2007年春季リーグ戦も後半戦へ。
5月14日現在で、東京大学のリーグ戦における連敗が、引き分けも挟んでの「38」に…。
それでも、東京大学の勝利を信じて決して諦めない、小生のブログにコメントを寄せて下さるアキさんや、時々『高校・大学野球』カテゴリ記事へトラックバックいただくhaluさんのようなファンはもちろんですが、「母校愛」という言葉のすぐ傍に、同じ思いで勝利を願う集団がしっかり存在しています。
そうです。『東京大学運動会応援部』の皆さんです。
彼らは、母校がたとえ何連敗しようとも、応援する試合で「勝利」することを信じ、ただひたすらに声を振り絞って応援を続けています。
それも、暑かろうが、雨が降ろうが、どんなことがあろうがお構いなしに…。
そんな姿は、『応援団バカ』の小生の心をも突き動かします。
その「伝統」は、良い意味で、しっかりと後世に受け継がれています。
だからこそ、小生は東京大学の応援団を、高く評価しています。
(評価の高さについては、既に記事をエントリーしています。3月3日の記事をご参照下さい。)
東京大学の勝利を信じて疑わない、小生のブログの読者の皆さんが、思わず感激してしまうかもしれませんが、そんな『東京大学運動会応援部』の「青春」を取材した番組がありました。
TBS系列で15年以上前に放送された30分番組である、『すばらしき仲間Ⅱ』
がそれです。
以下、一部その画像を引用して、ご紹介しましょう。
(画像引用:TBS系ドキュメント番組『すばらしき仲間Ⅱ』)
これが、放送された当時の「タイトル」です。
当時は、通算200勝を目前にしながら69連敗中で、4年生リーダー幹部の最後の試合となる、秋季リーグ戦の対立教大学2回戦を徹底取材した内容に仕上がっています。
これが、その当時のベストメンバーです。
ここに挙がっている「小林 至 投手」は、後に千葉ロッテマリーンズへドラフト外で入団している選手ですね。
こちらが、今回「主役」となる、当時『東京大学運動会応援部』リーダー長の青柳先輩です。
なんと、医学部在籍です。
大学院には進むけど、医者にはならないという「強い意志」を持った、素晴しいお方です。
練習オフのときに、アルバイトで貯めたお金で買ったバイクでツーリングに出かける青柳先輩です。
このときも服装は、学ランです。
「私は優男で、応援団には向いていないので、格好だけでもと思って、いつも着ています。」と語っています。
確かに「優男」かもしれませんが、「気は優しくて力持ち」がピッタリでは。
その応援に賭ける不屈の精神…凄いです。
応援団に向かない…いえいえ、これぞバンカラを地で行く、立派な「応援団員」ですよ。
応援団リーダー幹部としても、「自分が正しいと信じた道ならば、たとえ1,000万人の敵が居ようとも、臆せず前に進む」ということをモットーとされ、堂々と取材陣に語っておられました。
学ランにも、それを刺繍して着ています。根っからの「応援団」ですね。
ちなみに、1ヶ月の生活費は当時で4万円。
服は、オールシーズン「学ラン」で過ごしたそうです。
そんな青柳先輩に徹底的に鍛えられているので、下級生リーダー部員も、こんな「破れたズボン」を安全ピンで留めた状態で履いても、平気で応援に没頭しています。
凄いです、この気迫…。応援団としての「見本」ですね。
もう一つ凄いのは、2月17日のエントリー記事でも紹介したように、取材陣が下級生リーダー部員に対し、
「応援部に入部しようと思った動機を教えてください。」
という質問に対し、堂々と、
「東京六大学野球の応援がありますから…東大に入ったら、最初から“やろう”って、思っていました。」
と答えていることです。
それだけの魅力が、「応援団」にはあります。これは、小生が保障しますね。
これは、65連敗目を喫することになる、慶應義塾大学戦で、大量リードを奪われ、「気合注入」目的で、下級生リーダー部員を「緊急集合」させ、指導している場面です。
小生の母校の埼玉県立春日部高校でもそうですが、どこの応援団も、母校が負けている理屈は「応援団に気合が足らない」というところにあります。
このときの青柳先輩の指導は、こうです。
「元気ねえんだよ!。もっと声出せ!。この試合負けてみろ。ただじゃおかないからな。恥だと思え。」
