BES大山(鳥取)

鳥取県大山周辺に関する日々の情報、お知らせなどを載せています

マナーアップキャンペーン2

2008-09-04 08:10:06 | 自然保護
今でこそ自然保護の動きが活発になってきていますが、
自然と付き合う上でのマナーやその品質については
自然保護よりも利用者の利便性が強く求められていました。

頂上のトイレについても、利用者のためにと言うのが前面に出ていて、
じゃあその処理は誰がするの?となると、
話は先延ばしになるだけで具体的な話はと言うと…

自然環境に出来るだけ負荷を与えず、上手く付き合って行こう。
その為には利用者一人一人のマナーやモラルの向上を目指そう。
と言うのが大まかなところ(背景)です。

そのために、今一番問題となっている頂上にある無料の水洗トイレ。
金額(維持費用)の大小に関わらず、多少不便でも
自然を保護する方が先ではないのか。
…と言うことで話が具体的になってきました。

第1弾(?)として、9月28日(日)
キャリーダウン・ボランティア(汚泥担ぎ下ろしイベント)の実施。

集合場所:大山寺博労座第4駐車場
募集人数:500名

日程概要
7:00受付開始
8:00開会(内容説明)
8:30山頂へ出発(夏山登山道)

山頂にて汚泥ボトルの引渡し(2kg/本)

下山駐車場にて汚泥ボトルの回収(→自由解散)

注意事項として、汚泥ボトルは密閉、消毒済みですが、
念のためボトルと包むビニール袋を持参、
登山に適した服装や装備で、食事や飲料は各自で用意とのこと。

ボランティア募集は、県西部総合事務所
生活環境局生活安全課(TEL:0859-31-9320)が主催。
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今日8時の気温は17度。天気は晴。
昨日までの梅雨に戻ったような天気も、すっかり影を潜めています。

自然保護団体とは言っても前回の勉強会は討論の場であって
会全体の意見としては取っていなかったはずですが、何時の間にか…?

ボランティアと名前が付けば、無償事業になる。
と言うのも若干方向性がずれている気がしないでもないですが…。
今年は1tと言う計算だと来年以降も必要な事業。

地元大山寺の若手の方々も研修などが既に決まっていて
出れないような雰囲気でしたが、その辺りの調整は…

マナーアップキャンペーン1

2008-09-03 08:23:41 | 自然保護
と言うことで今話題(?)の頂上トイレの
キャリーダウン作戦について

一応日程は9月28日(日)との事ですが、29日の大山勉強会の
当日になって正式に知った方が殆どのようで、

当日参加してみて、キャリーダウンの話が…と言った状態。

確かに前回(7/11)のモンベルがオープンしたときに
行なわれた大山の勉強会の中で

「頂上の汚泥・バッテリーをヘリコプターで」
「自然保護のために人力でやるべきではないか」
と言うような話し合いはありましたが

討論、代表者のみに連絡=根回し完了。となったり、
行き違いがあったりで連絡は上手く行っていなかったようで

28日にやります。参加団体に名前が入っていますので
当日は参加をお願いします。な雰囲気だったようです。

昨年に引き続き頂上を保護する会でも
これとは別(?)に頂上保全作業を行いますが、

9月25日頃に。と考えてはいたものの、28日にあるとなると、
一般のボランティアを募集するときに日がダブって(近くなって)しまう。

でも、10月に入ると天候によっては氷点下になろうか。
と言う中、作業出来るのか?と言うと疑問があり、再調整中。

来週辺り、所長他、主催者がデモンストレーションに頂上へ上がるとか。
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今日8時の気温は19度。天気は雨+濃霧。
寒くは無いですが、湿度がかなり高いです。

一斉清掃&参道ギャラリー

2008-04-20 14:12:32 | 自然保護
▼開始30分前&開始直後
開始30分前
開始直後。総勢約600名。香取・桝水・鏡ヶ成・明間・赤松・大平も合わせると公式発表1000名強とか?

