”この世に生まれて良かったか” “生きているとは何なのか” オヤジは76才でこの世を去って行った。親から受け次いだ財産を無くしてしまったお人好しのオヤジだった。風邪をひいて一週間寝ていた。肺炎になっていた。緊急入院したが手遅れだった。入院した翌日に人生が終わった。『オワッタ ゼンブオワッタ』これが最後の言葉。生きていれば今はもう百才を越えている。そのオヤジが言っていた。『長生きすればええというもんでもないぞ。ええことばかりがあるわけじゃないけんのう。』
人生いろいろ。90も半ばを過ぎ、多少のボケはあっても元気な人もいる。一緒に住んでいるその息子が不治の病にかかり、あと一年持つかどうか、ということになったらその親子はどんな思いになるのだろうか。
花の命は短い。朝顔は朝早く咲き数時間でしぼんでしまう。しかし翌日また別の花が咲く。
ノスリがいる、と思ったがよく見るとトンビだった。
”何がどうなろうと、たいしたことはありゃせん” 宮本輝 流転の海
人生いろいろ。90も半ばを過ぎ、多少のボケはあっても元気な人もいる。一緒に住んでいるその息子が不治の病にかかり、あと一年持つかどうか、ということになったらその親子はどんな思いになるのだろうか。
花の命は短い。朝顔は朝早く咲き数時間でしぼんでしまう。しかし翌日また別の花が咲く。
ノスリがいる、と思ったがよく見るとトンビだった。
”何がどうなろうと、たいしたことはありゃせん” 宮本輝 流転の海