古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の三十四

2015年03月10日 07時16分21秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第七頁、上の一~二行目

 

解読 一向道ヲ通し不申只上村江持戻

    候様との事ニ而、圓光寺江預ケニ参候得共

 

読み 一向道を通し申さず、只上村へ持ち戻り

    候様との事にて、圓光寺へ預けに参り候えども

解説 このページは書き直す為に、別の用紙へ書いて、上から貼り付けています。その為も有り、特に読みにくくなっています。ご辛抱のほど。はじめから六行目までの部分です。

 「一向」の次は、「道」の崩し字です。古文書の中では最も読みにくい、文字の一つです。「不」の次は「申」で、「一向道を通し申さず」と読みます。 次ぎも黒く塗っていますが、「只」。 「上村江」の次ぎも読むのは困難ですが、「持戻」・・・持ち戻り。持ち帰り。 二行目は「候様との事ニ而」。ノボリを上村へ持ち帰る様にとの事で。 次ぎも難解文字で、「圓光寺江」・・・圓光寺へ。「圓」は「円」の旧字体。これも形で覚える字。「江」も前行に続き出ましたが、読むのは困難。 「預ケニ参候得共」・・・預けに行ったが。