▼河原の下のゴミ拾い(約10m)
何をしているのかな?と思えば
普通の人ではキツイ
自治会、地元小学校、自衛隊、役所他、様々な個人・団体の皆様、
大山の美化活動にご参加・ご協力頂き、ありがとうございました。

ちなみに、今回もバス乗車証は鳥取県バス協会様
ゴミ袋と軍手は日本たばこ産業(JT)様からの提供。

また、大山寺参道沿いにある参道ギャラリーでは、
森本画伯から寄贈頂いた、因伯牛(いんぱくぎゅう)の
絵画が本日11時にお披露目されました。
博労座は博労した場所

今日8時の気温は10度。14時現在13度。天気は曇→晴。
朝方は肌寒かったですが、日が当たって暖かくなってきました。

カーボンニュートラル1

2008-04-11 10:07:33 | 自然保護
カーボンニュートラル(Carbon Neutral)とは、直訳すると、
カーボンは炭素、ニュートラルは中立と言うことで、
環境中の炭素循環量に対して中立と言う意味になります。

簡単に言うと、排出される二酸化炭素と吸収される
二酸化炭素が同じ量であり、増えない。と言う概念。

海藻からバイオマスエタノールを作る技術も着手されようとしています。
海藻に含まれるアルギン酸という糖類を分解・発酵させてエタノールを精製。

バイオ燃料…バイオマス(生物体)の持つエネルギーを利用したアルコール燃料
 生物由来(再生可能)の資源のこと。バイオマスを用いた燃料は、
 バイオ燃料(biofuel)、エコ燃料(ecofuel)と呼ばれる。

バイオ(マス)エタノール…植物に含まれる糖質やでんぷん質を発酵させて作る。
現在は主に、サトウギビ、トウモロコシなどの穀物から作られている。

もともと、カーボンニュートラルの概念は温暖化の原因とされる
二酸化炭素の濃度が上昇していることを受けて、
濃度の上昇(地球温暖化の進行)を抑える運動の中で生まれました。

最近では、天ぷら油で走る車など色々と出て来ています。
ちなみに、廃油はろ過をすれば、ディーゼル車にそのまま入れても動く
…らしいですが、寒さで流動性が悪くなったり、寒冷地では固まって
しまう恐れがあるため、10~20%のエタノールや苛性ソーダを混合して
攪拌させ、粘性や引火点を低くするようにしている…とか。
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今日8時の気温は6度。10時7度。天気は曇時々雨。
少し霧が掛かっています。下山公衆便所は現在開設作業中。
何も問題が無ければ明日から使用可能になります。

4/10 AM7:00~ 土砂崩れのため、桝水~奥大山間通行止め(復旧未定)

一木一石運動

2008-04-03 09:05:10 | 自然保護
一木一石運動とは、官民が一体となった啓蒙活動の名称です。

具体的には、
一木…頂上にヤマヤナギなど元あった苗木を植える
一石…登山道の入口に置いてある石を頂上まで持って上がる

簡単に書きましたが、一木も一石も大山に元々自生・存在する
モノを使います。

一石運動に使う石は頂上から落ちた石を
環境省から特別に許可を受けて元谷から採取したもの。

鳥取県造園協会さんのご協力で

※国立公園内の特別地域ではあらゆる物の採取が禁止されています。
 生えて居る木はもちろん、下に転がっている石や落ち葉も対象

何の変哲も無い石に見えても実は歴史(?)があります。

語呂的には「いちもく」より「いちぼく」が言いやすい気がしますが。

今では一木一石運動ですが、活動が始まった当初は
「一人一石運動」「一木運動」と分けて呼ばれていました。

ちなみに元々は鳥取県の次長が一木一石運動の名称を付けたとか。

資料が古いですが、昭和60年~平成3年(1991)までに
活動した人は延2500人。緑化面積1300平方メートル。
平成2年(1990)には第8回朝日森林文化賞が贈られています。
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今日8時の気温は7度。9時現在変わらず。天気は曇。
もしかすると雨が降る…かも。曇、霧雨、晴れと若干天気は不安定。

桝水原駐車場隣接の公衆トイレを昨日から開放致しました。
マンサクがそろそろ咲き始めています。

縦走路&正面登山道2

2007-12-31 08:22:15 | 自然保護
登山情報のホームページを見ていると、
たまに、縦走路や正面登山道を登った…と、

自慢げに紹介される事がありますが、

私ども、自然保護団体としては、縦走路・正面登山道への
立入を奨めてはいません。出来る事ならば、禁止に。
もしくは、本当に山の事を知っている人だけにと思っています。

もし万が一、その種のサイトを見かけた際でも
縦走路は原則、立入が制限(禁止)されている。
と言う事を頭に入れておいて下さい。

まず、理由の一つに、危険だからと言うこと。
安易に禁止区域へ立ち入って、もし万が一何かがあったら、
その責任はどう出来るのか。費用ももちろんですが、
自分一人で解決出来るか…と言うと、かなり怪しいもの。

