宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

平成25年の宝満山の峰入5

2013-05-17 | 史料

中宮跡に到着です。9時に竈門神社を出てもう11時台。
ここでは中宮殿の礎石が残る奥に石だながあり、
十一面観音が祀られる石宝殿に勤行するのが恒例です。


先達が取り仕切り、香を焚き般若心経を上げます。
宝殿には今回の入峰を記した碑伝(ひで)が奉じられています。
登山で随伴した人々もしばし神妙な面持ちです。


平成25年の宝満山の峰入4

2013-05-15 | 行事

一の鳥居での儀式も終わり、いよいよ登拝します。
合流した登山者を含めても相当な人数です。
雁又を持った前鬼と後鬼に挟まれて
隊列は蟻の行列のごとく中宮を目指します。


笈箱を背負った円通院さんも途中法螺を吹きながらで汗だくです。
当山派の掛け声の六根清浄は本山派はではやらないのだそうで、
かわりに法螺を呼応するように吹きながら登攀するのだそうです。
かなりハードな行進といえます。


殺生禁断の碑を越えて、いよいよ西院谷といわれる坊跡です。
名物「百段雁木」を登山者が段の数を数えながら登っていきます。
もう少しで閼伽の井にたどりつき、そこで一息です、

平成25年の宝満山の峰入3

2013-05-14 | 行事

入山の問答も「しからばお通り候らへ!」で締めくくられ
引き続いて入山に際しての儀礼がおこなわれます。


法弓の儀。井尻の若き本行院さんがお勤めです。


法剣の儀


法螺の儀。
たまたま通りかかった登山客は目をシロクロ。
ここはただの登山の山でないことをお知りになったことでしょう。

平成25年の宝満山の峰入1

2013-05-13 | 行事
平成25年の宝満山の峰入りが宝満山修験会によっておこなわれました。
今年は先月におこなわれた英彦山までの峰入りの満行について
上宮と仏頂山頂に祀られる当山の開祖である心蓮上人に
報告をおこなう目的も兼ねていました。


毎年の面々ですが、英彦山までの峰入復興を成した後とあって、
皆さんの表情には自信と満足感があふれているように見えました。






竈門宮で勤行し、安全を祈願した後に登拝が開始されます。


英彦山への峰入りで、宝満山の峰入りも注目されていたようで、
例年になく多くの随伴の方が参集されました。ざっと100名はいらっしゃるようです。

(つづく)