でも、これが「当たり前」なんです。これが、「応援団の理屈」です。
小生も、こんな指導…受けたことがあります。
試合が終わって、学校に帰った後、「疲れたって練習だ」と先輩に言われ、練習したこと…あります。
これは、先と同じ65連敗目を喫することになった、慶應義塾大学戦での、東京大学の青柳先輩の「学生注目」の場面です。
読者の皆さん、スコアをよ~くご覧下さい。
「緊急集合」がかかったときは、「0-7」でした。
なんと「0-18」で負けています。
しかし、青柳先輩は、まだ諦めていません。
この時の青柳先輩の「学生注目」の内容…紹介します。
*************************************
野球には満塁ホールランがある。
満塁ホームランに換算して5本で追いつく。
ここで5本打って逆転だ。
*************************************
凄いです。この勝利への執念…。
そして、69連敗で迎えた、4年生リーダー幹部にとっては「最後」になるかもしれない、対立教大学2回戦の、試合前のリーダー部員の集合の場面です。
日本酒一升瓶の回し飲みです。五臓六腑に心意気が染み渡る「必勝祈願」でしょうね。
凄まじい「勝利への執念」です。「今日こそ落とし前を着ける」という意気込みが、ひしひしと伝わります。
試合中の東京大学のチャンスパターンで使用される『ビクトリーマーチ』での、リーダー幹部総出の渾身の「突き」のテクです。
手前から、リーダー長の青柳先輩,旗手長の濱田先輩,副将の松山先輩,一番奥が主将の野島先輩です。
4年生リーダー幹部にとっては、後がない状態なので、全身全霊を注いでいます。
この試合に「勝つ」しかないのですから…。
そして、3-6とリードされての東京大学の最終回となる「9回裏」の攻撃を迎えての、青柳先輩の渾身の「学生注目」の場面を迎えます。
サングラスの奥から、涙がこぼれています。そんな青柳先輩の「学生注目」…全文を紹介します。
思わず、感動を覚えること必至でしょう。
*************************************
はい、学生注目。
私は、1年の秋から、ずっと勝っていない。
3年間、負けて負けて負け続けた。
今日も負けている。
しかし、この間、試合中に勝負を投げたことは、唯の一度もない。
今日も、勝たなくてはいけない。
ここで負けることは、たとえ天が許しても、この私が許さない。
このまま、負けっぱなしで終わってたまるか。
絶対勝つぞ。
*************************************
そう学生席で観戦中の学生の前で堂々と語り、応援歌『闘魂は』を、一人でエンドレスで演じ切りました。
(応援歌『闘魂は』は、ブックマークにある『東京大学運動会応援部HP』にアクセスすると、試聴できます。)
しかし、渾身の応援も結実せず、そのまま立教大学の前に敗れ、70連敗を喫してしまいました…。
敗戦の後、立教大学の校歌斉唱とエールを、直立不動で待っている青柳先輩と副将の松山先輩です。
松山先輩は、人目はばからず涙をこぼしていました…。
立教大学のエールを頂いた後に、主将の野島先輩が、東京大学の校歌の代用となる、応援歌『だた一つ』の斉唱のため、「メインリーダー」としてメイン台に立ち、エールを返す場面です。
涙をこらえています。
とめどなく流れる涙を、瞬きで「ごまかして」こらえています…。
この姿を見ずして、感動は語れません…。
200勝目前で卒業していかねばならない…そう思うと、こちらの胸が熱くなります。
そして、2007年の春季リーグ戦…ここまで、連敗が「38」。
この当時の70連敗に比べれば、この「心意気」が「伝統」として受け継がれている以上は、まだまだ頑張れるはずです。
東京大学は、確かに野球は弱いかもしれませんが、全員一丸となって「勝利」に向かって努力しています。
『決して消えることのない闘志』が存在する限り、応援歌『闘魂は』よろしく、これからも闘志を燃やし続けることでしょう。
小生は、そんな東京大学を、心から応援しています。
『東京大学運動会応援部』の皆さん、感動をありがとうございます。
そして、東京大学に栄光あれ。
