「部活動見学会」で、入学前から悩み続けた問題は、結局解決されぬまま…
。
ひたすら「ガリ勉クン」になるしかないのか…それもつまらないなぁ…。
そんなことを思っているうちに、中学で同じクラスだった仲間達は、みなどう過ごしているのだろう…焦りました
。
53番とウメは、「野球をやる
」といって、自ら進んで強豪校へ進学していった…。
そう考えると、一人取り残されている気がしてきました。
急に、53番がどんな生活を送っているのか…声が聞きたくなり、気付いた時には電話
に向かっていました。自分の部屋に電話(子機)をおいたのもあって…。
53番の自宅へ電話をかけると…練習を終えて帰ってきていた53番が、電話口に出てきました。
暫く、以下のような電話での会話が続きました…。
小生「53番?…卒業して以来だな。元気か?」
53番「まぁね
。何とかやっているよ。で、どうした?」
小生「お前、『野球やる
』っていっていただろ?…練習はどうだい?」
53番「まぁ…そこそこ厳しいよ。でも、まぁ、それなりに…
」
小生「そっかぁ~。やっているんだな…野球。」
53番「やってるよ。それがどうかしたか?」
小生「いや…それがさ。俺…部活、どうしようか…って思ってさ。それで。」
53番「やりゃ良いじゃん
。何迷っているんだ?」
小生「うん…いやね、俺、走ること以外は、運動ダメじゃんか。」
53番「まぁな。運動は、確かに俺の方が良かったよな。それで?」
小生「でもさ、なんていうの
、精神面は鍛えたいって思ってさ。」
53番「それで?」
小生「うちの高校、一応部活の見学会があって、弓道と卓球と応援に希望出したんだけどさ、結論出なくてさ…
」
53番「何そんなことで悩んでいるんだよ。簡単じゃん
」
小生「何が簡単なんだよ
」
53番「お前、声でかいじゃんか。だったら、応援…部活であるならやれば良いじゃん
」
小生「まぁ…声は確かにでかいわな」
53番「応援って、お前には向くと思うぜ…俺は」
小生「本当か
」
53番「嘘言うかよ。それに、応援やっていてば、俺と球場で会えるかもしれないじゃんか
」
小生「どういうこと
」
53番「俺とお前の高校が対戦すれば、俺は野球部員として、お前は応援団員として、会えるじゃん」
小生「なるほどね~」
53番「だろ
。俺だってさ、レギュラー取れるか分からないけど、やっているんだぜ。お前でできないわけないと思うぞ。」
そして、53番はこう続けた…
53番「応援団は、全員レギュラーだろ?。運動苦手なお前がいきなりレギュラーなんだぜ。お前のその声を活かさない手はないって
。だから、俺は野球頑張る…お前は、応援やる…そして、県大会で球場で会う…良いと思わないか
」
小生「そうだな。俺が応援団やれば、53番とも会えるかもしれないな。」
53番「よし、決まりだな
…すっきりしたか?」
小生「なんとなく…だな。でも、ずっと困っていたから、少しは良いよ
」
53番「とにかく、声がでかいお前の個性を活かせ。それでこそ、お前だぞ。」
小生「分かった。考えてみる。ありがとうな。」
53番「何いってているんだよ
。とにかく、球場で会おうぜ
」
小生「うん。お前の思いに添えることができるかどうか、前向きには考える。」
53番「とにかく俺は頑張るから、お前も頑張れ
」
小生「うん。じゃあな。ありがとうな。明日も練習頑張れよ。」
53番「お前もな。じゃあな。決めたら必ず連絡しろよ
」
小生「分かった。約束する。じゃ…。(これで電話を切る)」
電話で話し終えた後、小生の心に鋭く突き刺さる、53番の言葉がありました。
それは…
「応援団は、全員レギュラーだろ?。運動苦手なお前がいきなりレギュラーなんだぜ。お前のその声を活かさない手はないって
。だから、俺は野球頑張る…お前は、応援やる…そして、県大会で球場で会う…良いと思わないか
」
という言葉でした。
これで、ようやく決心がついたのです。
その後もよくよく考え、「『応援指導部』なら、確かに心身ともに鍛えられる…男になって、もう一度TSさんに振り向いてもらえるかもしれない…やってみるか
」という結論に至ったのです。
気持ちがすっきり
した瞬間でした。
両親には全く相談せず、小生は、とにかく改めて『応援指導部』の説明を聞いてみよう
…そう決断したのです。
そして、いよいよ『応援指導部』の部室に足を運ぶ時が、やって来ることになります。
(次回に続く。)

