宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山の入峰(平成20年編1)

2008-05-11 | Weblog
今年も宝満山修験会の皆様による
宝満山での入峰(にゅうぶ)が本日おこなわれ、
一般の随伴者約60名を含む約80名が
宝満山に登拝しました。


竈門神社下宮での入山祈祷 9:00


入山前の諸注意(隊列前後の股木の作り出す
結界の間で登拝するよう、との説明が)


一の鳥居での入峰儀礼1(入山の問答;先達側 寶照院さん) 9:50


一の鳥居での入峰儀礼2(入山の問答;新客側)

新客;「案内申(あないもーう)、案内申」
先達;「承け給う、承け給う」
   「して旅の行者何れの修行に候や?」
新客;「筑前の国は糟屋郷の修験者にて候」
先達;「今日、此処に来山の義は?」・・・・
   (中略)
新客;「宝満山修験の起源はいかに?」
先達;「抑々開祖心蓮上人が、白鳳二年
 主神玉依姫、即ち金剛宝満菩薩、
 本地十一面観世音のご降臨をご感得せられ、
 宝満山をご開山されたることに始まり、
 その後、文武天皇の御代、高祖役行者
 神変大菩薩、当山にてご修行なさい給い、
 ここに宝満山を金剛界とする。
  扶桑六十余州の本山派国峯修験
 根本道場として、名僧知識陸続として入峰修行し、
 その芳躅を慕い獅子流今日の隆盛を
 見るに至ったものと心得て候」・・・


一の鳥居での入峰儀礼3(入山の問答錫丈の義;新客側)

先達;「手に載せる錫丈はいかに?」
新客;「音声により三界六道の受苦衆生の
 迷夢を驚覚する、衆生覚道の知丈なり。
 これに三種あり。
 一つには声聞杖にしてその四環は四蹄を表す。
 二つには縁覚その十二環は十二因縁を表し、
 三つには菩薩丈。その六環は六度を表すなり!」・・・
   (中略)
先達;「先ほどよりのお答え
 いちいち疑いなし!
 然らば、お通りそうらえ!」
新客;「心得て有り難く、入峰仕る!」


一の鳥居での入峰儀礼4(法弓の義)


一の鳥居での入峰儀礼5(法剣の義)


一の鳥居での入峰儀礼6(法螺の義)

※1 先達の博多冷泉町寶照院(ほうしょういん)さんの関連記事
http://kyushu.yomiuri.co.jp/hakatahatu/surp/0307/su_307_03073101.htm

※2なお、メディア関係では今日は西日本新聞さんが取材されていました。
また、日テレ「鉄腕ダッシュ」という番組が、
宝満山での「覗き行」の体験取材をおこなったそうで、
来週18日に放映があるようです・・・(未確認情報ですが・・・)

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1 コメント

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ゲッ!!もうアップ (kunio)
2008-05-11 20:09:06
凄い!!今日の峰入の報告がアップされてる。
お疲れのなかさっそくの報告,
ご苦労さまです。
私は、今年は別の予定が入り、行けず残念でした。
kunio
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