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美しい自然とともに

稲村ヶ崎

2012-03-06 22:17:10 | 日記
 稲村ヶ崎から見る富士山が一番きれいだと思っている。
江ノ島向こう、西浜から見るより、なぜか大きく見える。そして、きれいだ。
七里ガ浜につながっている海は由比ガ浜のように遠浅ではない。
海に入ると急に深くなっている。家族での海水浴には向かない海である。

「稲村ジェーン」なんて映画ができるのもわかるような気がする。
僕はサーフィンなどやらないのだが、岩場があり下の地形も大きな波ができるのに適しているのだろう。
「稲村クラシック」なんていう大会もあるそうだ。

 ここの砂浜の砂は黒い部分が多い。真っ白な砂浜でなく、真っ黒な砂なのだ。
砂鉄がたくさん含まれているからだ。磁石を持ってくると、黒い砂の大半が砂鉄であることがわかる。
昔はこの砂を、“たたら製鉄”で、ふいごを使って空気を送りながら、刀や、槍を作ったのかもしれない。
そういえば、刀鍛冶で有名な正宗も鎌倉にある。昔から鎌倉で刀を打っていたらしい。
 
 稲村ヶ崎の公園には「真白き富士の根」で有名な、明治の頃にあった、逗子開成のボート転覆事故を悼む遭難碑が建っている。
12名の当時開成中学の子どもたちが乗ったヨットが遭難したそうだ。
兄が小学生の弟を正面から抱き、弟は兄の首にしっかりとしがみついた形で発見されたそうだ。
当時の鎌倉高女(現鎌倉女学院)の三角錫子教諭が作詞されたのが「七里ガ浜哀歌(真白き富士の根)である。

 もっと古くには鎌倉幕府滅亡の時、新田義貞がこの稲村ヶ崎から攻め込鎌倉幕府を滅亡に追い込んだ。
このことは別の機会に書こうと思っている。

 人により、年代により、稲村ヶ崎というと思い出すことが違う。そのくらい色々な事のあった所だ。





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