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美しい自然とともに

90歳の母

2017-01-27 18:44:07 | 日記

昨年の10月ごろまでは、朝、近所を一回り歩いて、弱ってきた足腰を取り戻そうとしていた。ところが、風邪をひいてしまいひと月以上寝てしまった。食欲がなく、口にするのは一日に一口ぐらい。熱も8度ぐらいある。腎臓が悪いのでかぜ薬が飲めないのでなかなか治らない。近所の医者で葛根湯をもらってそれを飲むだけ。

ひと月もしてようやく熱も下がったが。食欲は変わらない。朝、突然具合が悪くなり、慌てて以前からかかっている総合病院へ。すぐに血液検査をしたところ、脱水症状、カリュウム不足である。腎臓もまた悪くなっているとのこと。腎臓が悪いので、塩分だけでなくカリュウムもとりすぎてはいけない。だから、水に溶けやすいカリュウムを減らすために野菜は湯でこぼして与えていた。ところがあまりに食べないのでカリュウム不足になってしまっていた。食べなくても医者から処方された薬だけは飲んでいた。利尿剤もしっかりと入っていたので脱水症状になってしまった。

救急の部屋ですぐにカリュウムの点滴をして一時間ぐらいした。本人は「お寿司が食べたい」と言い出したので、医者に確認すると、「塩分だとかカリュウムだとかいうのは、食事を食べている人に言うことだ。今は食べたいものがあったら何でも食べさせなさい」とのこと。

近くに100円寿司があったので、急いで買ってきて、救急の診察台のような狭いベッドの上でお寿司を食べさせたところ、あんなに食べなかったのに9貫も食べてしまった。看護婦さんも「病院で生ものを食べるのは初めて見た」と言っていた。

病室に移ってからは、病院食が美味しくて仕方ないらしく、毎日完食。いったいどうなってしまったのだろう。一週間ほどで退院になったが体重が3キロぐらい増えていた。