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GIANT TCR 2011日本発売モデル概観

2010-09-11 10:34:21 | ロードバイク

 既にWEBサイトに2011年モデルが掲載されているオーストラリアやアメリカでは発売がないため、全貌が明らかになっていなかったALLUX SL仕様のTCRがようやく横浜の展示会でお披露目されました。Tcr1_2011_00
 2011 FULL LINE CATALOGには3モデルのTCRの掲載があり、おおよその仕様は分ってはいたのですが、平面写真1枚では見えなかった部分も随分とありました。2011 FULL LINE CATALOGに掲載のあった3モデルから予想通りUltegra搭載モデルが外れ、TCR1とTCR2の2モデルが日本で発売されるようです。
 2011 FULL LINE CATALOGではUltegra、105、Tiagraと明確に使い分けられていたコンポーネントは日本では新型105のワンメイクになる模様です。但し、TCR2の販売価格が今年のSCR1と同じ11万円(税抜)ということから考えるとクランクセットやブレーキ、ホイール周りなどは廉価版が使用されていることは間違いありません。
 ただ、SCR1がALLUXフレームでオーバードライブの採用がなかったのに対し、TCR2はALLUX SLでオーバードライブ搭載になります。車重もSCR1(9.5kg)より200gほど軽くなっています。加えてフレームデザインも一新されパワーコアBBが搭載されました。カラーはホワイト・レッドとブルー・ブラックの2色です。真円だったトップチューブがややADVANCEDモデルの形状に近づき、ダウンチューブは円形から四角形へと大きく変わっているのが今年のTCRの最大の特徴かもしれません。
Tcr2_2011_00  TCR1はおそらく新型の105のフル装備で今年のTCRより1万円値下がりしています。カラーはブラック・ブルーとRabobankのチームカラーの2色。ホイールセットはSHIMANO RS10からGIANT P-RにサドルもFIZIK PAVE CX SPORTからGIANTモデルになっているので車重が100gほど重くなっていて純粋な値下がりとはいえないかもしれませんが・・・ただ、先にも書いたようにフレームデザインの進化は素直に評価すべきだと思っています。特に今年から登場したTCR2のコア・コンポーネントが新型105だとすれば、今年のSCR1と同じ費用でTCRが手に入るわけですから、お買い得感は非常に高いと思います。アルミフレームで良いという方ならベースをTCR2にして、徐々にパーツの交換をして行くという手もあるのではないでしょうか?単純にクランクセットとブレーキ・キャリバーを新型105に交換しても2万5千円程度で済むのですから・・・まぁこれだけでもSCR1に飛びつかなかった甲斐があったと感じているところです。
 そして2011年モデルで最大の注目はやはりTCR COMPOSITE SEになるでしょう。車重が7.6kgで価格が18万円(税抜)とあれば注目が集まるのは当然でしょう。軽量化のポイントはSRAMのAPEX搭載とA-CLASS440SLというホイールセットにあるようです。今年のTCR ALLIANCE SEではSRAMのRIVALにこのA-CLASSのホイールセットとの組み合わせで同じ7.6kgという軽量化を果たしていたのですが、コンポがRIVALから1クラス下のAPEXに換わっても同じ重量を実現しているのは流石にGIANTといった感じです。カラーはブラック・レッドの1色です。
 7.6kgという車重はTCR ADVANCED3(26万円)よりも300gも軽いことになるわけで、COMPOSITEフレームに大きな問題がなければ実にお買い得なモデルだと思っている方は多いはずです。SRAMのFORCEが搭載されるTCR ADVANCED SE(6.9kg)も発売されますが価格が35万円では高嶺の花です。7kg台の車重のロードレーサーが10万円台で手に入るとはまさに夢のような話ではないでしょうか?
 一方同じCOMPOSITEモデルでも新型105搭載のTCR COMPOSITが車重8.2kgで価格は20万円(税抜)と今年のALLIANCEモデルとは逆の価格設定になっているのが気になります。確かにフレームがALLIANCEから廉価版とはいえフルカーボンのCOMPOSITEに換わっているので300g程度の軽量化は当然としても価格の逆転は謎です。余程のSHIMANOファンでもない限りわざわざ重くて値段の高い方を選ぶことはないと思うですが・・・
 新型105とAPEXで600gもの差が出るとは考えずらいので、この差はホイールの重さの違いによるところが大きいと見ています。ちなみにA-CLASS ALX440SL Wheelsetの重量は前後で1570gほどでSHIMANOのWH-RS80と比べても50g程重い程度なのです。SHIMANOのWH-RS80は66,000円ですから、47,250円というA-CLASS ALX440SLの安さはお解かり頂けると思います。GIANTはSEモデル、つまりSRAM搭載モデルには全てこのA-CLASSのホイールを組み合わせ軽量化を際立たせている感は否めませんが・・・

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