4月21日に「蒸し返し」と前置きして、『自浄力』と『モラル』という表題で、記事をエントリーしました。
コメントをお寄せ頂きました読者の皆さんには、感謝していますし、コメントを通じて改めて勉強になりました。
その後、日本高等学校野球連盟が日本学生野球憲章に抵触する「特待生制度」の導入実態調査に乗り出すなど、動きがありましたので、なるべく手短に感じることを綴ってみたいと思います。
なお、予めお断りしておきます。
本来は、読者の皆さんの観点に立って、客観視した記事をエントリーするべきで、私情を挟むことは、「管理人」としてはタブーですが、どうしても許せない高校(実名報道されましたので高校名を出します)については、小生の本音の部分を語ります。
その部分に関しては、やや「暴論」となるかもしれません…その点はご容赦下さい。
正直、専修大学付属北上高校のみがスケープゴートされた際に、「これは氷山の一角だろう…」と思っていましたが、何日も天日干ししない「せんべい布団」から叩いた埃のように…やはり出てきました。
本当に、残念です。
その数、日刊スポーツ(関西以西版)では、373校、朝日新聞でも382校と、1面に見出しで大きく出ています。
この数は、高校野球の決勝戦実況中継アナウンサーが「4,000校余りの頂点に達するのは…」などと発することを考えると、実に10%に届く勢いです。
しかも、その全てが私立の高校というのだから…愕然です。
本件は、叔父宅で夜遅くまで語ったときにも話題に上がりました。
叔父の住む奈良県でも、つい最近まで、智弁学園高校と天理高校が、この制度を利用していたそうです。
ですが、この制度から「足を洗った」両校は、奈良県でも「絶対的な存在」から、アッという間に陥落し、「地区大会が面白くなった」と、叔父から聞きました。
事実、日刊スポーツ紙上では、奈良県はたったの2校しか校名が挙がっていません。
とにかく、自ら膿を出した高校には、猛省を促したいと思います。
ただ本件は、基本的には、球児達には殆ど罪はありません。それは付け加えておきます。
(「野球留学したいから」…と自ら宣言して、両親を炊きつけた場合は除きます。)
「子供の夢」をかなえるべく、「悪い」と知りながら「野球をやらせるためだけ」にこの制度を利用した「子を持つ大人達」(学業優先の中、学費工面に窮する場合で、たまたま野球部に入部した場合は、当然除外されます)や、この制度が随分前から導入されているであろうことは想像に難くないのに、それに「盲目」の態度を取った日本高校野球連盟や、その「実態」を巧に突いた、日本プロ野球球団のフロントが「悪の根源」と、小生は考えています。
この学生野球憲章に抵触する制度が、こんなにも多くの高校で導入され、それを今まで「野放し」していた責任を先ずは問うべきで、制度を導入していた高校に厳罰をもって処するのが先とは、いかがなものでしょう?
本末転倒のような気がするのは、小生だけでしょうか。
さて、この400校弱の実名報道された高校の中で、一番許せない高校が1校あります。
それは、巨人・門倉投手と、阪神・鳥谷選手の母校である、埼玉・聖望学園高等学校です。
実は、2003年の夏の全国高校野球選手権大会・埼玉大会で、小生の母校である、埼玉県立春日部高校が準々決勝まで勝ち進む快挙を達成しました。
シード校2校(その中の1校は、この制度を利用していた東和大学付属昌平高等学校)を倒してのベスト8進出で、「甲子園が現実のものとなるかもしれない」と期待を抱かせました。
ベスト8での対戦校が、この聖望学園高校でした。
試合は2-1の接戦の末母校が敗れ、この年は聖望学園高校が甲子園に出場しています。
ここまでは、許せます。
母校を倒した高校が、甲子園に進出したのですから。
しかし…です。
その後、この小生のブログを通じて、高校・大学野球を純粋に楽しみ、応援団に関しても博識が高く、小生も「ご意見番」として尊敬するKOFさんより、以下のような情報を入手しました。
小生が、今年のセンバツ高校野球の各校の応援スタイルを酷評して、共感していただいたコメント欄にあった内容の一部です。
KOFさんの情報は、まず以下のように始まっています。
『そういえば以前、春高(=小生の母校)に勝って甲子園に出場した学校は甲子園で応援のやり方を一部パクってましたよ。』
これを聞いて、真っ先に思いついて、小生は、以下のレスをKOFさんにしています。
『その小生の母校のスタイルをパクったのは、多分、聖望学園でしょう、きっと。
2003年は、母校がベスト8に進み、そこで対戦したのが聖望学園で、そのまま甲子園に行きましたから、容易に推測できます。
許せないですね、こういうのって。
それで、さも自分達のオリジナルだ!なんて顔をされるのは、「特許侵害」にある意味似ています。』
これに対し、KOFさんから早速以下のレスを頂きました。
『はい、その通り聖望でございます。
あの年は三回戦以降は全試合観たのですが詳細を言いますと
応援歌秩父の嶺(=小生の母校の第一応援歌)の時に肩を組んで縦ノリするのをパクりましたね。