また、ただ単に危険だから。と言う理由だけで登山禁止区域への、
立入の制限・禁止をお願いしている訳ではありません。

一般的には大山に緑が戻った。と、思われていますが、
復元作業はまだまだ進行中の状態で、実際に作業が
完了した箇所は7割~8割程度しかありません。

特に崩壊が目立つのが、縦走路や三角点、正面登山道など。

頂上の復元も場所によっては危険を冒しながらの作業もあります。
そう言った復元への多くの人々の努力が、一部の登山者の
立入がきっかけで、無駄になってしまうことがあります。

立入を制限したいと思っていても、
「禁止されていますよ」と口で言う事は出来ても、
それでは、どこが禁止しているのかと言うと、

国、県、町、警察…と正式に決まっていません。

法律で禁止していなくとも、一人一人が
自然を守ろうと言う意識を少しでも持って頂けたらと思います。

一木一石運動も山を荒らさないという、啓蒙活動から始まり、
今現在、大山に緑が戻るきっかけとなっています。
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コメントを受けて補足。
今日8時の気温は-6度。天気は雪(吹雪)。新雪15cm。積雪20cm。

縦走路&正面登山道

2007-12-29 09:41:17 | 自然保護
縦走路の賛否について、

自然保護団体
 縦走路に手を加えずに自然の成り行きに任せるべきだ。

観光関係者
 修復して縦走路を復活へ。鎖を繋げて、安全を確保してはどうか。
 →結果:景観が乱れる&地質が崩れ易いため逆に危険。

…と言う2つの意見が以前は出ていましたが、現在は自然回帰の流れもあり、
今の状態(自然保護)を保つべきだと言う意見が強くなっています。

正面登山道は登山ブームよる登山者が増加。
治山工事が間に合わないほどのスピードで侵食が進み、
昭和52年に崩壊防止のため、正面登山道は通行禁止

踏みつけによる植物の枯死、侵食が激しく、
三千万円以上掛けて行なった土止め、植栽も焼け石に状態。

ちなみに、登山整備はコンクリートを使わずに自然を活かした工法。
蛇かご、自然木などを利用しています。

登山を禁止してから数十年、登山道は復元したが、
今開放すると再び崩壊していまう。

&数年前に行なわれた調査の結果、藪などに包まれ、道が消え、
一般登山者が利用可能な状態へ道を戻すのは不可能に近い。

と言う状態になっている…とか?
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今日8時の気温は5度。9時30分現在変わらず。天気は曇。

濃い霧が出ています。
明日から強い寒気が入ってきて、今季最大と言うことのようですが、
今現在(今日)のところは雪が降る気配なし。

縦走路

2007-12-27 08:31:59 | 自然保護
縦走路と言えば縦走の自粛を地元の警察が訴えています。

もともとは国が大山寺から夏山登山道を経て頂上、
ユートピア、上宝珠を越えて大山寺へといたる8kmのコースを
昭和32年に計画決定、自然公園法により山小屋などを整備

縦走路で滑落事故が起こるなどしたため、現地調査を行なったところ、
縦走路は補修の余地が無い(大山は安山岩で形成、風化が激しい)
安全の保障が出来ないと判断。

たまに見かけますが…

昭和57年の8月31日に登山道から大山縦走路を削除を環境庁が告知。
…で、現在に至る。

とは言っても法律で規制されているわけではないので、
お奨めは出来ないが、禁止は出来ない。と言うのが現状。

縦走路の廃道を巡って数十年たった現在でも賛否が問われています。
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今日8時の気温は2度。天気は晴。積雪0cm。
雨になると雪になりそうな気温。路面の凍結に注意。

セイタカアワダチソウ

2007-11-11 09:55:52 | 自然保護
▼群生するセイタカアワダチソウ
日の当たらない場所には…

セイタカアワダチソウ キク科アキノキリンソウ属
Solidago canadensis var. scabra
花期:10~11月
原産国:北アメリカ

最近は、日本全国何処に行っても、道沿いに
黄色い花を見るようになりました。

この花はセイタカアワダチソウと言って、
北アメリカが原産の飼料(肥糧)に紛れて日本に
持ち込まれたとされ、日本の在来種を減らして行く為、
環境省の要注意外来生物リストにも掲載されています。

