「漂流外国物語」第十二頁、上の五~六行目
解読 茂見廻り頭立候者与相見三人腰尓劔を帯私共船
江乗込ミ船之損じ候所等見分致候様子ニ而、積荷物之
読み も見廻り、頭立て候者と相見ゆ三人腰に劔を帯び、私共船
へ乗り込み船の損じ候所等見分致し候様子にて、積荷物の
説明 上部の方が薄くて読めませんが、ご辛抱下さい。「茂」・・・ヒラカナの「も」。両三度も。 「見廻り」・・・ここも文字が薄い。 「頭立候者与相見」・・・頭立て候者と相見ゆ。幹部と見える。「頭」の崩しは形で覚える。「者与」・・・者と。「与」は変体仮名の「と」です。 「腰尓劔を帯」・・・腰に劔を付けて。「尓」は平仮名の「に」。 「船江」・・・船へ。 「乗込ミ」・・・乗り込み。「乗」も難解。 「船の損じ候所等」・・・こちらの船の壊れた箇所など。「等」も読みにくい。 「見分」・・・検分。検査し見届ける。「分」も読むのは困難です。 「致候様子ニ而」・・・検分した様子で。「様子」も難しい。 最後は「積荷物之」・・・「物」の字は欠けているので推定です。