そのパクり、パクりの中にそれを入れているので始末悪いのです。
横浜高校のチャンスパターンの最後に来る曲をパクってます。チャンス法政の前にあるファンファーレのあとの「ゴー、ゴー、レッツゴーチャンス○○」の部分で肩を組んでぴょんぴょん跳ねてました。
県大会又は少なくとも春高と対戦するまではやってませんでした。
それを甲子園で見た時は 「あぁ、アイツ等…」と思いました。』
小生の母校が、それこそ血の滲むような思いをして、先輩方から引き継がれた非常に重みのある「伝統」を、時代に沿ってさらに「進化」させ、ウィキペディアの『応援歌』の記事で、「オリジナリティーが高い」とまで評価されたものを、時には倒れるほどまで練習して築いた「宝」なのに、そんなことは知らずして、いとも簡単にパクるとは…。
それでいて、平気な顔をしていた上に、今回の「特待生制度」まで利用していたというのですから…絶対に許せません。
訴訟を起こしたいくらいですな。
門倉投手や鳥谷選手には申し訳ないですが、はっきり言って聖望学園高校には、2度と甲子園に行って欲しくないです。
いや、もう、県大会に顔を出して欲しくもないです。
「応援スタイル」にだって、『モラル』があるのです。
高校球児達が、一生懸命プレーする以上は。
それも平気な顔をして乱すのですから…言葉がないですね。
小生が今、一番見たい「甲子園の野球」は、単に強い高校が強さを見せるのではなく、下手でも良いから、「個性」のある高校が、その「個性」を遺憾なく発揮し、そして、その出場校を心から応援する「素晴しい応援スタイル」を持った高校が出場した「甲子園の野球」…です。
その一例として、風屋さんの母校の岩手・花巻北高等学校のような。
そんな高校です。
小生の母校の「応援」なら、全国の高校野球ファンを楽しませることができます。
実況アナウンサーが思わず「素晴しい応援で、その声が凄まじい」と発してしまう応援が披露できると思います。
それは保障しますよ。
もっと言いたいことはありますが、この程度で…。
(それでも長文になり、読者の皆さんにはお詫びします。)
いずれにしても、各方面・各関係者皆さんで『モラル』を少しでも再考していただきたい…そう願う次第です。
コメントをお寄せ頂きました読者の皆さんには、感謝していますし、コメントを通じて改めて勉強になりました。
その後、日本高等学校野球連盟が日本学生野球憲章に抵触する「特待生制度」の導入実態調査に乗り出すなど、動きがありましたので、なるべく手短に感じることを綴ってみたいと思います。
なお、予めお断りしておきます。
本来は、読者の皆さんの観点に立って、客観視した記事をエントリーするべきで、私情を挟むことは、「管理人」としてはタブーですが、どうしても許せない高校(実名報道されましたので高校名を出します)については、小生の本音の部分を語ります。
その部分に関しては、やや「暴論」となるかもしれません…その点はご容赦下さい。
正直、専修大学付属北上高校のみがスケープゴートされた際に、「これは氷山の一角だろう…」と思っていましたが、何日も天日干ししない「せんべい布団」から叩いた埃のように…やはり出てきました。
本当に、残念です。
その数、日刊スポーツ(関西以西版)では、373校、朝日新聞でも382校と、1面に見出しで大きく出ています。
この数は、高校野球の決勝戦実況中継アナウンサーが「4,000校余りの頂点に達するのは…」などと発することを考えると、実に10%に届く勢いです。
しかも、その全てが私立の高校というのだから…愕然です。
本件は、叔父宅で夜遅くまで語ったときにも話題に上がりました。
叔父の住む奈良県でも、つい最近まで、智弁学園高校と天理高校が、この制度を利用していたそうです。
ですが、この制度から「足を洗った」両校は、奈良県でも「絶対的な存在」から、アッという間に陥落し、「地区大会が面白くなった」と、叔父から聞きました。
事実、日刊スポーツ紙上では、奈良県はたったの2校しか校名が挙がっていません。
とにかく、自ら膿を出した高校には、猛省を促したいと思います。
ただ本件は、基本的には、球児達には殆ど罪はありません。それは付け加えておきます。
(「野球留学したいから」…と自ら宣言して、両親を炊きつけた場合は除きます。)
「子供の夢」をかなえるべく、「悪い」と知りながら「野球をやらせるためだけ」にこの制度を利用した「子を持つ大人達」(学業優先の中、学費工面に窮する場合で、たまたま野球部に入部した場合は、当然除外されます)や、この制度が随分前から導入されているであろうことは想像に難くないのに、それに「盲目」の態度を取った日本高校野球連盟や、その「実態」を巧に突いた、日本プロ野球球団のフロントが「悪の根源」と、小生は考えています。
この学生野球憲章に抵触する制度が、こんなにも多くの高校で導入され、それを今まで「野放し」していた責任を先ずは問うべきで、制度を導入していた高校に厳罰をもって処するのが先とは、いかがなものでしょう?