その花が大山隠岐国立公園内(南光河原、観光道路など)にも
入り込んでおり、貴重な在来植物が絶滅の危機に瀕しています。

それを防ぐために、セイタカアワダチソウ除去作業が
企画され、大山自然歴史館(館長)を中心として行なわれました。

10月31日行なわれたセイタカアワダチソウの除去作業には
40名を超えるボランティアが集まり、
約2時間を掛けて手に握力が無くなるまで作業を行いました。

そもそもこの植物が爆発的に繁殖した理由の一つとして、
植物自身が忌避物資(毒)を発生させることにあります。
それにより他の植物を枯らし、そこに新しく根付いていきます。

しかし、その毒によって自家中毒を起し、自ら枯れてしまう
…と言う変わった特徴も持っています。(約5年周期で世代交代)

また、種子だけではなく、地下茎でも数を増やします。

セイタカアワダチソウの中心に養蜂箱が置いてある場所、
ハーブとして、腎臓炎やリューマチに薬効があったり、
染色に使うと綺麗な緑色に染まる…などの利点もありますが、
そう言ったことを踏まえても、害の方が大きくなってしまっています。

一方で、既に日本の風景の一部として馴染んでいる…なども意見も。
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今日8時の気温は7度。10時現在8度。天気は雨~曇。
る~ぷバスは今日が運行最終日。
現在、歴史館にてセイタカアワダチソウに関するアンケート実施中。
11/11 鍵掛峠(AM8:30)に行くなら午後から

今日の頂上は雪。気温は0.5度。下からは雲が掛かって見えません。

頂上作業070925

2007-09-26 09:02:43 | 自然保護
一石運動の石の袋詰め作業
土嚢袋を100枚用意  10名程度

避難小屋裏の広場の整備
土嚢袋を使用し、平面化して土砂の流出を防ぐ  10~20名程度

正面登山道降り口付近のコモ伏せ
コモを20枚、間伐材、金串で固定  5名程度

正面登山道降り口・頂上碑裏側にヤマヤナギの植栽
ヤマヤナギの苗、200本を下から持ち上げる。  全員

…と、言うのが今回の作業の流れ。

▼作業写真
情報館にて作業の打合せ。50名弱の参加。来年のお弁当は登山向きのものに…。
10本にまとめたヤマヤナギを植栽後、間伐材や石で固定。これも一木一石運動の石を使って。
一木一石運動の石を土嚢袋に入れて土砂の流出を防ぐ。古い袋は撤去。使った土嚢袋は以前頂上に運んでいたものも含めて200~300枚。

今回、初めての一般公募と言うことで、
今後に向けて課題の残る部分もありましたが、
会員だけでは、普段出来ないところまで作業を行なう事ができました。

今回、参加頂いた方々、本当にありがとうございました。

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今日8時の気温は14度。8時半現在16度。天気は晴。

一木一石運動 準備

2007-09-23 08:25:18 | 自然保護
9月25日は頂上保全作業が行なわれます。

まだ作業はこれからですが、20名を超える
一般ボランティアが集まっています。

詳しい作業内容は当日説明しますが、
ボランティアの方々には、元谷から弥山へ登り、
ヤマヤナギの植栽を行なってもらう予定です。

今回の作業では、200本のヤマヤナギを用意しており、
それを頂上碑の裏側を中心に植栽を行います。

▼ヤマヤナギの準備
準備中ー。
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今日8時の気温は22度。天気は雨。
連休中日、登山客は多いですが、天気は今日一日雨が続きそうです。

頂上作業ボランティア募集

2007-09-04 08:37:12 | 自然保護
大山の頂上を保護する会では、今月の25日に行なわれる
頂上保全作業のボランティアを募集しています。

日時:平成19年9月25日(火)
 登山開始(8時30分~)
 登頂・作業開始(11時30分~)
 作業終了・下山(~15時)

作業内容
 コモ伏せ工…正面登山道周辺のコモ伏せによる植栽地作り
 外来種除去作業…イヌガヤ・カモガヤなど外来種の除去
 その他…地蔵ヶ池、梵字ヶ池周辺の調査

参加方法
 電話(0859-52-2165)もしくはFAX(0859-52-2370)
 昼食等の準備がございますので、
 9月21日(金) 15時までに(氏名・連絡先)ご連絡下さい

▼頂上保全作業の様子
三角点は現在登頂が規制されていますが、それについても意見が分かれるところ
イネ科の外来植物が多いです。あとはオオバコなど

これらの作業は年に数回行なわれていますが、
企業や自衛隊、大学などでの作業を除けば
一般でのボランティア募集は今回が初めてになります。

大山が好きな方、大山を守ろうという意欲のある方、
是非、大山を守る活動にご協力をお願いします。
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今日8時の気温は22度。天気は曇。
暑くもなく、寒くもなく、過ごし易くなってきています。
時間帯によっては雨が降ってくる…かも?

