爺さんの独り言

雑木林から街中に帰ってきた爺さん

雪の朝は心が躍る

2010年02月02日 | 日記
 じいさんは雪が好きだ。雪の朝は心が躍る。子供の頃の心に帰るようだ。じいさんは四国の田舎町で生まれ育った。四国にも雪は降った。年に一度や二度は雪遊びも楽しむことが出来た。学校から帰ると自分で作ったキンマを持って裏山に行く。キンマ、本当はキウマ、”木馬”なのであろうが、みんなキンマ、キンマと言っていた。簡単なソリのようなものである。これで雪の坂道を滑り降りる。キンマにはハンドルがない。カーブーをうまく回ることは難しい。急カーブーを回れず数メートル下の畑に落下する。これがまた楽しかった。面白かった。怪我をしたことはなかった。

 千葉に住んでいた頃も大雪が降ったことがあった。子供たちが空き地の坂でプラスチックボードの乗り物で滑っていた。じいさんの娘はこれを持っていなかった。のこぎりとトンカチを持ち出し、じいさんは急いでキンマを作った。娘はそれを持って空き地に行った。友達が 『それどうしたの?』、娘が誇らしくにこにこと 『お父さんが作ってくれた』。 それを見ているじいさんはうれしかった。

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