本末転倒のような気がするのは、小生だけでしょうか。
さて、この400校弱の実名報道された高校の中で、一番許せない高校が1校あります。
それは、巨人・門倉投手と、阪神・鳥谷選手の母校である、埼玉・聖望学園高等学校です。
実は、2003年の夏の全国高校野球選手権大会・埼玉大会で、小生の母校である、埼玉県立春日部高校が準々決勝まで勝ち進む快挙を達成しました。
シード校2校(その中の1校は、この制度を利用していた東和大学付属昌平高等学校)を倒してのベスト8進出で、「甲子園が現実のものとなるかもしれない」と期待を抱かせました。
ベスト8での対戦校が、この聖望学園高校でした。
試合は2-1の接戦の末母校が敗れ、この年は聖望学園高校が甲子園に出場しています。
ここまでは、許せます。
母校を倒した高校が、甲子園に進出したのですから。
しかし…です。
その後、この小生のブログを通じて、高校・大学野球を純粋に楽しみ、応援団に関しても博識が高く、小生も「ご意見番」として尊敬するKOFさんより、以下のような情報を入手しました。
小生が、今年のセンバツ高校野球の各校の応援スタイルを酷評して、共感していただいたコメント欄にあった内容の一部です。
KOFさんの情報は、まず以下のように始まっています。
『そういえば以前、春高(=小生の母校)に勝って甲子園に出場した学校は甲子園で応援のやり方を一部パクってましたよ。』
これを聞いて、真っ先に思いついて、小生は、以下のレスをKOFさんにしています。
『その小生の母校のスタイルをパクったのは、多分、聖望学園でしょう、きっと。
2003年は、母校がベスト8に進み、そこで対戦したのが聖望学園で、そのまま甲子園に行きましたから、容易に推測できます。
許せないですね、こういうのって。
それで、さも自分達のオリジナルだ!なんて顔をされるのは、「特許侵害」にある意味似ています。』
これに対し、KOFさんから早速以下のレスを頂きました。
『はい、その通り聖望でございます。
あの年は三回戦以降は全試合観たのですが詳細を言いますと
応援歌秩父の嶺(=小生の母校の第一応援歌)の時に肩を組んで縦ノリするのをパクりましたね。
そのパクり、パクりの中にそれを入れているので始末悪いのです。
横浜高校のチャンスパターンの最後に来る曲をパクってます。チャンス法政の前にあるファンファーレのあとの「ゴー、ゴー、レッツゴーチャンス○○」の部分で肩を組んでぴょんぴょん跳ねてました。
県大会又は少なくとも春高と対戦するまではやってませんでした。
それを甲子園で見た時は 「あぁ、アイツ等…」と思いました。』
小生の母校が、それこそ血の滲むような思いをして、先輩方から引き継がれた非常に重みのある「伝統」を、時代に沿ってさらに「進化」させ、ウィキペディアの『応援歌』の記事で、「オリジナリティーが高い」とまで評価されたものを、時には倒れるほどまで練習して築いた「宝」なのに、そんなことは知らずして、いとも簡単にパクるとは…。
それでいて、平気な顔をしていた上に、今回の「特待生制度」まで利用していたというのですから…絶対に許せません。
訴訟を起こしたいくらいですな。
門倉投手や鳥谷選手には申し訳ないですが、はっきり言って聖望学園高校には、2度と甲子園に行って欲しくないです。
いや、もう、県大会に顔を出して欲しくもないです。
「応援スタイル」にだって、『モラル』があるのです。
高校球児達が、一生懸命プレーする以上は。
それも平気な顔をして乱すのですから…言葉がないですね。
小生が今、一番見たい「甲子園の野球」は、単に強い高校が強さを見せるのではなく、下手でも良いから、「個性」のある高校が、その「個性」を遺憾なく発揮し、そして、その出場校を心から応援する「素晴しい応援スタイル」を持った高校が出場した「甲子園の野球」…です。
その一例として、風屋さんの母校の岩手・花巻北高等学校のような。
そんな高校です。
小生の母校の「応援」なら、全国の高校野球ファンを楽しませることができます。
実況アナウンサーが思わず「素晴しい応援で、その声が凄まじい」と発してしまう応援が披露できると思います。
それは保障しますよ。
もっと言いたいことはありますが、この程度で…。
(それでも長文になり、読者の皆さんにはお詫びします。)
いずれにしても、各方面・各関係者皆さんで『モラル』を少しでも再考していただきたい…そう願う次第です。