UAEは2025年のメンバーを発表していますが、30人枠に29名しか名前がありません。
2025年のUAEチーム・エミュレーツのメンバーは以下の通りです。
1)ジョアン・アルメイダ(ポルトガル)
2)イゴール・アリエタ(スペイン)
3)フアン・アユソ(スペイン)
4)フィリッポ・バロンチーニ(イタリア)
5)ミッケル・ビョーグ(デンマーク)
6)ヤン・クリステン(スイス)
7)アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア)
8)イサーク・デルトロ(メキシコ)
9)フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア)
10)ヴェガールスターケ・ラエンゲン(ノルウェー)
11)ラファウ・マイカ(ポーランド)
12)ブランドン・マクナルティ(アメリカ)
13)フアン・モラノ(コロンビア)
14)アントニオ・モルガド(ポルトガル)
15)ドメン・ノヴァク(スロベニア)
16)イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル)
17)ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル)
18)タデイ・ポガチャル(スロベニア)
19)ニルス・ポリッツ(ドイツ)
20)パヴェル・シヴァコフ(フランス)
21)マルク・ソレル(スペイン)
22)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア)
23)ティム・ウェレンス(ベルギー)
24)アダム・イェーツ(イギリス)
※新加入選手
25)ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)←イネオス・グレナディアーズ
26)フロリアン・フェルミールス(ベルギー)←ロット・デスティニー
27)ルネ・ヘレホーツ(ベルギー)←アンテルマルシェ・ワンティ
28)パブロ・トーレス(スペイン)←UAEチームエミレーツGenZ
29)ユリウス・ヨハンセン(デンマーク)←サブガル・アニカラー
その理由は、育成チームから若手を一人昇格させるための席にするためだそうです。育成チームから研修生としてUAEチーム・エミュレーツに登録しワールドツアー以外のレース(ワールドツアーは走れないルール)で経験を積ませることが目的なのです。
ホセアントニオ・フェルナンデスはU21カテゴリーを育成チーム内に作り、21歳未満の4人の選手をその対象とし、彼らの中から研修生を選び30番目の席に当てるとのことです。フェルナンデスはチームの柱の一人ともいえる中心的スタッフで、契約は2028年まで延長されています。
フェルナンデス曰く、すでにどのようなタイプの選手が30人目になるかは確定しているようです。その選手のタイプとはいわゆるルーラーで、グランツールなどでプロトン全体がまったりムードになっているときに積極的に前に出て長時間チームを牽引し、プロトンの速度を強制的に上げることでタフな展開に持ち込める能力をもっている選手なのです。こうした選手を育成する上でもTT能力の高さは欠かせない要件なのかもしれません。
UAEはこうして育成のチームから素質の高い選手をチーム内で競わせ、来季は19歳のパブロ・トーレスというクライマーがメンバー入りします。今年のツール・ド・ラヴニールとU23ジロ・デ・イタリアで共に総合2位の選手です。これまではアユソやモルガド、デルトロ、ヤン・クリステンといった有望な若手を青田買いしてきたUAEですが、ポスト・ポガチャルの座を争う選手を育成チームからも作ろうとしているのかもしれません。
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