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ロードバイクの空気抵抗を考える(6)

2024-08-07 14:23:29 | ロードバイクの科学
 ロードバイクの空気抵抗を考える場合、ユーザー個人では風洞実験など出来るはずもありません。私は出力や速度、心拍数といったサイクルコンピュータで計測できる数値でしか判断できませんが、ホビーライダーが走るような速度域でのデータはメーカーには無いので、ある意味貴重なデータになるのかもしれません。
 メーカーが提示するエアロデーターは競技者向けとも思われる時速40km以上のものがほとんどです。時速40kmで2%出力が少なくて済むと言われても、普段25km/h~30km/hという速度域で走っている私のようなホビーライダーで果たしてエアロ効果が得られるのだろうかと疑心暗鬼になってしまいます。空気抵抗は速度の2乗に比例するのですから。

 私自身も第4世代のSupersix EVOを手にするまで、エアロロードのエアロ効果についてはそれほど期待していませんでした。正直、見た目のカッコ良さに魅せられての購入だったのです。ただ、昨年秋に一度だけ走った感触では、少ないパワーで速度がUPしそうだという感触はありました。
 その後。雪解けを待っていたのですが、骨折してしまい、実際に走り始める時期がかなり遅くなってしまいます。骨折から半年が経過し、骨折前と変わらずに走れるようになり、少しずつ第3世代のSupersix EVOとの比較が出来るようになって来ました。

 まずは、平地ではギアが1・2枚ほど軽く走ることができることが分かりました。ただ、これはバイク本体によるものなのか、ディープリムホイールによるものなのか。エアロハンドルバーによるものなのかは分かりませんでした。
 ディープリムホイールを使用したことのある人は口を揃えてホイールのエアロ効果が一番だと言います。これは、エアロロードに限らず言えることなので、ホイールのエアロ効果は置いておくことにします。勿論、速度域が上がるレースなどではその効果は明らかでしょう。

 問題なのは時速25km~30km程度の速度域でのエアロ効果です。速度域が上がればディープリムホイール同様、メーカーが出す数値になるはずですが、私のようなホビーライダーが40km/hを越える速度で走るのは下り坂か、追い風をもらった時の平坦路に限られます。それでも第4世代のSupersix EVOは平均速度が20km/h程度のライドでも出力が少なくて済むのです。つまり、ノーマルロードより楽に走ることができるわけです。

 

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