宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山修験会による大護摩供

2017-05-24 | 護摩供

今週末5/28(日)に宝満山修験会による大護摩供が竈門神社にておこなわれます。
例年の次第と時間割を参考として挙げておきます。
過去の様子は本ブログの過去データでご確認ください。

10:00  竈門神社御本殿にて採燈大護摩供奉納奉告祭・稚児行列の参内
     筑前琵琶福岡旭会による琵琶曲「竈門山」奉納

10:10頃 組み上げられた護摩壇前での勤行

11:00頃 結界を破り山伏入場。御本殿より神主が携えた忌火入場

11:15頃 山伏(入山)問答

11:30頃 法弓の儀、法剣の儀、法斧の儀、閼伽の儀、法螺の儀

11:50頃 松明により護摩壇に点火
採燈師作法(火天段、本尊段、諸尊段)

12:20頃 添護摩木祈祷(参列者の願い事を書いた護摩木を護摩壇に投入)

12:50頃 破壇作法(護摩壇を解体し、熾火で道をつくり、檜の枝で座を設け勤行する)

13:00頃 火生三昧(解体した護摩壇の残り火の上を真言を唱え行者らが素足で歩き、その後、参加者がそれに続く)

14:00頃 行事終了

※あくまで過去の記録から起こした参考の時間割です。その年の次第により変更もあります。

平成29年 宝満山峰入り行事 その5

2017-05-23 | 行事

本年も無事に大勢の一般参加者と伴に宝満山の峰入りが催行され、
山頂での勤行で締めくくられました。
今回は修験会では数年ぶりとなる新客さんが1名
はつらつとしたすがすがしい姿で参加されていたのが印象的でした。





平成29年 宝満山峰入り行事 その4

2017-05-22 | 行事

仏頂山で勤行を終えた一行は、三郡縦走ルートを辿り、一路宝満山山頂へ。
山頂北壁側の鎖場に取り掛かります。


比叡山から参加の行者さんも背負子を背負いながら鎖を伝って登って来られます。

ストックをお持ちの方はここでひとしきり難儀されて頂上へ。
最後の岩肌越しに眩しい青空が広がります。

宝満山大護摩供は5/28(日)

2017-05-21 | 護摩供

宝満山修験会による毎年恒例の大護摩供は、
平成29年5月28日(日)10:30から太宰府市内山の竈門神社境内でおこなわれます。


いわゆる「火渡り」(火生三昧)はどなたでも参加できます。


筑前琵琶の演奏による奉納


護摩木に願い事を書いて護摩壇に投じて加持してもらうこともできます。


平成29年 宝満山峰入り行事 その3

2017-05-19 | 行事
中宮を過ぎると梵字岩で礼拝し、女道を辿り座主跡のキャンプセンターに到着。
ここでお昼となりました。

12:50
出立前にここで恒例の「山の歴史」講話の時間。
新宮の永福院さんより信仰の山としての宝満と仏の世界、
本会より史跡としての宝満山について解説させていただきました。


その後、水場を通り仏頂山へ。



ここで山の開祖「心蓮上人」の祠で勤行がおこなわれました。

(つづく)

平成29年 宝満山峰入り行事 その2

2017-05-19 | 行事

行きは一般の登山客も交じって100名近い集団に・・・


「今日は福岡ドームもタワーも見えんねぇ」
殺生禁断碑の上の見晴らしの場所から見た福岡平野はPM2.5のせいかカスミ気味。
しかし良いお天気です。例年になく涼しい乾いた風が新緑の山を心地よく吹き抜けます。


中宮跡で勤行です。ここは近世の坊跡群の中枢施設であった講堂の跡地。
巨石の前に石棚があり顔が削がれた十一面観音さんが上げてあります。
先達より廃仏毀釈で荒廃した山の歴史が参列者に語られ、般若心経の読経がおこなわれました。

(つづく)

平成29年 宝満山峰入り行事 その1

2017-05-14 | 行事
すっきり晴れ渡った5月14日の竈門神社境内には宝満山修験会の山伏が集結。

峰入りについて打ち合わせが行われた後。


80名ほどの参加者へ前鬼、後鬼の役割と、結界内に入って行動を共にしていく
などの説明がありました。


竈門神社で入峰前の勤行




入山問答は涼やかな山中にひびき・・・


総勢90名は竈門神社上宮へ向けて出発していきました。

平成29年度の宝満山の十六詣り

2017-04-24 | 行事

平成29年4月23日(日曜日)快晴の中、宝満山弘友会による第4回の宝満山十六詣りがおこなわれました。
参加は筑紫野市内の中学生26名、筑陽高校郷土研究部生徒10名、付き添い19名、報道関係者1名を
宝満山修験会の山伏3名が引率する形でおこなわれました。
復興行事として始まって以来の好天で、脱落者もなく無事満願を達成し、竈門神社に奉告することができました。


山頂で願い事や志をしたため木に括りました。


神社では常若会による炊き出しで成人した祝いの膳を囲んで直会がおこなわれました。

謹賀新年_平成29年元旦

2017-01-01 | Weblog

明けましておめでとうございます。
2017年元旦は穏やかな日和です。
ご来光も若干たなびく雲の上から拝むことができました。
本年が良い年になりますよう祈念申し上げます。

H27宝満山採燈大護摩供07

2015-06-11 | 護摩供

火渡りの道ができると三方向に座が設えられ
行者が座に就くと順に呪を唱え神酒を口にし
散華して場を清めます。


その間も桧の枝がパチパチと音を立てて白煙を上げています。
いよいよ火生三昧の始まりです。


まずは行者3人が渡り安全を確認します。


竈門神社の神官が配布するお札を手にしてそれに続きます。


いよいよ信者も白煙の中へ


今年は外国の妙齢なお嬢様が多くおいでです。


渡りきるとお札を授かって結界を出ます。