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安楽宙斗選手のスポーツクライミングは銀メダルに終わりました。ボルダーの第1課題を一撃で仕留めた安楽選手は第2課題では壁に張り付く忍者さながらに完登。第3課題では天井に張り付く忍者のごとく進み、2回目にトップホールドをつかむかというところまで迫りましたが、身長は168cmと欧米勢と比べるとやっぱりリーチの差があるようで、距離のあるトップホールドをしっかり把持することが出来ませんでした。
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続く第4課題もトップホールドまでの距離があり、2度飛びつきトップホールドに指をかけるところまで行きながら完登できませんでした。素人ながら観ているだけで指先が痛くなりそうな気なり、結構肩が凝りました。見ている人がこうなのですから、当の選手の疲労度は図りしれません。ボルダーをトップの成績でリードに移りましたが、2位との差はわずか1ポイント。後半のボルダーで結構体力が削られてるなあと思っていたら、リードでは力尽きた感じでした。本人もリードがダメだったと反省していましたが、ボルダーの第3・第4課題で体力が削られていたことが大きく影響してしまったように見えました。
金メダルはジュニア時代のライバルだったイギリスのトビー・ロバーツ選手でした。身長は174cmと決して大柄な選手ではありませんが、この6㎝の身長差はこの日の課題では優利に働いたようです。予選では安楽が圧倒していたのですが、課題によっては得て不得手がある競技のようです。もう少しスタミナが付いて、経験を積んでくれば、4年後のロスオリンピックでは圧倒したクライムを見せてくれることでしょう。
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今回のオリンピックで奮闘しているレスリングでは、今朝も2人の金メダリストが誕生しています。これで金メダルが5個となり柔道を上回りました。最も強化費が多い柔道に比べ、本当にコスパが高い結果だと思います。柔道に比べ歴史の古いレスリングですが、オリンピックの最古の競技のひとつグレコ・ローマンは日本では不振の時代があり、一度はオリンピック参加を見送る議論もあったと聞いています。女子にはグレコ・ローマンは無くフリーだけしたし、男子の過去のメダルは全てフリーでのものだったからです。
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グレコ・ローマンとはギリシャ・ローマという意味で古代から続く伝統的な競技で、欧米ではこちらの方が人気が高いようです。下半身に触れられないグレコ・ローマンは上半身のパワーがものをいい、日本人には不利と言われてきたのです。それが、60kg級の決勝で、文田健一郎選手が中国の選手に4対1で勝ち金メダルを獲得したのです。グレコ・ローマンでの金メダルは、1984年のロサンゼルス大会以来、40年ぶりだそうです。
77kg級でも日下尚選手がカザフスタンの選手に5対2で勝ち、続けて金メダルを獲得したのです。これまで苦手としてきた種目で金メダルが2個です。得意なフリーが始まったらどうなってしまうのかと思っていたら、新霊長類最強女子の藤波朱理選手が圧巻の金メダル、57kg級でも櫻井つぐみ選手が金、男子57kg級でも樋口黎選手が金メダルを獲得。明日は鏡優翔が6個目の金メダルに挑みます。
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