5月14日現在で、東京大学のリーグ戦における連敗が、引き分けも挟んでの「38」に…。
それでも、東京大学の勝利を信じて決して諦めない、小生のブログにコメントを寄せて下さるアキさんや、時々『高校・大学野球』カテゴリ記事へトラックバックいただくhaluさんのようなファンはもちろんですが、「母校愛」という言葉のすぐ傍に、同じ思いで勝利を願う集団がしっかり存在しています。
そうです。『東京大学運動会応援部』の皆さんです。
彼らは、母校がたとえ何連敗しようとも、応援する試合で「勝利」することを信じ、ただひたすらに声を振り絞って応援を続けています。
それも、暑かろうが、雨が降ろうが、どんなことがあろうがお構いなしに…。
そんな姿は、『応援団バカ』の小生の心をも突き動かします。
その「伝統」は、良い意味で、しっかりと後世に受け継がれています。
だからこそ、小生は東京大学の応援団を、高く評価しています。
(評価の高さについては、既に記事をエントリーしています。3月3日の記事をご参照下さい。)
東京大学の勝利を信じて疑わない、小生のブログの読者の皆さんが、思わず感激してしまうかもしれませんが、そんな『東京大学運動会応援部』の「青春」を取材した番組がありました。
TBS系列で15年以上前に放送された30分番組である、『すばらしき仲間Ⅱ』
がそれです。
以下、一部その画像を引用して、ご紹介しましょう。
(画像引用:TBS系ドキュメント番組『すばらしき仲間Ⅱ』)
これが、放送された当時の「タイトル」です。
当時は、通算200勝を目前にしながら69連敗中で、4年生リーダー幹部の最後の試合となる、秋季リーグ戦の対立教大学2回戦を徹底取材した内容に仕上がっています。
これが、その当時のベストメンバーです。
ここに挙がっている「小林 至 投手」は、後に千葉ロッテマリーンズへドラフト外で入団している選手ですね。
こちらが、今回「主役」となる、当時『東京大学運動会応援部』リーダー長の青柳先輩です。
なんと、医学部在籍です。
大学院には進むけど、医者にはならないという「強い意志」を持った、素晴しいお方です。
練習オフのときに、アルバイトで貯めたお金で買ったバイクでツーリングに出かける青柳先輩です。
このときも服装は、学ランです。
「私は優男で、応援団には向いていないので、格好だけでもと思って、いつも着ています。」と語っています。
確かに「優男」かもしれませんが、「気は優しくて力持ち」がピッタリでは。
その応援に賭ける不屈の精神…凄いです。
応援団に向かない…いえいえ、これぞバンカラを地で行く、立派な「応援団員」ですよ。
応援団リーダー幹部としても、「自分が正しいと信じた道ならば、たとえ1,000万人の敵が居ようとも、臆せず前に進む」ということをモットーとされ、堂々と取材陣に語っておられました。
学ランにも、それを刺繍して着ています。根っからの「応援団」ですね。
ちなみに、1ヶ月の生活費は当時で4万円。
服は、オールシーズン「学ラン」で過ごしたそうです。
そんな青柳先輩に徹底的に鍛えられているので、下級生リーダー部員も、こんな「破れたズボン」を安全ピンで留めた状態で履いても、平気で応援に没頭しています。
凄いです、この気迫…。応援団としての「見本」ですね。
もう一つ凄いのは、2月17日のエントリー記事でも紹介したように、取材陣が下級生リーダー部員に対し、
「応援部に入部しようと思った動機を教えてください。」
という質問に対し、堂々と、
「東京六大学野球の応援がありますから…東大に入ったら、最初から“やろう”って、思っていました。」
と答えていることです。
それだけの魅力が、「応援団」にはあります。これは、小生が保障しますね。
これは、65連敗目を喫することになる、慶應義塾大学戦で、大量リードを奪われ、「気合注入」目的で、下級生リーダー部員を「緊急集合」させ、指導している場面です。
小生の母校の埼玉県立春日部高校でもそうですが、どこの応援団も、母校が負けている理屈は「応援団に気合が足らない」というところにあります。
このときの青柳先輩の指導は、こうです。
「元気ねえんだよ!。もっと声出せ!。この試合負けてみろ。ただじゃおかないからな。恥だと思え。」
でも、これが「当たり前」なんです。これが、「応援団の理屈」です。
