な花を咲かせます。桜、桃、梅はバラ科物で五枚の花弁を持つ多彩な種で、他にはカイドウ、ボケ、コデマリー、等みんな愛らしい美しい花、イチゴ、リンゴ、ナシ、ビワ、美味しい実がなるのもバラ科の植物に多いです。ところで、サクラは入学式など新しいスタートを彩る花という観念がありましたが、地球温暖化のせいか開花時期が早くなり、今は卒業式の時期に重なり別れを惜しむ花に変わってきています。サクラの散る哀愁を歌った「さくら」青春時代との惜別と重ね合わせるのは日本人の新しい感覚のような気がします。
この桜は三春の桜ではありませんが、とある寺院の境内に咲くしだれ桜です。
この季節になると想い出す歌があります。
よの中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平朝臣
「桜は咲いたかと思えばすぐに散ってしまうので、咲く時期も散る時期も気になるものだ。春に桜がなければ、どれだけのどかであろうか」・・・なるほど先人にも粋な思いのお方もいたものですね~と感心する次第です。
この桜は三春の桜ではありませんが、とある寺院の境内に咲くしだれ桜です。
この季節になると想い出す歌があります。
よの中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平朝臣
「桜は咲いたかと思えばすぐに散ってしまうので、咲く時期も散る時期も気になるものだ。春に桜がなければ、どれだけのどかであろうか」・・・なるほど先人にも粋な思いのお方もいたものですね~と感心する次第です。