宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

『筑前国続風土記』白山権現神社3

2008-12-02 | Weblog
然れ共、山王五十坊のも残りしを、天正十四年薩摩勢取懸、
焼払ひける故、五十坊一宇もなく亡ひぬ。
其後此寺再興なし。白山の社も、此時炎上せしが、
其後しるし許にほからを立て、今に高山の上にあり。
観音堂も白山の社の下にありしを、万治の比、上久原村に移しぬ。
白山権現の社、観音堂、共に昔は広大なりしといへとも、
むかしのことく建立する事叶はす。僧坊は焼失の後、再興せす。
頭光寺をは村民むかしのしるし許に作り置て、
白山の祭を司とらしむ。」


久山町白山山頂の石祠と石塔群

※明日夕方のTNCテレビ西日本ニュースにて白山のレポート第2弾放映予定