ひたすら「ガリ勉クン」になるしかないのか…それもつまらないなぁ…。
そんなことを思っているうちに、中学で同じクラスだった仲間達は、みなどう過ごしているのだろう…焦りました

53番とウメは、「野球をやる

そう考えると、一人取り残されている気がしてきました。
急に、53番がどんな生活を送っているのか…声が聞きたくなり、気付いた時には電話

53番の自宅へ電話をかけると…練習を終えて帰ってきていた53番が、電話口に出てきました。
暫く、以下のような電話での会話が続きました…。
小生「53番?…卒業して以来だな。元気か?」
53番「まぁね

小生「お前、『野球やる

53番「まぁ…そこそこ厳しいよ。でも、まぁ、それなりに…

小生「そっかぁ~。やっているんだな…野球。」
53番「やってるよ。それがどうかしたか?」
小生「いや…それがさ。俺…部活、どうしようか…って思ってさ。それで。」
53番「やりゃ良いじゃん

小生「うん…いやね、俺、走ること以外は、運動ダメじゃんか。」
53番「まぁな。運動は、確かに俺の方が良かったよな。それで?」
小生「でもさ、なんていうの

53番「それで?」
小生「うちの高校、一応部活の見学会があって、弓道と卓球と応援に希望出したんだけどさ、結論出なくてさ…

53番「何そんなことで悩んでいるんだよ。簡単じゃん

小生「何が簡単なんだよ

53番「お前、声でかいじゃんか。だったら、応援…部活であるならやれば良いじゃん

小生「まぁ…声は確かにでかいわな」
53番「応援って、お前には向くと思うぜ…俺は」
小生「本当か

53番「嘘言うかよ。それに、応援やっていてば、俺と球場で会えるかもしれないじゃんか

小生「どういうこと

53番「俺とお前の高校が対戦すれば、俺は野球部員として、お前は応援団員として、会えるじゃん」
小生「なるほどね~」
53番「だろ

そして、53番はこう続けた…
53番「応援団は、全員レギュラーだろ?。運動苦手なお前がいきなりレギュラーなんだぜ。お前のその声を活かさない手はないって


小生「そうだな。俺が応援団やれば、53番とも会えるかもしれないな。」
53番「よし、決まりだな

小生「なんとなく…だな。でも、ずっと困っていたから、少しは良いよ

53番「とにかく、声がでかいお前の個性を活かせ。それでこそ、お前だぞ。」
小生「分かった。考えてみる。ありがとうな。」
53番「何いってているんだよ


小生「うん。お前の思いに添えることができるかどうか、前向きには考える。」
53番「とにかく俺は頑張るから、お前も頑張れ

小生「うん。じゃあな。ありがとうな。明日も練習頑張れよ。」
53番「お前もな。じゃあな。決めたら必ず連絡しろよ

小生「分かった。約束する。じゃ…。(これで電話を切る)」
電話で話し終えた後、小生の心に鋭く突き刺さる、53番の言葉がありました。
それは…
「応援団は、全員レギュラーだろ?。運動苦手なお前がいきなりレギュラーなんだぜ。お前のその声を活かさない手はないって


という言葉でした。
これで、ようやく決心がついたのです。
その後もよくよく考え、「『応援指導部』なら、確かに心身ともに鍛えられる…男になって、もう一度TSさんに振り向いてもらえるかもしれない…やってみるか

気持ちがすっきり

両親には全く相談せず、小生は、とにかく改めて『応援指導部』の説明を聞いてみよう

そして、いよいよ『応援指導部』の部室に足を運ぶ時が、やって来ることになります。
(次回に続く。)