小生も、こんな指導…受けたことがあります。
試合が終わって、学校に帰った後、「疲れたって練習だ」と先輩に言われ、練習したこと…あります。
これは、先と同じ65連敗目を喫することになった、慶應義塾大学戦での、東京大学の青柳先輩の「学生注目」の場面です。
読者の皆さん、スコアをよ~くご覧下さい。
「緊急集合」がかかったときは、「0-7」でした。
なんと「0-18」で負けています。
しかし、青柳先輩は、まだ諦めていません。
この時の青柳先輩の「学生注目」の内容…紹介します。
*************************************
野球には満塁ホールランがある。
満塁ホームランに換算して5本で追いつく。
ここで5本打って逆転だ。
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凄いです。この勝利への執念…。
そして、69連敗で迎えた、4年生リーダー幹部にとっては「最後」になるかもしれない、対立教大学2回戦の、試合前のリーダー部員の集合の場面です。
日本酒一升瓶の回し飲みです。五臓六腑に心意気が染み渡る「必勝祈願」でしょうね。
凄まじい「勝利への執念」です。「今日こそ落とし前を着ける」という意気込みが、ひしひしと伝わります。
試合中の東京大学のチャンスパターンで使用される『ビクトリーマーチ』での、リーダー幹部総出の渾身の「突き」のテクです。
手前から、リーダー長の青柳先輩,旗手長の濱田先輩,副将の松山先輩,一番奥が主将の野島先輩です。
4年生リーダー幹部にとっては、後がない状態なので、全身全霊を注いでいます。
この試合に「勝つ」しかないのですから…。
そして、3-6とリードされての東京大学の最終回となる「9回裏」の攻撃を迎えての、青柳先輩の渾身の「学生注目」の場面を迎えます。
サングラスの奥から、涙がこぼれています。そんな青柳先輩の「学生注目」…全文を紹介します。
思わず、感動を覚えること必至でしょう。
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はい、学生注目。
私は、1年の秋から、ずっと勝っていない。
3年間、負けて負けて負け続けた。
今日も負けている。
しかし、この間、試合中に勝負を投げたことは、唯の一度もない。
今日も、勝たなくてはいけない。
ここで負けることは、たとえ天が許しても、この私が許さない。
このまま、負けっぱなしで終わってたまるか。
絶対勝つぞ。
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そう学生席で観戦中の学生の前で堂々と語り、応援歌『闘魂は』を、一人でエンドレスで演じ切りました。
(応援歌『闘魂は』は、ブックマークにある『東京大学運動会応援部HP』にアクセスすると、試聴できます。)
しかし、渾身の応援も結実せず、そのまま立教大学の前に敗れ、70連敗を喫してしまいました…。
敗戦の後、立教大学の校歌斉唱とエールを、直立不動で待っている青柳先輩と副将の松山先輩です。
松山先輩は、人目はばからず涙をこぼしていました…。
立教大学のエールを頂いた後に、主将の野島先輩が、東京大学の校歌の代用となる、応援歌『だた一つ』の斉唱のため、「メインリーダー」としてメイン台に立ち、エールを返す場面です。
涙をこらえています。
とめどなく流れる涙を、瞬きで「ごまかして」こらえています…。
この姿を見ずして、感動は語れません…。
200勝目前で卒業していかねばならない…そう思うと、こちらの胸が熱くなります。
そして、2007年の春季リーグ戦…ここまで、連敗が「38」。
この当時の70連敗に比べれば、この「心意気」が「伝統」として受け継がれている以上は、まだまだ頑張れるはずです。
東京大学は、確かに野球は弱いかもしれませんが、全員一丸となって「勝利」に向かって努力しています。
『決して消えることのない闘志』が存在する限り、応援歌『闘魂は』よろしく、これからも闘志を燃やし続けることでしょう。
小生は、そんな東京大学を、心から応援しています。
『東京大学運動会応援部』の皆さん、感動をありがとうございます。
そして、東京大学に栄光あれ。