古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の二十九

2015年03月05日 07時59分33秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第五頁、上の七~八行目

 

解読 取鎮置候上ニ而、和合之所江参可被呉筈

    之處、少も介様な所之了簡無之故、右等之

 

読み 取り鎮め置き候上にて、和合の所へ参り呉れられるべき筈

    の処、少しも斯様な所の了簡これ無き故、右等の

 

解説 「取鎮置」・・・「取り鎮め置き」。若い者の怒りを鎮めて置き。何れも難しい字ですが、何度目かですから慣れて下さい。 次の「人」の様な崩し字は「候」です。「候上ニ而」・・・鎮めて置いた上で。 「和合之所江参」・・・仲直りする場所へ行き。 「可被呉」・・・行って呉れられるべき。 「筈之處」・・・筈であったが。 「少も」・・・少しも。 「介様な所之」・・・「介」は仮名の「ケ」の崩し字です。「ヶ様な所」。「所」の右下に「之」があります。 次は何度も出る「了簡」です。今回の字が一番判りやすい。 「無之故」・・・これ無き故。 次ぎも判りにくい「右等之」・・・右の様な。これも何度目かです。