
「通称天狗径は通行禁止です
長雨により崩壊・土石流が発生するおそれがあります。
事故防止と境内地保全のため登下山の通行と立ち入りを禁止致します。
近年、自然林に趣で造り付けられた小径であり往時からの里道ではありません。
登山者の登下山により表土が削り取られ地山と樹木の根が露出し、
雨水時の水道となり年々被害(登山者の人為による自然崩壊)が拡大しています。
近年の集中豪雨により境内と民有地を破壊した土石流発生を誘発しています。
この為に自然回復を図る処置を致します。
この小径の廃道と通行立ち入り禁止を改めて告知いたします。
竈門神社社務所」
この看板は太宰府側登山口の通称一の鳥居と筑紫野市側の鳥越峠からのルートの途中に置かれている看板です。
この看板の設置は研究会での論議の末に導き出された結論に近く、実行力のある行動の一つと思われます。
残念ながら一部の登山愛好家には受け入れられず、筑紫野側の看板は取り付けた針金がねじ切られ、何度も裏返される状況です。
山の価値が磨り減って目減りしていることがなかなか理解されないようです。
正面の登山ルートは石段ばかりで上手には面白くないのでしょうが、このルートは道が溝のように深くなって水みちとなり、周辺が崩壊することを回避する工夫のたまものです。
一の鳥居の看板を見て登山道自体が通行禁止になったと勘違いされて引き返された方がいらっしゃるようですが、正規ルートは問題なく通れますのでご安心を!

宝満山東院谷の復興された「しゃくなげ」