大好き!

美しい自然とともに

日々コウジ中

2010-11-21 19:00:38 | 日記
  リハビリの病院で同室の友人から、教えてもらった本。

アニメでとっても読みやすい。いつもの通り椿書房で購入した。

僕は、ここに出てくるコウジくん程、重くはないけれど、少し同じような事もある。

コウジくんはとっても記憶が悪くなっていた。

それほどではなかったけれど、僕もおかしい。 





 リハビリで入院していた時、「心理」の先生が短い文章を読む。

そのあとすぐに内容の要旨を答えるが、半分言えれば良い方だった。

読み終って一分もしてからだとほとんど答えられない。一言一句間違えずに答えてもおかしくない量なのにだ。

 
先生は「記憶のキャパシティが少ないのですねぇ」と言っていた。

「でも、先生、すっごく面白い話、昨日も聞いたけれど一回で覚えて忘れませんよ。」と言うと。

「それは、記憶するところが違うのよ。」すかさず僕は、

「先生、直すための訓練は、ありますよね。」と、聞くと。

「うーん。」

「昨日食べたご飯は何かとか、本を読んで、しおりを挟まずに、続きを開くとかやると良いかもしれない。」

でも、「治るのは難しいのでメモをとる習慣を付けなさい。」だそうだ。 


「言語」という授業には計算がある。簡単な計算が出来なかった。

たとえば。「25+9」こんなのが出来ない。

三回やると三回答えが違う。総て間違っていた。


自分でも不思議だった。先生はとても気を使って

「気にしなくても大丈夫ですよ。」と言っていたが。

計算も記憶も不思議なほど気にならなかった。

分からない自分が面白くて仕方なかったという気分だった。


今は計算は出来るようになった。(時々間違えるけれど)

記憶は心のこもっていない事は覚えられない。でも、ここに書いたように三ヶ月以上前の事なのに覚えている事もある。

結局、楽しい事、悲しい事、腹が立った事、など心にしっかり刻んだ事は忘れていない。

この本を読みながらこんなことを思い出していた。 


脳出血なんてない方が良かったのだけれど、こうなったらなったで、今を楽しみながら行こうと思っている.

毎日が心にしっかりと刻まれるように。


僕もまだ「日々コウジ中」だから。

こんな風に思える自分が大好きなのかもしれない。
 


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