頂上保全作業

2007-06-28 09:28:28 | 自然保護
これまで、国立公園や特別保護区などの、植物の盗採等の監視や
ゴミ収集等の管理活動は地元自治体や住民のボランティア等の
協力を得て実施されてきました。

しかし、自然ブーム(自然回帰?)も相成って国立公園の利用は進み、
ボランティアの活動協力だけでは十分な管理が出来ない状況になっています。

そのため、環境省ではこれら人手を要する現場管理作業を効果的に実施するため、
地域の実情をよく知っている地元住民等を雇用する
国立公園等民間活用特定自然環境保全活動事業(グリーンワーカー事業)を
2001年度から予算化、従来実施されていなかった各種の現場作業を進めています。

グリーンワーカー(Green Worker/和製英語)とは、
環境省が国立公園等の現場管理作業のために雇用した地域住民等のこと。

例えば、この辺りでは頂上の保全作業などがそれにあたります。

自然ブームと言うと、自然を大切にする。など、人々の自然に対する認識が
深まったとようにと錯覚しがちですが、自然に触れ合うと称して
無為に足を踏み入れると、それは自然のバランスを崩すことになりかねません。

里山などは、管理しなければ自然のバランスが崩れてしまいます。
全くの手付かずの状態で維持していく場所と、
人の手を加えることによって自然を守っていく場所と
そう言った住み分けも必要になりそうです。

ちなみに、こちらはボランティア(?)になりますが、
6月23日には鳥取県造園協会青年部による頂上保全作業、
6月26日には陸上自衛隊の方々の協力を得て頂上保全作業が行われました。。
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今日8時の気温は25度。9時現在21度。天気は曇。

自然保護と大山の現状3

2007-06-09 08:32:38 | 自然保護
今回は復元の流れを写真で紹介。

▼昭和20年代(緑に囲まれた山頂)
境界は曖昧なモノなので間違っていてもご勘弁を...
境界の参考に(久保氏提供)

▼昭和60年代(登山ブーム最盛期)
木道が無く自由に歩けると…

▼平成に入って(現在の状況)
現状とは言っても5~10年くらい前…?

20年代は右端(丸印)に居る人が草(木?)で隠れています。

大山の頂上について(補足)
平成12年10月6日に起きた鳥取県西部地震で
弥山にあった三角点が崩落し、1710.55m → 1709.43mに訂正。

実際には大山の最高峰は剣ヶ峰(1729m)ですが、
途中の縦走路が崩壊し、危険(縦走不可能)な為などの理由から、
一般的には弥山(1709m)が実質的な頂上とされています。
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今日8時現在の気温は12度、天気は雨。

自然保護と大山の現状2

2007-06-08 08:46:08 | 自然保護
大山の崩落を食い止め、大山山頂に緑を取り戻そうと、
1985年(昭和60年)に大山の頂上を保護する会が結成されました。

詳細については2006年12月16日~18日
「大山自然保護の歴史1~3」を参照

山は崩れるのが自然の摂理…とよく聞きますが、それが
自然による崩落であれば、それも仕方がありません。

しかし、崩落・崩壊のきっかけを作ったのは他ならぬ私たち登山者です。
人為的な原因がある以上、崩落の速度を少しでも遅らせるために、
努力を払い、協力をするのは私たちの義務でもあります。

一木一石運動は、山に資材を運び、それを使って崩落を防ぐ。
つまり、頂上に緑を取り戻し、山の保水力を復活させる。
と言う効果以上に、一人一人の環境への意識を高める運動でもあります。

自分で苗木を用意して、植栽するとなると、
なかなか実行には移せませんが、
ゴミを捨てない、ゴミを持ち帰る。木道以外は歩かないなど、
簡単な事から始めてみてはどうでしょうか?

たったそれだけも事でも、十分に効果があります。

自然のままの姿であり続ける事。それが今の私たちにとって、
一番大切で必要なことであるように思います。

環境問題が叫ばれる今だからこそ、自然と人間とが、
共存できる環境作りを進めて行く必要があります。
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今日8時現在の気温は18度。天気は曇~晴
今日は頂上を保護する会の総会があり、活動状況、今後の活動等を協議します。